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40代・50代がもう少し楽に生きるために
ラクとトクコのいる職場~40代からのサバイバル~
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  2. ~エピソード26~そういうところ

~エピソード26~そういうところ

(砂時計が輝きを失って、
1週間

トクコのキッチン)

 

トクコ:「おはよう、はーちゃん

     今日も葉っぱがまぶしいねぇ」

 

はーちゃん:「ふふふ…

      そ、そうかなぁ…(照)」

 

トクコ:「あのさ、

     ちょっとした

     違和感の話なんやけど…」

 

はーちゃん:「…違和感?」

 

トクコ:「なんか最近さぁ…

     オフィスで、

     見られてる感じがすることが

     多い気がして…」

 

はーちゃん:「誰に?」

  

 

トクコ:「マナミさんと、

     あと、多分ラクくん。

     でも、ラクくんは

     確証が持てないなぁ」

 

はーちゃん:「ふーん…

      二人は、どう違うの?」

 

トクコ:「…マナミさんは、

     多分仕事を一緒にすることが

     増えてきたから。

     そっちはまだ分かるんやけど、

     

     ラクくんは、なんかこっそり

     見られているような…?」

 

はーちゃん:「え…?

      もしかして、

      …変態?」

 

トクコ:「え…変態?

    

     って…

     あら?

     はーちゃん、

     なんか葉っぱに

     虫っぽいのが…」

 

はーちゃん:「ぎやああ!  

       へ、

       変態注意報

       だぁああ!」

 

トクコ:「え?

     変態注意報?

     は、はーちゃん、

     そんなんできたっけ?」

 

はーちゃん:「まさに

       トクコに悪い虫が… 

       …って、 

 

       なななんでもいいから

       早く取って!」

 

トクコ:「この期に及んで

     何をうまいこと

     言おうとしてんねん(笑)

 

     はいはい…

     うーん…

 

     あ、大丈夫。

     虫じゃないわ」

 

はーちゃん:「ふうーー…」

 

 

(午前、オフィス)

 

 

 (トクコ:…あれ?)

 

 

 (トクコ:…?)

 

 

トクコ:「……」

 

トクコ:「…あれは

    隠れているつもりなのか…

    

    それとも、

    気づいてほしいのか…」

 

 

バウ:「(ひそひそ声で)

    すまん、トクコ」

 

トクコ:「あ、バウさん

     また姿を消してるん?」

 

バウ:「あぁ。

    今のワシは、

    お前さんとラクにしか

    見えんようにしている。

 

    あのお子様は

    ワシが相手をするから、

    お前さんは

    遠慮なく仕事してくれ」

 

トクコ:「あぁ。そう?

     ありがと。」

トクコ:「あ、

     ついでなんやけど…」

 

バウ:「あん?」

 

トクコ:「この一週間くらい、

     結構ラクくんからの

     視線を感じることがあって…

     

     なんか話したい事でも

     あるんかなぁ」

 

バウ:「分かった。

    それも伝えておく」

 

トクコ:「ありがと」 

 

(トクコ:ラクくんが、

 私のことを見てる。

 

 でも…

 以前と違う。

 

 いつもは一緒に考えてる、

 みたいな目やけど。

 

 ここ最近は…

 何かを確かめようとしてる

 そんな目に見える。

 

 …何を、確かめてるんやろ)

 

 

マナミ:「トクコさん、

     少しよろしいですか」

 

トクコ:「あ、はい」

 

マナミ:「先週の発注の件なんですが、

     この数字の根拠を

     確認させてもらえますか?」

 

(トクコ:ちゃんと聞こ…)

 

マナミ:「…メモ、

     取らなくていいんですか?」

 

トクコ:「あ、聞くことに

     集中しようと思って」

 

マナミ:「…そうですか」

 

(トクコ:…今、

 マナミさん

 何かを確かめてた?

  

 …ラクくんの目とは、

 違う種類の目やなぁ)

 

(昼休み、休憩スペース)

 

ケンジ:「今日のこれ、

     めちゃくちゃ

     おいしいんですよ!

     新しく見つけたお店の

     唐揚げ弁当!

     衣がちょっと厚めで、

     中がジューシーで!」

 

トクコ:「そんなに違うもんなん?」

 

ケンジ:「全然違いますよ!

     唐揚げって奥が深くて…

     あ、トクコさん、

     一個どうぞ!」

 

トクコ:「あ、じゃあ

    いただきます」

 

ケンジ:「どうですか!?」

 

トクコ:「…あ、ほんまや。

     衣がちゃんとしてる」

 

ケンジ:「でしょ!?

     あ、マナミさんにも

     食べてもらいたかったんですよね。

     でも断られて(笑)」

 

(トクコ:…あれ。

 なんか、

 楽やな

 ケンジ君と話してると。

  

 マナミさんといるとき、

 ラクくんといるとき、

 どこかずっと、

 見られてる感じがしてた。

 でも今は…

 誰も私を見てない。

 

 ケンジ君は

 唐揚げのことしか

 考えてない(笑)

 

 …でも、

 なんか、

 ほっとする)

 

(トクコ:見られてない、って、

 こんなに楽なんか。

  

 ラクくんもマナミさんも、

 いつも誰かに

 見られてるんやろか。

 

 あるいは…

 「見られてきた」のか…)

 

(夕方、帰り際。

  廊下でラクとすれ違う)

 

トクコ:「あ、

     もしもし

     ラクくん?」

 

ラク:「はい?」

 

トクコ:「なんか…

     最近、

     観察してるやろ

     …

     私のこと」

 

ラク:「…

    なんのことですか」

 

トクコ:「嘘がヘタやなぁ」

 

ラク:「…そんな

    僕が…

    トクコさんを…」

 

 

ラク:「…観察なんて」

 

トクコ:「だから…」

 

 

トクコ:「…そういうところ」

 

ラク&トクコ:「……!!」

 

 

バウ:「バカモン!

  

    …あ、

    サングラス落ちた…

 

   拾わんかい!」

   

 

バウ:「目的を忘れるな!

   嬢ちゃんが

    過去のケイに会う

    鍵になるんだろうが!

    …

    お前が観察を繰り返して

    逆に嬢ちゃんを

    不安にさせて

    どうする!」

 

ラク:「えっと…

    …本人がいる前で…

    それは…」

    

 

トクコ:「私が…

     過去の…?」

 

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