こんにちは!ラクです。
職場で「嫌われてるな」って思うことがある…「気にしなくていい」というネット記事は多そうだけど、ホントに気にしなくていいの?
そんな風に思うこと、ありませんか?

「気にするな」って言われても…



ね。気にしちゃうよね



「なぜ気にしなくていいのか」について、できるだけ深く考えていきたいと思います
今回も、ちょっとエッセイ風にしてお伝えしていきます!
でも、いつも通りラク・トクコ・バウの3人も一緒にお話ししていきます!
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「キライ」の連鎖?


職場での人間関係について考えるとき、多くの人が「嫌われたくない」という気持ちを抱く。
できるだけ円滑な関係を築きたいと思うのは自然なことだ。
しかし、私は「嫌われたことがない」どころか、「嫌われなかったことがない」のではないかと思う。
上司、部下、他部署の人、さらには会ったこともない上層部の人にまで、「あいつは必要なのか?」などと言われたことがあるくらいだ。
しかし、それと同時に…
私自身も誰かを嫌っていた
メールが届いただけでイラッとする相手もいたし、顔を合わせるだけでストレスを感じる人もいた。
職場とは、そんなものなのだろうなと思っている節もある。



結局魚心あれば水心ってカンジか?



そうやねぇ…それはやっぱり、あるんとちゃうかなぁ
「嫌われること」を避けるのは難しい


特に強く記憶に残っているのは、かつての上司との関係だ。
その上司は情緒不安定で、気に入らないことがあると突然怒鳴ることもあった。
そして何より許せなかったのは、「部下に対してならどんな態度をとってもいい」というような振る舞いだった。
ある日、その上司から転送されたメールが届いた。私の担当案件に関するものだったが、本文には何の指示もなく、ただ「?」という一文字だけが書かれていた。
?
普段から仲の良い上司からなら、「どうかしましたか?(笑)」と聞けたかもしれない。
しかし、高圧的な態度を取る上司が送る「?」は、「お前がなんとかしろ。俺の手を煩わせるな」という命令にしか見えなかった。


それ以来、「自分はこういう上司にはならない」と心に誓ったが、当然のようにその上司には嫌われていた。
私も理不尽な扱いを受ければ黙っていられない性格だったので、彼の上司にまで状況を報告し、なるべく「1対1」の構図にならないよう気をつけていた。



1対1を避ける?



えぇ。特に職場でこじれたときは、1対1を避けられるのなら避ける方がベターです。



確かに…信頼できる第三者に入ってもらった方が、お互いの立場を客観的に見てくれるかもね
上司との関係よりも厄介だった部下との関係


上司との関係も大変だったが、個人的には部下との関係のほうが面倒だった。
なぜなら、上司との関係は「自分がどう対応するか」だけの問題だが、部下に関してはそうはいかない。
彼らのパフォーマンスに責任を持たなければならず、放置することが許されないからだ。
たとえば、「これは自分の仕事なんですか?」と問いかける部下は珍しくない。
私は一時期、コールセンターのような部署で働いていたことがあり、営業が顧客と約束した案件をフォローする役割を担っていた。
ある部下は、以下のように突っかかってきた。
「営業が勝手に決めてきたことなのに、なぜ我々が対応しなければならないんですか?」


確かに気持ちはわかる。
しかし、誰かがやらなければならない仕事だった。
「おっしゃっていることは分かりますが、これはもうこっちの仕事ですね…」と説明しても、彼は譲らなかった。
あまりにも食い下がってくるので、私は以下のようなことを口にしてしまった。
「そんなにコールセンターの仕事が嫌なら、営業に異動したらどうですかッ!?」
彼は黙ってしまったが、私としては意地悪で言ったわけではない。
ただ、仕事を進める上で避けられない現実があるのだ…
上司だからといって、部下のワガママや感情論にずっと付き合う必要はない。
あのときから何年も経ったが、今でも気持ちは変わらない。



グレーな仕事っぽく見えても、上司が一度「やる」と決断した仕事については、やっぱりやって欲しいですね



うーん…でも、上司が変な指示出してるなって思う時は、どうしたらいいんでしょう?



もしその上司の上司が信頼できそうなら、そちらと相談してみるのが手かもな…



そうですね。人事でもいいかもしれません。先ほど同じように「1対1」は避けた方がいいでしょう
上司の立場を経験して分かったこと


振り返ると…
「上司だったらこうすべきでしょ?」という思い込みが強い部下とは、よく対立してきた気がする
逆に私自身も、若い頃は上司に対して同じように考えていたのかもしれない。
しかし、上司という立場を10年以上経験すると、それがいかに難しいかが分かる。
上司も一人の人間であり、仕事の価値観も違えば、家庭環境、得意不得意、体調の浮き沈みだってある。
さらに、部下一人ひとりに合わせた接し方を考えなければならず、同じ指示でも伝え方を変える必要がある。
また、会社の方針と部下の意見の板挟みになることも多く、どちらの立場にも配慮しながら決断しなければならない。
実は、なかなか孤独だ。


上司自身も完璧ではなく、プレッシャーや業務負担を抱えながら仕事をしている。
それでも部下には常に冷静であることを求められるため、精神的なバランスを取るのが難しいと感じることがある。
それにも関わらず、部下が自分の理想を押しつけ、「それは上司としておかしいですよね?」と判断するのは、極めて一方的だ。
結局のところ価値観の押しつけ?


ここまで上司と部下の関係を中心に書いてきた。
しかし、職場の人間関係全般にも共通することがある。
それは…
「嫌われたくない」ことが、逆に「自分の価値基準」を相手に押しつける行為になりうる
これはどういうことか?
ちょっと例を出して考えたいと思う。
以下はAさんとBさんの会話だ。
Aさん:会議では、波風を立てずに場の雰囲気を壊さないことが大事ですよね?
Bさん:え?いや、会議の場では、意見を積極的に言うべきですよね?
Aさん:でもBさんのように率直に意見を言いすぎていると、嫌われますよ
Bさん:でも意見を言わないのは、無責任ですよね?
Aさん:私は敢えて黙っているのに、なぜあなたはそれができないのですか?
まぁこんなダイレクトな会話は無いだろうが、要はそんな感じだ。
どちらも「職場ではこうあるべき」という自分なりの正しさを相手に押しつけようとしている。
もっと言うなら、以下のように考えていそうな人がいたら、なるべく距離を置いた方がいい。
「私はあなたのことをこれだけ考えているのに、どうしてあなたは私のことを考えてくれないの?」
「嫌われているかどうか」を気にするということは、相手の価値観を主軸にした極めて受動的な考え方だ。
それだけならまだしも、上述のように考えているのであれば、それは一方的な価値観の押しつけで、それ以外の方法で人間関係を築けるということを知らないとも言える。



でも…そんな人に対して「あなたは間違っている」とは言えないやんね?それは逆にこちらの考えを押し付けてるかも?



堂々巡りだな(笑)



そうですね。こちらとしては、「あなたはそう思うんだね。でも私はこう思う」でいいと思います
今の私の結論


とてもシンプルに言ってしまえば、私は今以下のように考えている。
「自分として譲れない点はどこか?」を考え、そこに立ち入らない限りは、もう許してしまえばいいのではないだろうか?
つまり、嫌われようが、嫌われまいが、自然体でいたらいい。
職場での人間関係を無理にコントロールしようとするのは、あまりに不毛だし、何より受動的すぎる。
「嫌われることを恐れない」スタンスでいる方が、意外とうまくいくのかもしれない。


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