「あの人、ほんとに仕事してるの?」「なんでこんな人が上司なんだろう」
そんな疑問を、あなたも抱いたこと、ありませんか?
頼りたいときにいない。
判断してほしいのに曖昧な返答。
成果はチーム全体のものとして持っていく…
でも、問題が起きたときはどこかに姿を消してしまう。
理不尽ですよね。
でも、もっとしんどいのは、その状況を見て見ぬふりをする周囲の空気ではありませんか?

誰も明確に異議を唱えない。
だから、その“やる気のなさ”は暗黙のうちに許される…
変に指摘すると逆にこちらが巻き込まれるかも?
だから我慢して、飲み込んで、見なかったふりをする…
その繰り返しが、こちらの心を静かにすり減らしていくんですよね…

分かる。あたしも最初はイライラして仕方なかった…



そうですね。ただ、「やる気がないように“見える”上司」を、怠慢だとすぐに決めつけるのは早計かもしれません…



そいつが腐ってても、こっちまで腐る必要はねぇが、対処法は知っておきたいところだな…
やる気のない上司は、悪か?


「やる気がない上司は悪だ」
…そう思っているうちは、状況は変わりません。
なぜなら、その言葉の中には、
「自分は正しい」「あの人がおかしい」
…という“感情の正義”が隠れているからです。
もちろん、腹が立つのは当然です。
でも、その感情は時として自分の視野を狭くします。
上司は、本当に「やる気がない」のか


表面上そう見えても、実は“やる気を失った結果”かもしれません。
たとえば──
- 過去に頑張っても評価されなかった
- 責任だけ増えて、権限が与えられなかった
- 「できるから」と無理難題ばかり押し付けられた
- 上司自身が「上司になりたくなかった」
…こうした経験が積み重なると、人は防衛反応として「やる気のないフリ」を始めます。
私自身も、身に覚えがあります。
「諦め」だったり「自分を守る手段」だったり…
それでも周囲が当人を放置するのは、「関わると面倒そうだから」が大きいです。



ほんまやな…「やる気がないように見える人」って、実は何かに傷ついてたりするのかも。



理由について少しでも考えてみることは大切ですね



ただまぁ…当人を変えるっていうのは、ちょっと難しそうだがな…



…そうですね
「やる気のない上司」になってしまった理由


「やる気がない上司」と言っても、みんな同じではありません。
今回は、職場でよく見かける「3タイプ」をご紹介します。
タイプ①:回避型


このタイプは、「面倒ごとから逃げたい」という意識が行動に表れています。
- トラブルが起きると他人に押し付ける
- 責任ある判断を避けて“様子見”ばかり
- 「とりあえず任せたよ」と言いながら、結果には文句を言う
過去に叩かれた・責任を取らされた経験から、「もう表に出たくない」という恐れ。
タイプ②:諦念型


これは、「どうせ変わらない」と思っている上司です。
- 提案しても「まあ、無理じゃない?」と冷笑
- 現状維持に固執し、新しい動きをすぐ否定
- 頑張る人を「意識高い」と揶揄する
かつて情熱をもって取り組んだことが、全く評価されなかった・潰された経験がある。
タイプ③:威圧型


これは、「肩書きだけ」で支配しようとする上司です。
- 「俺の時代は…」など過去の栄光を語る
- 実務には関与しないが、権限だけは主張
- 小言や皮肉でチームの雰囲気を支配
自信を失っているが、それを隠すために強がり、形式的な「上司らしさ」にしがみついている。



あるあるやなぁ…。うちの前の上司は“諦念型”やったと思う。何回か上から非難された後、完全に口数減ってもーた。…見てて、ちょっと悲しかった。



どのタイプも、「その人が悪い」というより、「そうなってしまった理由」がきっとあるのでしょうね…



…なんか、ワシも悲しくなってきた。上司、悪くないかも…



流されやすいなぁ💦
正攻法を避けつつ、準備する


- 「それ、上司としてどうなんですか?」
- 「責任を果たしてください」
- 「チームが困ってるの、分かってますか?」
──どれも、まっとうで、正しいです。
でも、それを真正面からぶつけた瞬間、あなたが“面倒な部下”というレッテルを貼られてしまうことがあります。
上司は上司として、これまで重い責任に耐え、業務を遂行してきたということもあります。
行うべきは上司を“変える”ことではなく、「上司が動かなかった事実」を積み重ねていくことです。
そうすれば、いざというとき、「会社の問題」として提示できる証拠が残ります。


