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40代・50代がもう少し楽に生きるために
ラクとトクコのいる職場~40代からのサバイバル~
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~エピソード20~誰かに似てる

(夜、トクコの部屋)

トクコ:「ただいまぁ」

 

はーちゃん:「おかえり。

       今日は顔が違うね」

 

トクコ:「そう?」

 

はーちゃん:「朝よりも、

       なんか、

       すっきりした感じ」

 

トクコ:「あー…

     なんか、

     ちょっと言葉になった、

     かも」

 

はーちゃん:「ツトムさんのこと?」

 

トクコ:「うん。

     …なんかな、

     ツトムさんって、

     頼られることで、

     自分がここにいていい理由を

     作ってる…

     のかもしれん、って思って」

 

はーちゃん:「…ここにいていい理由」

 

トクコ:「うん。

     動いてること、

     必要とされること。

 

     それがないと、

     自分がここにいていいのか、

     分からなくなる、

     みたいな」

 

(はーちゃん、少し黙る)

はーちゃん:「…それ」

 

トクコ:「うん?」

 

はーちゃん:「…誰かに、

       似てない?」

 

トクコ:「…誰かに?

     誰?」

 

はーちゃん:「ううん、

       なんでもない。

       気にしないで」

 

トクコ:「えー、

     気になるやん。

     誰?」

 

はーちゃん:「ふふ。

       もう少ししたら、

       分かるかも」

 

トクコ:「なんやそれ(笑)」

 

(トクコ:…誰かに似てる。

 誰やろ。引っかかるなぁ…

まぁ、いいか)

 

トクコ:「今日も疲れたわ。

    今日は早めに寝るわ。

    おやすみ、はーちゃん」

 

はーちゃん:「おやすみ~」

 

(その頃。

夜のオフィスにて)

バウ:「…ラク。

    これ、食っていいか?」

ラク:「…何ですか、それ」

 

バウ:「バカめ。

    どう見てもクッキーだろ」

 

ラク:「そういう意味じゃありません💢

    誰の差し入れですかと」

 

バウ:「知らん。

    だが休憩室に

    開けておいてある。

    明らかにこれは

    誰が食っても

    いいってことだろ」 

 

ラク:「名前、

    書いてありませんか?」

 

バウ:「…書いてない」

 

ラク:「…少しだけにしてください…

 

   っていうか、あなた、

   神様なのでは?

 

   神様が差し入れを

   あさるんですか?」

バウ:「バカめ。

    それは質問が間違っている。

    正しくは

 

   『砂時計の神様なのに

    お腹すくんですか?』

     …だ。」

 

ラク:「別にどっちでもいいですよ」

 

バウ:「…で、

    今日のトクコ、

    どう思った?」

 

ラク:「…仮説まで、

    たどり着きました

    良いのではないでしょうか」

 

バウ:「ほう。

    どんな仮説だ?」

 

ラク:「あなたも聞いてたでしょ…

    ツトムさんは、

    『頼られることで、

    自分がここにいていい理由を

    作っている』

    それが彼女の仮説です。」

 

(バウ、少し黙る)

 

バウ:「それ、

    誰かに似てねぇか?」

 

ラク:「…誰かに?

    誰ですか?」

 

バウ:「いや、なんでもない。

    気にするな」

 

ラク:「なんですか、それは…」

  

バウ:「…で、次はどうする?」

 

ラク:「方向は、

    悪くない。

    でも…

    仮説は仮説です。

    分析と現実は、

    ズレることもある」

 

バウ:「…それが、

    次の段階だな」

 

ラク:「はい。

    次は、

    届けることです」

 

バウ:「…それが一番、難しいな」

 

ラク:「…知っています」

 

バウ:「…あと

    ひとつくらいは…」

 

ラク:「…それ以上は、

    だめです」

 

バウ:「…ちっ」

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