こんにちは!ラクです。
上司だったら、もっと部下やチーム全体のこと、考えてくださいよ…
そんな風に思われているような気がしていませんか…?

部下が言葉に出さずとも、そう感じているのかなって思うことはあるなぁ…



まぁ実際に言ってくるヤツもいたりするしな



そうですね。まぁ、言う方はカンタンなんですよね…
そういった言葉は、思ったより深く刺さったりしますよね。
もちろん怒鳴り返すわけにもいかず、笑ってごまかすかもしれません。
「いや~なかなか忙しくて…」なんて言っても、言い訳っぽく取られるのもまた辛いところです。
ただ、脳裏で何度も、特に寝る前なんかに、そのことを考えてしまったりしませんか?
──自分は、そんなに“何もしていない人間”なのか?
でも、胸の奥に澱のようなモヤモヤが沈んでいくというか…
何より、何も言い返せなかった自分に、ただ静かに傷つくような。
「怒られた上司」って、どこで傷を癒せばいいんでしょうね。
家庭にも話しづらいし、上司にも弱みを見せられないし、同僚にも相談しづらい。
結局、感情を飲み込んで、また翌朝、同じように職場に向かう…


なぜ、その一言が心に刺さるのか?
その言葉を聞いたとき…
あなたは怒りよりも、恥ずかしさや惨めさのようなものを感じたのではないでしょうか。
「ちゃんとやってるつもりだったのに」
「自分がどれだけ気を遣ってきたと思ってるんだ」
「管理職やったことないくせに、何が分かる」
そんな思いが胸に浮かんで、でもなかなか声には出せないんですよね。
なぜ、こんなにもグサッとくるのか。


それは、言われた内容が“正しいから”ではありません。
あなた自身が、すでにずっと気にしていたことだったからです。
- 「もっと自分にできることがあるんじゃないか」
- 「チームは、今うまく回っているんだろうか」
- 「もしかして、自分は空回りしているだけなんじゃないか」
…そうやって、
自分を責める気持ちを、
ずっとどこかで持ち続けていたのでは無いでしょうか?
だからこそ、部下のその一言は、
「他人の口を借りた、自分の内なる声」のように響いてしまう。



言われてショックだったのは、「図星だったから」じゃないんやね…



「それを一番感じていたのが自分だったから」か…



上司自身の、心の奥にある不安が暴かれた瞬間なんですよね。
不安は、本気度です


でも……
その不安を抱えているということは、
それだけ「チームのことを、本気で考えてきた証拠」でもあるんです!
無関心な人なら、そもそもそんな言葉は痛くも痒くもない。
傷ついたということは、
あなたが本気で向き合っていた証しです。


ただ、問題はここから。
自分の中にある“痛みの声”とどう向き合うか。
部下からぶつけられた言葉に、どう返すべきか。
それを「正論」や「論理」だけで返そうとすると、
もっとこじれてしまいます。
なぜなら…



ワシなら絶対その場で言い返してるな



でも正論に正論やと、終わらんことない?



そうですね。ケンカに勝つことが、目的では無いですからね
正論より先に届くもの


上司だったら、もっと部下やチーム全体のこと、考えてくださいよ…
もしあなたがそのとき、
「会社の方針もあるし、全部が自分の裁量じゃない」


そう思ったとしても、それは当然のことです。間違っていません。
でも、それをそのまま口にしたときに、なぜ伝わらないのか。
それは、「順番」の問題です。
心理学では、これは「感情の受容」と呼ばれます。
たとえば、火事の中で叫んでいる人に対して、
「火の原因はですね…」と理屈で話し始めたらどうなるか。
相手はそれどころではありませんよね。
上司と部下の関係も、これと同じです。


感情が高ぶっている部下に、いきなり正論を返しても、
それは「受け止める準備ができていない相手に投げたボール」のようなもの。
どんなに中身が正しくても、受け止められない。
そして返ってくるのは、怒りか失望か、あるいは沈黙だけ。
- 「そうですね。ちゃんと分かっています」
- 「時間がかかって辛いですよね」
- 「イヤな気分になりますよね」
そういった言葉だけでも、部下の表情が変わることがあります。
それは、なぜか…?
理由はシンプルです。
部下は上司を「責めたい」のではなく、「伝わらない苦しさ」に押しつぶされそうになっているから



まぁ思えば、自分が自分の上司に対して抱く気持ちも、同じようなカンジやしな…



あの「意図が伝わらんカンジ」なw



「伝わらない辛さ」は、ホントは自分も知っているんですよね
どう反応すべきなのか?


