トクコ:「私が…
過去の…
ケイ?」

ラク:「えっと…」
バウ:「過去の…」

ラク:「過去の…
ケ…
ケぃ…
ケニアの…」

トクコ:「過去のケニア?」

バウ:「そ、そうそう!
過去のケニアの…
あう…かぎ…
あぅおい…
か…
カ…
カニ…」

ラク:「あぁ、
あの、
…
実は…
過去のケニアに
青いカニが…
いたんですよ」

バウ:「あぁ。
…ま、まぁ
ワシらは皆、
普段カニは
赤いって思ってるがな…
なんとなんと、
青いヤツが
いたらしい…」

トクコ:「へぇ…
それは
初耳やなぁ…
まぁ
そもそもカニって
ゆでる前は
赤くは無いけどな…」
ラク:「あぁ、
まぁ、そうですね」

トクコ:「青いカニかぁ
…じゃあ私を
観察するんじゃなく
カニを観察すれば
いいんちゃうかなぁ…」

トクコ:「それとも
あれかな?
君たちもしかして
話を前に進めず、
横に進めようとしてる?
カニだけに」

(ラク:…
…
うまい!)

(バウ:… くっ…!
小娘が!
一本取られた!)

トクコ:「まぁ、
冗談はさておき…
あなたのことだから、
きっと何か理由が
あるんやね?」

ラク:「……それは…」

??:「…
…トクコさん!
探しましたよ!
あぁ、ラクさん、
お話し中すみません」

トクコ:「……マナミさん!」
マナミ:「倉庫部のヨシダさんが
急ぎお話ししたいそうです。
午後も会議が詰まっているので、
今からいかがでしょうか。」
トクコ:「え…?今から?
わ、分かりました」



マナミ:「こちらです。」

ヨシダ:「あぁ、すみません急に。
トクコさん、
倉庫部のヨシダです」

トクコ:「どうも、こんにちは」

ヨシダ:「定期確認の件で、
あなたの部署には、
倉庫にご一緒していただく
ことになっていまして…
こちらが資料です」

トクコ:「ありがとうございます。
分かりました。
いつ頃がよいですか?」
ヨシダ:「できれば今週中に。
最近、小さな事故が
続いていまして…
一度、外の目で
見ていただけると」
トクコ:「分かりました。
…マナミさんも
ご都合大丈夫ですか?」

マナミ:「…え…
私もですか?」

トクコ:「ええ。もし良ければ」

マナミ:「…そうですね…」

トクコ:「…?」

マナミ:「…分かりました」
ヨシダ:「ありがとうございます。
助かります」
(ヨシダ、
頭を下げて去っていく
トクコとマナミは
自分の部署に戻る途中)
マナミ:「トクコさん、
少しよろしいですか」
トクコ:「はい、どうぞ」

マナミ:「木曜日の
倉庫確認の件ですが、
事前に資料を
確認しておこうと思って。
過去三年分の
事故記録と、
在庫データ、
倉庫のレイアウト図を
取り寄せますね。」

トクコ:「あ…
ありがとうございます」

マナミ:「目を通しておいてください。
現場に行く前に、
仮説を立てておいた方が
効率的だと思いますので」

トクコ:「…あぁ、
あの、
マナミさん」
マナミ:「はい?」

トクコ:「私、実は…
現場をまず見てから
考えようかと
思ってたんですけど」

マナミ:「…え…?
事前にデータを見ずに?」

