1日目の記事で、「職場で感じるストレス」典型的なパターンがあることをお伝えしました。
何か問題が起きるたびに
「自分のせいだ」と思い込んでしまうこと、ありませんか?
実はこれ、「脳のクセ」が原因かもしれません。
たとえば、こんな経験ありませんか?
- 上司の機嫌が悪い → 「自分が何かミスをしたのかも」
- 同僚が冷たい → 「自分に対して何か不満を持っている?」
- チーム内でトラブルが起きる → 「自分がきちんと管理できていなかった?」
でも、よく考えてみると、
- 上司は単に体調が悪かっただけかもしれない
- 同僚は仕事でストレスを抱えていたのかもしれない
- チームの問題は、他部署の指示ミスが原因かもしれない
なのに、「自分のせいだ」と考えてしまう…。
この思考のクセこそが、ストレスを増幅させている可能性があります。

ふむ…前回の内容のおさらいだな



そうですね。ではここから、今回の内容を始めましょう
🏷️ 認知の歪み(自動思考)とは?
この「自分が悪い」という考え方は、実は「認知の歪み」によって引き起こされています。


🔹 認知の歪み(Cognitive Distortion)とは?
認知のゆがみとは…
物事を実際よりも歪んだ形で解釈してしまう脳のクセのこと
人間の脳は、本能的に「安全」を確保しようとします。
そのために、最悪のケースや危険な可能性を無意識に想定してしまうのです。
「自分が悪い」と考えることで、先回りして問題を回避しようとする本能的な働き
…とも言えますね。
🔸 代表的な「認知の歪み」のパターン
特に職場のストレスに関連する「認知の歪み」には、次のようなパターンがあります:
1. 自己関連付け
- 上司の態度が冷たい → 「自分がミスをした?」
- 部下がやる気がない → 「自分の指示が悪い?」
➡️ 他の可能性を考えず、原因を自分に求めてしまう
2. べき思考
- 部下をやる気にさせなければならない
- 会議はスムーズに進めなければならない
➡️ できなかったときに自己否定につながる
3. 全か無か思考
- 成功しなかった → すべてが失敗
- ひとつミスした → すべてダメ
➡️ 途中経過や改善を無視して、極端に考えてしまう
4. 結論の飛躍
- 上司が冷たい → 「きっと自分が嫌われている」
- 同僚が無視した → 「きっと自分が嫌われている」
➡️ 根拠のない思い込みがストレスを増幅
5. 拡大解釈と過小評価
- 報告ミス → 「自分はダメな上司だ…」
- 成功しても → 「たまたま運が良かっただけ」
➡️ 自分を必要以上に責めてしまう



なんか…すごいなぁ。でも、部分的には分かるかも



ある意味「真面目」と言えるのでしょうね
🏷️ 負のスパイラル


こういった「認知のクセ」がストレスを増幅させます。
言ってみれば、「負のスパイラル」が始まるわけですね。
たとえば、以下のような具合です。
- 実際に起きていることを目の当たりにする。
- ➡️ 認知の歪みで「自分のせい」と解釈
- ➡️ ストレスや自己否定が生じる
- ➡️ 行動力が下がる → 状況が悪化
- ➡️ 「やっぱり自分がダメだ…」と、さらに抱え込む



確かに負のスパイラルだな…止まらない



悪い方に考えることを、ずっと続けてしまいますからね…
🏷️ 認知の歪みは修正できる?


実はこの「認知の歪み」は、修正することが可能です。
自分の思考のクセに気づき、
「本当に自分のせいなのか?」を冷静に見つめ直すトレーニングを行えば、
この負のスパイラルから抜け出せる可能性があります。
「でも、どうやって?」
次回の記事では、
「認知のクセを修正するための具体的な方法」 を詳しく解説します。
✅ 次回について


次回の記事で、“認知の歪み”を修正する方法を詳しくお伝えします!お楽しみに!
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