ケイ:「あのねぇ…
会議中に腕組みの回数
数えてる人、
他に誰もいないからね?」

タクト:「それで、
当たるんだから
いいだろ」
ケイ:「まぁ…(笑)
それは否定しない。
だから私だって
ちゃんとメモしてるでしょ」

タクト:「何でそんな
丁寧に書き溜めて
いくんだ?」

ケイ:「タクトが気づいたことって、
後で必ず意味が
出てくるから。」
タクト:「…買いかぶりすぎ」
ケイ:「買いかぶってないよ。
…去年のプロジェクトのとき、
タクトが『あの担当者、
何か隠してる』って言って、
仕入先の虚偽報告が
一ヶ月後に発覚したりね」

タクト:「あれは…」
ケイ:「あれは、何?(笑)」
タクト:「…たまたまだ」
ケイ:「たまたまって…
そういうこと、
もう何回もあるんだけど。
偶然って
そんなに続くの?」

タクト:「……」

ケイ:「…だから書いとく。
タクトの観察を。
本人が覚えてなくても、
私が記録しておく」

タクト:「…好きにしろ」
ケイ:「おう。
好きにするよ」

…
…

(ラク: …ケイ…!
そんな…
なぜ!?
これは、
あの頃のケイだ…!
まだ、何も知らない頃の。
笑っているケイ!
いったい、何が…

…
!?
…

…
タクト:「……?」

ケイ:「どうしたの?」
タクト:「子供?」
ケイ:「え…子供?」

(タクト:いや…?
子供…か?
子供の眼じゃないような…)

ケイ:「…子供…
…
どこに…?」
タクト:「…え?」

ケイ:「おやおやぁ
観察が行き過ぎて
とうとう
なんか変なものが
見えるように
なっちゃった?
アハハハ!」

(ラク: …ケイには
見えていない!
…でも、俺には…
…
タクトには
ラクが見えている!
…
な、なんだこれは?
夢か!?)

(タクト: …ケイには
見えていない!
…でも、俺には…
…
子供が見えている!
…
な、なんだこれは?
幽霊か!?)

ラク:「……」
タクト:「……」
ケイ:「……」

ケイ:「…え?
あんた、
まさか本当に…?」

??:「おい!そろそろ会議だぞ!」

ケイ:「あ、ヤバイ!
ほら、いくよ!」
タクト:「あっ!」

タクト:「…
消えた…?」

…ク…
ラク…
「ラク!」

ラク:「… え…
ラク?」

バウ:「オマエ…
大丈夫か?
砂時計が光った後、
なんか一瞬、
ぼーっとしてたぞ」
ラク:「…バウさん
…僕は…
…一瞬?」
バウ:「疲れすぎなんじゃね?
今日はもう帰ったらどうだ」
ラク:「…今のは、
いったい…
ケイ…?」
バウ:「あん?」
ラク:「まさか…
この砂時計の…?」

ラク:「…
この砂時計の…
タキサイキアの砂時計の
チカラ…?」

