今できること!「証拠がない」際の職場いじめの対応と対策4つ
こんにちは!ラクです。
「あれ…なんか避けられてるような…仲間外れにされてる…?」
…と感じたこと、ありませんか?




「講談社BOOK倶楽部」のサイト上掲載されている厚労省データでは、2011年までは「解雇」に関する労働相談が多かったそうです。
しかし、ここ10年は「いじめ・嫌がらせ」の方が圧倒的に増えてきているらしいです。
このブログでは、「不公平な評価」をリスクと捉え、「証拠がない」ときの対応と、4つの角度からの対策をご紹介します!
「証拠がない」場合の対応について
証拠を押さえるのはハードルが高そうに思えます。
しかし、「証拠がない」なら、「証拠を作る」ことを考えましょう。
可能であれば一度きりの案件ではなく、「連続して発生した案件」の方が良いです。
たとえばメールで、当人に以下のように送ることも証拠になり得ます。
たとえ相手の論理に粗が見つかっても、このタイミングで反抗してはいけません。
目的は1対1で戦わず、「会社の問題」に持っていくこと。
手順は次の通りです:
① 当人にメールを送って記録を残す。(これが証拠の一つになる)
② 返事が無かったり、不当であれば信頼できるマネジメントや人事にメールを打つ
③ メール内容は「事実にフォーカス」した、短いメールにすること
「この人は冷静に状況を見てる」と捉えてもらうことで、好印象を与えることができます。
人事やマネジメントへのメール例
信頼できるマネジメントや人事に連絡をするときは、「事実」と「会って話すこと」を目的にしましょう。
現在上司の△△から不当な扱いを受けているように感じており、ご相談させていただければと思います。
[事実]
●月△日:チーム総出のプロジェクトについての会議が行われ、私だけ招待なし。
◆月〇日:第二回目の会議が行われたが、さらに私だけ招待なし
×月□日:上司に「なぜ招待が無いか」を確認するが、返事なし(添付参照)
◆月〇日:第三回目の会議が行われたが、さらに私だけ招待なし
[お願いしたいこと]
まずはこの件について今週30分ほどお話をさせていただければと思います。ご都合の良い時間を教えていただけますでしょうか?
このように、最初のアプローチは短めのメールにしましょう。
人事も忙しく、まずは全容を捉えて内容を把握することを先決したいと思うでしょう。
「あなたに会って話を聞きたい」と思わせることもテクニックのひとつです。
ではここからは、4つの対策についてご紹介していきます。
①Treat…リスクに「対処」する
かなり高等ですが、「頭に来てもアホとは戦うな!」(田村耕太郎・著)では、もし自分のことを仲間外れにしたりする人がいれば、その当人に相談しにいくことも戦略の一つと説いています。(マンガ版はこちら)




これはかなり効くようです。ドキっとしながら相談に乗ってくれて、対策を教えくれて、当人もそのとおりに行動する可能性があります。
ポイントは、「険悪になりそうなときほど、何らかの形でコミュニケーションを取り続けるべき」ということです。会話が不足することで過度な深読みが始まると、負のループが始まって余計に危険です。
②Transfer…リスクを転嫁する
ひろゆきさんの著書「論破力」p206~では、まずは「暴言的な内容を記録して、その人を追い込むための準備をしておくこと」が書かれています。
また、もし上司のさらに上の人に話ができるのであれば、「●●さんに聞いたところ、私の案が面白いとコメントをいただいたのですが、どうなんでしょう?」という具合に、再度上司に掛け合うようなこともできるのではと述べられています。
あくまで、その場で感情的になって自分だけで対抗しないことが大切です。ただ、もしそういった方法も難しいということであれば、転職や異動を検討してみたら良いと思います。
③Tolerate…リスクを許容する
鈴木博毅さんの「実践版 孫子の兵法」(p124)では、イギリスの軍事思想家「リデル・ハート」のことについても書かれています。
そこでは、消極的なアプローチのひとつとして、「相手が油断しておらず、かつ、相手がこちらの攻撃を撃退あるいは回避できるときは、戦いを仕掛けるな」とあります。
さらにP128では孫武のことにも触れており、「相手が万全の状態で攻めてきたら、敵のもっとも重視しているところを機先を制して奪取すること」ともあります。
まずは相手の急所がどこにあるのか、キチンと把握すること。そしてなぜ自分が仲間外れにされたりしているのか、周りの情報収集を行ったうえで、人事など相談すべき人に相談しましょう。
④Terminate…リスクを断つ
私たちは多くの場合、「何を行うべきか」を考えがちですが、それ以上にどうやら大事なのは「何を行わないべきか」ということのようです。
著書「Think smart ロルフ・ドベリー(安原美津-訳)」では、この点について伝説の投資家ウォーレン・バフェットのコメントを引用しています。
「私たちはビジネスにおける難問の解決法を学んだわけではなく、難問は避けた方がいいということを学んだ」ということです。
転職をするということのハードルが高い場合、異動や一時休養など、まずは「避ける」ということを考えてみることも手です。
まとめ
今回の対処・転嫁・許容・断つの4つについて挙げた例は以下の通りです。
本人に対策を相談する
「頭に来てもアホとは戦うな!」(マンガ版はこちら)
✅転嫁する
自分だけで対抗しない。記録なども用いて相談。
「論破力」
✅許容する
すぐに行動を取らない。急所を把握するまで耐える。
「実践版 孫子の兵法」
✅断つ
問題の「解決」ではなく、異動など「避ける」方法を。
「Think smart ロルフ・ドベリー(安原美津-訳)」
ただし、これらはあくまで「自分の中でリスクマネジメント」を行う場合です。自分だけの判断だけでは心細かったり、判断力が落ちるくらい狼狽していることもあるかと思います。その際は、以下も良ければご覧ください。



