職場のホンネに配慮しつつ、仕事を休む裏ワザ
こんにちは!ラクです。
「なんだかしんどいな…仕事に行きたくない…でも行かないと迷惑かけるし…」
そう思いながらもやっぱり仕事に行ってしまう…
そんなこと、ありませんか?




職場のことを配慮しつつ、堂々と有休を取るにはどうしたらいいのでしょうか?
こんなケース、どうする?
ちょっと具体的な事例を考えてみましょう。
「休みやすい」環境を作るのは、管理職の役目ですよね。
例えばバックアップ体制を整えておけば、そこそこ休みやすい環境は整います
ただ…休みにくい環境は変わらなかったりします。
(A) バックアップ体制があるけど、休みにくい
(B) 誰もバックアップいない。ぶっちゃけ、もう転職したい
休みにくい環境の理由の一つに、従業員側が抱く「不公平感」にあります。
自分と他人を比較した時に、どうも自分の方が損をしている気がする…
例えば、こんな感じです。
◆あの人よく休むな… 自分はそんな休まないのに…
◆あの人が休んだ時には私はここまでしてあげたのに、私が休んだときは全然やってくれない
そしてもう一つ…それは「職場の倫理観」
「こういう時は休んでいい」「こういう時は仕事優先」…そういった暗黙の判断基準です。
◆旅行やレジャー休暇の場合は、部署が多忙な場合はガマンしてもらう
◆15日会社から有休は与えられているけど、実際は7日程度が妥当
「不公平感」と「職場の倫理観」、内容をもう少し細かく見てみましょう。
不公平感と職場の倫理観
まず「不公平感」ですが、周囲が陰口をたたく場合がほとんどです。
「まぁ別にお互い様だからいいんですけど…」とか、有休を完全に否定するわけじゃないような素振りを一応見せます。
しかし「それでもやっぱり、ねぇ…」と、最終的に否定する…みたいな(笑)
この人たちの本音は「あなたが居てくれると、私がラクできるんです。だから毎日仕事しててください」です。一種の依存です。
次に「職場の倫理観」ですが、この倫理観を作っているのは多くの場合上司やその他権力者たちです。
同じ部署で仕事がデキて、上司に一目置かれている人たちですね。
つまり、この人たちが休みの日も仕事するタイプだと、地獄です・・・
いずれの場合も、「自分の価値観>会社のルール」となっているわけですね。
(A) いる。いまくる。この世から消えて欲しい。
(B) まぁ、多少は・・・
有休休暇とは?
そもそも「有給休暇」とは何なのでしょうか?
労働基準法には、以下の定めがあります。(2021年7月11日現在。引用元=e-Gov法令検索)
(労働条件の明示)
第十五条
使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この場合において、賃金及び労働時間に関する事項その他の厚生労働省令で定める事項については、厚生労働省令で定める方法により明示しなければならない。
(年次有給休暇)
第三十九条
⑤使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。
この点ついて深く説明することは当ブログでは避けますが、これは「契約」なので、会社側としてはそれを履行する「義務」があるわけですね。
それにも関わらず… 職場にはびこる誤った深層心理として、「休みの負担は連帯責任」という意識が少なからずあります。
ここが違うんです。「休ませる連帯責任」が、会社としてあるはずなんです。
ここのマインドセットが変わらない限り、バックアップ制度を設けるなどしても無意味です。




ここまでのまとめ
まず一旦まとめますね。
①職場には「自分の価値観こそ優先すべき」と捉える人がいる
②法律やルールでは、休ませる連帯責任がある
ここからが肝心なのですが、①と②、どちらの考え方が浸透していると思いますか…?




① 自分の価値観こそ優先すべき…という考え方が採用されている
② ちゃんと「休ませる連帯責任」の考え方が、職場に浸透している
結論から言うと…①です。
どんなルールも、人間の感情を支配することはできません。
だって実際…法律やルールがあっても、解決していない問題が山ほどありますよね?
知識としては持ちつつも、他者の感情から発生する自分への攻撃に対しては「自分の身は自分で守る」という意識が何より大事です。
どうすればいいか
もう一度、最初のケーススタディに戻って考えてみましょう。
ここでこんな風に職場に伝えたら、どうなるでしょうか…
もちろん…これでも完全に「ダメ」というわけではありません。しかし、職場の人たちや会社側は困ります。
周囲からしてみたら、「法とかルールとか、そんなこと分かってんだよ!」…という気持ちです。
(でも根本にあるのは、独善的な理由なんですけどね…笑)
そこで、大事なポイント3つ!
② 引継ぎを前提にして、引継ぎ資料を作成する
③ 資料を基に、引継ぎ相手と話す時間も作る
大事な事なので繰り返しますが、どんなルールも、人間の感情を支配することはできません。
相手の感情や意識を無理に変えようとするから、余計な抗争が起きてしまいます。
感情や意識は…時間をかけて、ゆるやかに自分自身で変えてもらうしかないんです…
ここは理屈ではありません。
そこで「自分が休む」という情報を、できるだけ前以て連絡しておきます。
周囲はそれを呑み込んで、感情ではなく理性で理解するための時間を確保できます。
また、相手側の苦労をできるだけ軽減するということも前以て伝えておく必要があります。
そのため、資料も作り、引継ぎの話もするということを話しておきましょう。
これらを踏まえ、以下のように返してみてはいかがでしょうか?
まとめ
結局のところ…相手の持っている「えー…なんで休むんだよ…」という感情は、コントロールできません。
ただ、相手にも理性がちゃんとあり、「お互い様」ということも事実です。
理性が感情を抑え、理性的に納得してもらうには、時間が必要です。
だからこそ、できるだけ自分が休むことは前もって周囲に連絡しておきましょう。
もし相手側に理性を働かせるだけの知識が不足している場合、そこは上司や人事にかけあって、先ほど挙げた法律やルールについてお互いの理解を合わせることが大事です。
労働基準法の基礎知識については、厚生労働省が発行している4ページの分かりやすいリーフレットがありますので、ご参考まで!
(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/150312-1.pdf)




今回はここまでです!
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