メール・議事録・チャットなど、口頭ではなく証拠が残る形で「確認」と「提案」を出す。
返答が曖昧なら、そのまま“対応しなかった証拠”になる。
上司を責めず、「チームとして困っている」「顧客から信頼を失うリスクがある」など、個人攻撃に見えない言い回しを使う。
信頼できる同僚、別部署の管理職、人事などに「今の状態の共有」をしておく。「自分だけの主張」に見えない状況を、あらかじめ作っておく。



前の職場で、上司の言動に腹が立って“ガツン”と言ったことがあるんよ。でも、後でめちゃくちゃ後悔した。誰も味方してくれへんかった…



…トクコさんは、そうでしたね



ワシらのストーリーに興味あるやつは、👇のリンクから見てくれ
5つの実践ステップ


ここまで…
やる気のない上司を変えようとするのは、かえって危険!
…というお話してきました。
では、具体的にどう行動すればいいのか?
ポイントは、「相手を責める」ではなく、「自分の信頼と働き方を守る」ための動きです。
まずは、「指示を仰ぐ・確認する・提案する」メッセージを記録が残る形で送ります。
📤例:「今回の件ですが、チームの今後の方針についてご指示いただけますか?
ご多忙でしたら、こちらで暫定案をご提示することも可能です。」
💡大事なのは、主語を「チーム」にして、冷静な姿勢を崩さないこと。
返事が来なかったり、指示がなかったりしたことを、次のメールや報告書に反映します。
📤例:「上司からの指示がなかったため、チームとして暫定的にA案を採用しました。進めながら改善点を検討していきます。」
対立構造に見せないために、あえて「巻き込み」の形を取ります。
📤例:「次回の報告会、〇〇さんも同席いただけますか?チームの方向性について、ご意見いただけると助かります。」
💡 出てこなければ「関与しなかった記録」、
💡 出てきても「現場の状況を伝える機会」になります。
上司個人の性格の問題ではなく、「組織のリスク」や「顧客対応」などに紐づける。
📤例:「意思決定の遅延により、顧客対応に混乱が出るリスクが高まっています。チームとして早めに方針が固められるよう、動いています。」
💡 あくまで“会社の信用に関わる問題”として言語化します。
いざという時のために、信頼できる上司・他部署・人事などに、あくまで“相談”という形で状況を伝えておきます。
📤例:「○○さんに関して、私情は一切ないのですが、現場の混乱が続いており、対応に悩んでいます。もしアドバイスをいただけたら助かります。」
💡 攻撃ではなく「助言を求める姿勢」が重要。
💡 自分の“冷静さ”を印象づけつつ、伏線を張ることができます。



このステップは、アリやね…。前はずっとモヤモヤしながら我慢してたけど、こうやって「ちゃんと動いてる自分」を残すことで、ちょっとだけ気持ちが整理できそう



反発より記録。怒りより構造…ですね。自分の信用を守るため…



正面から殴りに行く必要は、ねぇってことだな
それでも割り切れない、あなたへ


ここまで読んでくださったあなたは、もう「やる気のない上司」を正面から責めることの危険も、冷静な対処のステップも、きっと理解してくださったはずです。
それでも、割り切れない気持ちが残っていませんか?



声に出せん気持ち、たくさん抱えたまま…頑張ってるね。それって、めっちゃかっこええことやって、私は思うわ



そうですね。でも、無理は禁物です



おめぇが潰れるのは、もったいねぇ
そう。
だからこそ…
もし誰にも言えない想いがあるのであれば、以下リンクから続きをご覧ください。


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