長期にわたって業務改善しない部下について
こんにちは!ラクです。
今回は、どうやっても仕事が改善しない部下について…




大事な心構え
長期に渡って業務改善しない部下に対応するにあたって、大切な心構え…
それは…
やっぱりどうしても・・・
その部下を何とかしてあげたいとか、
ここで見捨てたら人間としてどうなのかとか、
上司なんだから部下の人生のことも考えて当然とか、
色々な心の葛藤がありますよね。
しかし、
マネージャーの仕事は…
チームを使って実績を上げること
そのために、避けるべきこととしては、こちら・・
■人生の悩みを解決しようと思うこと
■必要以上に気遣い、長々と話を聞いてあげること




そう、しかし…
残酷な言い方ですが、マネージャーはカウンセラーではありません。
部下のメンタル状態が良くなくて、心のケアが必要そうだと思ったら、
そこでマネージャーが本来行うべきことは、
心理カウンセラーや産業医などに相談するように促すこと。
それだけでいいんです。
むしろ、そこの線を越えてはいけません。
もちろんある程度の話を聞いてあげるのは、とても大切です。
しかしその本人の「人生の課題」を、あなたがどうこうするものではなく、
また、できるものでもないんです。
何よりも、繰り返しになりますが、
会社もマネージャーにそこまでを求めていません。
…というより、会社として求めてもいけません。
事実と記録、そして本人のためであることを伝えながら、
愚痴や悩みばかりを長々と聞くようなことはなるべく避けるようにして、
マネージャーとして淡々とやるべきことをこなしていく。
そういう心構えがまず何よりも大事です。
常に大事なのは「事実」と「記録」
最も大事なのは、常に「事実」に基づいて話をすること。
よって、これまでに発生したクレーム案件や話し合いの経緯などについては、
ちゃんと記録に残しておく必要があります。
例えば以下のように…
1月23日:B者からも同様のクレームを受ける
2月 5日:クレームが他の部署からも入る
2月 6日:未処理案件が大量にあったことが発覚する。優先順位を決める。
2月12日:新規案件については、課内の他の人に振り始める
2月20日:担当顧客数を5割減らす
3月 5日 : 未処理案件の処理が終わる
3月 6日 : 新規案件を再開し始める
こうすることで…
何より、お互いに感情的になることを避けることが出来ます 。
また、「このとき仕事減らしてあげたな」「でもこのとき仕事量を大体元通りにしたな」…という、
これまでの試みも良く分かります。
また、そのほかにも以下のようなメリットがあります。
●将来的に部下の方が法的手段に訴えてくる可能性に備えることができる。例えば「上司による不当な扱いがあった」…など。
●労働基準管理署(労基署)の調査があった場合に、しっかりと対応する準備を整えておくため
今回お話しする「長期に渡って改善しない部下」について、
2パターンのケースをご紹介しています。
◆ 先天的能力が原因のケース
これからその2つについて、詳しく見ていきます。
「こだわりや性格」が原因のケース
これは・・・何となく部下も「本当はどうするのが正解か知ってる」けど、
どうしても「部下自身が納得がしてない」というような部下のケース・・・




この傾向は特に経験の長いベテラン社員に見られます。
あるいは…逆に若すぎて入ったばかりの社員にも時々あります。
例えば…
◆ 会社は私がやっていることの正しさを理解していない
◆ なぜ会社にxxxというようなルールがあるのか分からない(例えば昼休み時間など)
◆ 顧客が悪い。私は悪くない。
端的に言えば長期改善しない理由は…
「自分が正しい!」と思い過ぎていること。
それがあまり、ルールや他の人のことが見えていないことが多いです。
なので・・・
この段階でマネージャーが何言っても、
本人には全く効果ありません。
こちらから正論ばかり言って、何を諭そうとしても無駄です。




ではどうすればいいか・・・
結論から言うと、本人の口から色々言わせるのが最も効果的。
こういう人たちは「自分大好き」ですからね(笑)
自分の言うことには従いますよ。
オススメの話の流れは以下のとおり!
1.まずは事実を伝える
2.次に、相手の考えや言い分を聞く
3.今度は逆に「会社がどう思っているか」「相手はどう思っているか」本人の口から言わせる
4.どうしたらいいかを相手に言わせる
5.(もし4の方向性が変なら)こちらの考えを伝えて2や3に戻る
この辺りのことについては、過去のブログでもお話ししています。宜しければご覧ください!
原因が「先天的能力」のケース
一方で…先天的能力が原因の場合があります。
例えばアスペルガー症候群など…
もちろん多少人の感情や考え方を読めないからって、すぐに「決めつける」のは良くありません…。
もともとこういった症名も、そういう枠組みにする方が取り扱いが便利だから…という理由もあります。
(人間、それぞれ違っていて当然ですので…)
この場合、大事なことは変に本人を追い詰めないこと。
そういった資質は生まれ持ったものなので、
それを「悪い」と決めつけるのは絶対にダメ。
良いか悪いかの話ではないので。
一方で大切なこととして…繰り返しになりますが、
個人の問題に時間をかけすぎないこと。
個人の「人生の課題」について、上司としては何ともできません。
なので、おススメな方法としては…
上司や人事に相談して、他部署への異動を勧めるなども検討すること
例えば…
人付き合いが苦手でも、経理関係ならうまく行く…等というケースがあります。
今回のまとめ!
✅ 個人の問題を改善するのではなく、組織としての問題を解決することを心がける
✅ まず必ず事実を常に記録し、本人との話し合いの機会を設ける
✅ 成長に期待が持てない場合は、時間やコストはかけすぎないように…
今回はここまでです!
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