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40代・50代がもう少し楽に生きるために
ラクとトクコのいる職場~40代からのサバイバル~
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  2. ~エピソード17~目が、変わる?

~エピソード17~目が、変わる?

(翌朝。 トクコの家)

 

はーちゃん:「トクコ、おはよ。

       …眠れた?

 

トクコ:「うん。

     でもなんか、

     昨日のケンジ君のこと、

     ぼやっと頭に残ってるわ」

 

はーちゃん:「残ってるって…

       良い意味で?」

 

トクコ:「うーん、

     わからん…

   朝と夜では、全然ちがったけど」

はーちゃん:「…いいんじゃない?

   まずは話せたのなら」

 

トクコ:「…そうやな。

     まぁ、今日もあるしな。」

 

 

(オフィス。

 トクコが自分の席に着く)

 

(トクコ:さて…

 今日は何があるかな…)

 

ツトム:「おっ、トクコさん、

     おはようございます!」

トクコ:「あ、おはようございます…

     ツトムさん、早いですね」

ツトム:「自分、

    だいたいこの時間ですよ。

     早く来て、

     頭が動くうちに

    仕事片付けるんで」

 

トクコ:「そうなんですか」

 

ツトム:「トクコさんも、

     早起きタイプですか?」

 

トクコ:「いやぁ…

 

     早いとは
     言えないかも(笑)」

 

ツトム:「じゃあ鍛えましょう!

     朝の一時間は

     夜の二時間ぶんありますよ。

     自分の経験上!」

トクコ:「いやぁ… 

     あははは…💦

     そ、そうなんですね」

 

(トクコ:…明るい人やな。

  元気がある。

  さっさと動く感じ)

 

(ツトムは既に資料を広げ、

 電話をかけ始めている)

 

ツトム:「あ、もしもし、

     A社の田村さん?

     例の件、
     今日中に動かしたいです。

     午前中に
     確認させてもらえますか?

     はい、はい。

     ありがとうございます!」

 

(トクコ:…速いな。

  朝イチで、もう動いてる)

 

 

ツトム:「マナミさん、

     例の発注データ、

     お昼までに出せますか?」

 

マナミ:「…今日の昼は、

     少し難しいかもしれません」

 

ツトム:「じゃあ何時なら?」

 

マナミ:「…三時であれば」

 

ツトム:「三時ですね、

     分かりました。

     ケンジくん、
     それまでにこっちの集計、
     終わらせといて」

 

ケンジ:「あ、はい!

     でも、少し量が多くて…」

 

ツトム:「大丈夫、できる。

     やれば終わるから」

 

ケンジ:「…は、はい!」

 

(トクコ:…うん?

      ケンジ君の声、  

      少し上ずった。  

 

      でも、

      ツトムさんはもう

      パソコンに向いてるな。  

 

…速い。 

 

決断が速くて、 

指示が速くて、  

次に行くのが速い。  

 

効率的、なんかな。 

 

うん、効率的には見える。   

 

でも…  何か、  

引っかかるなぁ…)

 

 

(昼休み)

 

ラク:「トクコさん、

    お昼は?」

 

トクコ:「あ、後でいいかなと思って。

     なんか…ぼーっとしてた。

       

    てか、ラクくん…

    あ、いや、ラクさん??」

 

ラク:「ラクくんでいいですよ。

    この姿の相手に、

    『さん付け』は変でしょ」

 

トクコ:「それ言うなら、

     子供がオフィス街で

     コーヒー飲んでる姿の方が

     よっぽど変なんやけど」

ラク:「…はは。

    そうかもしれませんね。

  

    で、何か考えてましたか?」

 

トクコ:「うーん。

     ツトムさんのことが、

     なんとなく頭に残っていて」

 

ラク:「ツトムさん…何が?」

 

トクコ:「それが…

     うまく言えへんねん。

     変な人やとか、

     困った人やとか、

   そういうわけじゃないんやけど」

ラク:「でも、引っかかる」

 

トクコ:「…うん。

     何かが、引っかかる」

 

ラク:「……

 

   …その『引っかかり』、

   今はそのままに
   しておいてください」

 

トクコ:「え?」

 

トクコ:「え?

     解決しなくていいの?」

 

ラク:「まだ、

    解決するタイミングじゃない。

 

    引っかかったことを、

    引っかかったまま持っておく。

    それも観察には大切です」

 

トクコ:「…引っかかったまま、

     持っておく?」

 

ラク:「はい。

名前をつけようとしなくていい。

理由を探そうとしなくていい。

    ただ、

『何かある』と思っておくだけで。

 

    そうすると、目が変わります」

 

 

(トクコ:…目が、変わる?

どういうこと?)

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