「もっとチームのこと、考えてくださいよ!」
…その言葉に、どう返せばよかったのか。
その場に立たされたあなたには、選択肢など無いように思われるかもしれません。
でも、その瞬間──
たったひとこと、あなたが口にしていたら、
未来は少し違っていたかもしれません。
それは、こんな言葉です。
そうですね…大変でしたよね


「たったそれだけ?」と思うようなことなのですが。
でもこの言葉には、
「認識している」「わかっている」「あなたの言葉を受け止めた」
という3つのメッセージが、そっと込められています。
人は、正論では動かない。
でも、「自分の感情が受け止められた」と感じたとき、
初めて相手の話を“聞く準備”が整います。
それが、関係修復の出発点です。
NG行動とOK行動の比較


NGな対応の多くは、“説明”から入ってしまうことです。
たとえば…
- 「いや、私もやってるんだけど」
- 「そもそもこれは、会社の方針で…」
- 「誤解かもしれないけど」
どれもあなたの立場から見れば正しいんです。
でも、部下の「心の中の火事」には、水をかけていないんですよね。
だからこそ、まず必要なのは、「説明」ではなく「理解」。
- 「チームのこと考えてないって思わせてしまっていましたね」
- 「声を上げてくれて、ありがとうございます」
- 「その気持ちはしっかり考えたいと思います」
共感のあとに必要なのは、同じゴールを共有することです。
たとえば、こうつなげてみてください。
- 「もっと良くしたいと思っています」
- 「どうしたら変えられるか、アイデアを貸していただけますか?」
- 「一緒に改善していけたら、心強いです」



なるほど。「相手vs自分」の構造を無くして、「自分たちvs問題」に持っていくわけね



まぁ上司側にも改善案が全く無いと「ちゃんと考えてくださいよ」みたいに思われそうだけどなw



そうですね。いくつか改善案を出して、「どう思う?」と話すのもアリかなと思います
あなたの「心の余裕」について


…ただ、ここまで読んで、こう思いませんか?
そんな風に部下を気遣えるほど、自分に余裕なんて無い!
その気持ちも、痛いほどわかります。
…だって、毎日ギリギリで回していて、
誰にも頼れず、期待ばかり押しつけられて、
そのうえで…
さらに「他人の感情を受け止めろ」とか。



そーだそーだ!



そーだそーだ!



二人の意見が合うのは、珍しいですねw
本当は言いたかったはず。
- 「私だって苦しい」
- 「どうしたらいいのか、分からない」
- 「誰かに助けて欲しい」
それは、決して逃げでも弱さでもありません。
多くの上司は、「感情を見せるとナメられる」と思っています。
でも、実際には逆なんです。
感情を隠す上司ほど、部下からすると“何を考えてるか分からない”人になる…
そして、それはやがて「信頼できない人」に変わってしまう…
勇気を出して、言ってみよう


たとえば、部下からの厳しい言葉に対して、こんな風に返してみたらどうでしょうか。
「実は、最近ずっと悩んでて。どうしたらみんなの負担が減るか、どうしたらちゃんと支えられるか…でもうまく考えがまとまらなくてね」



なんかちょっと…ドキッとするな



ちょっとサポートしたくなりますよね



なんかずるいよな



なんでやねん!
もちろん、いつも弱さをさらけ出す必要はありません。
でも、本当に苦しいとき、誠実に気持ちを伝えることは、意外と部下の心に響きます。
変に「上司ぶる」ことを続けるよりも、よっぽど「考えてくれてるんだな」と、思ってくれます。
役職は上がった。
でも、自由は減った。
部下はついてこない。
会社の方針には従うしかない。
成果は出ないのに、責任だけは増えていく…
上も下も横も、すべてに気を配って、
「自分」がどこにもいない働き方に、
疲れ果てていたのではないでしょうか。
あなたは、よくやってきた。
むしろ、やりすぎていたかもしれない。
だから…―
「こんな自分でもいい」と思うこと。
そう思えるようになると、意外と周囲は、自分に過度な期待なんてしていないことに気づきます。
「自分がやらなきゃ」と思うのは、「自分だったらできる」という自惚れだったりします!
できなくてもいいし、負けてもいい、今やらなくてもいいんです。
もし、「逃げ場がない」と思うなら…
以下も少し、覗いてみてくださいね。