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逃げ場を失った令和の40代ミドル管理職のためのブログ
ラクとトクコのいる職場
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ラクとトクコのいる職場~ストーリー編~ 最新話 【Episode22】 3月12日より公開中 ≫こちらをクリック!
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~エピソード17~社内の人間との衝突

トクコ:「…」

 

ケン:「トクコさん?」

 

トクコ:「……」

 

ケン:「Tokuko! Are you alright??」

トクコ:「あっ!はい!どうしました?」

 

ケン:「だいじょうぶデスカ…」

トクコ:「…すみません、お邪魔でした?」

 

ケン:「いえ…何を見てるの?」

トクコ:「もっと注意深く、もっと時間をかけて、

全部を見たいなと思って、見てます」

 

ケン:「注意深く、見る、ですか?」

 

トクコ:「ええ… 毎日忙しくしていると、

つい色々見逃しちゃいなことって、結構あるので…」

 

ケン:「Hmmm … You’re right。毎日、忙しい…」

 

トクコ:「例えば、この倉庫の棚…

すべてが整っているように見えますよね。

でも、よく見ると…

ほら、4列目の3番目の箱、ラベルの色が少し違うのがわかりますか?」

ケン:「ワオ!…これ、マチガイ?」

 

トクコ:「どうでしょうね‥‥

でも大切なのは、この小さな違いに気づくことですね。

どれだけ大きな問題を防げるか…

 

注意深く見ることが、

リスクを減らし、効率を上げますよ。」

 

ケン:「ンンーーー…」

ケン:「But, how do you see it with care? … 

あ、Ah… how can I put this… Do you get what I mean?」

 

トクコ:「大丈夫(笑) それくらいの英語なら、分かるから。

注意深く見るコツは3つあります。

1つ目は、一度立ち止まって全体を見ること。

 

普段は、慌ただしい中で目に映るものをそのまま処理しがち。

まずは全体を眺め、目に留まる違和感を探してみる。」

トクコ:「2つ目は、具体的な基準を持つこと。

例えば、ラベルの色、配置、箱の大きさとか…

 

自分で観察するポイントを決めて、

それを意識的に確認するだけで精度が上がる。」

トクコ:「これが最後だけど、3つ目。

それは変化を意識すること。

 

いつもと違う点や、

前回の状態との違いを記憶しておくと、

些細な変化にも気づけるようになりますよ。」

ケン:「Hmmm…There are lots to learn!」

 

トクコ:「そうなんです(笑)

それと、注意深く見ることで、新しいアイデアも生まれるんです。

例えば、ここに積まれている箱…

運ぶ距離が必要以上に長い気がしませんか?

 

あと、この通路の端、何か小さな黒い粒子が…

もしかして、これはフォークリフトのタイヤから削れたゴムかな。

 

あ、エリアの照明、少し暗くないですか?

明るさが不十分だと、商品のラベルが見えにくく、ミスが起こりやすくなるかも…」

 

ケン:「Wow! Incredible! You notice a lot of things! Hahaha!」

 

???:「おう。ケン。どうした?」

ケン:「あ、ゴローさん。」

ゴロー:「…あんた、トクコさんだっけ?」

 

トクコ:「は、はい」

 

ゴロー:「正直言わせてもらいますけどね…

私らはこのやり方で何年もやってきたんですよ。」

 

トクコ:「…す、すみません。別に非難するつもりは…」

 

ゴロー:「突然来た人に、いろいろ指摘されてもね…」

 

トクコ:「…そ、そんなつもりじゃないんです。

皆さんのやり方を否定したいわけじゃなくて、

もっと良くなる方法を提案したくて…」

ゴロー:「口で言うだけなら、誰だってできるんですよ。」

 

トクコ:「……」

 

ゴロー:「おうケン、行くぞ。

作業が山積みなんだ。

余計な口出しされるより、自分たちで動いたほうが早い。」

 

ケン:「は、はい」

トクコ:「…」

(ケンは戸惑いながらもゴローについていき、倉庫の奥へと去る。)

 

ツトム:「……まぁ、あれだな。

現場もプライドがあるからな…

気にすんな、トクコさん。」

トクコ:「……でも、私はただ……

少しでも役に立ちたかっただけなのに……」

 

ツトム:「…分かりますよ。

まぁ、全員が全員、提案を素直に受け入れるわけじゃないから。」

  

トクコ: 「……私、前の職場でも、こんな感じだったんです。」

 

ツトム:「…え…?」

 

トクコ:「観察して、気づいて、

それを言葉にして伝えたら、

『余計なことだ』って……そればっかり。」

 

ツトム:「……」

トクコ:「私が間違ってるのかな。

気づいたことを言わないほうがいいのかな……」

 

ツトム:「いや…

ただ、タイミングとか、言い方とか、

そういうのも大事なのでは…

でもまぁ、難しいですよね」

 

トクコ:「ありがとう、ツトムさん。

…そうですね」

トクコ:「…そういえば…

ラクさんが観察力を今後使ううえで、

気をつけて欲しい点を言っていたような…」

 

ツトム:「え………?」

 

トクコ:「なんだったかな…

あ、いえ…

ちょっと、あとでよく思い出してみます」

次のエピソード

次の話は、以下から!

ラクとトクコのいる職場 – 逃げ場…
~エピソード18~気分転換は、視点転換 – ラクとトクコのいる職場 (倉庫での見学を終え、帰路につくトクコ) トクコ: … (なんか、「やらかした感」があるなぁ…なんでや? 私、

参考文献について

なお、この「ラクとトクコの職場(ストーリー編)における「トクコの能力」は…

FBI、CIA、スコットランドヤード、アメリカ陸海軍、ナショナルガード、シークレットサービスなど、名だたる機関に対して行われた「エイミー・E・ハーマン」さんの「知覚の技法」を基に作っています。

つまり、実在する技法です。

(「イスパイアル」の名称は、私が勝手に物語を分かりやすくするためだけに作ったものですが…笑

そして、もちろん「5倍の速さで観測できる」というのも、本ストーリーオリジナルの設定です。)

まだまだ序の口なので、これからどんどん「実生活に活かせるような形」でご紹介できればと思います。

本書では、アートを教材として情報収集能力、思考力、判断力、伝達力、質問力などを鍛えるコツが記載されています。

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ラク
外資系サラリーマンブロガー
業界最大手の外資系会社で約10年管理職。欧米アジアにおいて200人強の組織のSCMオペレーションを管理。当時は毎日1,500件以上の未読メールが溜まり、15時間労働が続き、精神的に病んだことも。TOEIC940点、英検1級、ビジネス実務法務2級、通関士試験合格。海事本の執筆も。イギリス4年&オランダ2年滞在歴。
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