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40代・50代がもう少し楽に生きるために
ラクとトクコのいる職場~40代からのサバイバル~
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  2. ~エピソード28~そんな風に

~エピソード28~そんな風に

マナミ:「…事前にデータを見ずに?」

 

トクコ:「はい。

     データを先に見ると、

     そっちに引っ張られる

     ことがあるので…

 

     まっさらな目で見た方が、

     気づけることがある気がして」

 

 

マナミ:「…それは、

     非効率だと思います」

 

トクコ:「非効率、ですか」

 

マナミ:「はい。

     何を見ればいいかが

     分からないまま

     現場に行っても、

     重要なものを見逃す

     可能性がある。

 

     データで仮説を立てて、

     それを現場で確認する方が

     確実です」

(トクコ:

  …間違っては、いない。

   でも、なんか…

   もう少し、話してみよう)

 

トクコ:「でも、

     データで仮説を立てると、

     その仮説の外にあるものが

     見えにくくなりませんか?」

 

マナミ:「…それは、

     準備が不十分な場合の話です。

     十分なデータがあれば、

     見落としは最小限になる」

 

トクコ:「でも、

     データに出てこない問題も

     あると思うんですよね。

     数字に表れない、

     現場の空気とか、

     人の動き方とか」

 

マナミ:「…トクコさんは、

     直感で動くタイプですか?」

(トクコ:あ。

 この言い方は…

 批判として言ってるのか)

 

トクコ:「直感、というより…

     観察、ですかね」

 

マナミ:「観察なら、

     データも立派な観察対象です。

     やる価値のある仕事なら、

     きちんとやる価値がある。

     事前準備はその一部です。」

 

(トクコ:あー…

     なるほど。

 

     だからさっき、

     倉庫見学にすぐ行くのも、

     渋っていたんか。

     事前準備もろもろをする

     時間と労力を考えて…

      

     ふーむ…

     これは仕方ないな。

     私が折れるか。

 

     あとはどれくらい、

     私が倉庫現場で

     マナミさんに伝えられるか…)

     

トクコ:「…分かりました。

     読んでおきます」

 

マナミ:「よろしくお願いします」

 

 

(トクコ:…うーん。

 マナミさんの言ってること、

 間違ってはない。

 

 データは大事やし、

 準備も大事。

 

 でも…

 なんか、

 引っかかる。

 

 マナミさんにとっては、

 完璧な準備をすることが

 「きちんとやる」ことで。

 それ以外のやり方は

 「きちんとやっていない」になる。

 

 …そのフィルターで

 私を見てる気がした)

(トクコ:…観察に

     関することやから

     ラクくんに

     意見聞いてみたいけど…

 

     なんか隠してるからな、

     あの二人…

 

     はーちゃんに

     聞いてみようかなぁ…)

 

(夕方、
オフィスの屋上で)

バウ:「…オマエはバカか!

    あんな露骨に

    観察してたら

    本人だってイヤな気分に

    なるだろが!」

 

ラク:「すみません…つい」

 

バウ:「…焦る気持ちも分かる。

    しかしな…」 

 

ラク:「……」

   

バウ:「…お前は、

    ケイがなぜ、

    お前を遠ざけたか…

 

    考えたことがあるのか?」

 

 

ラク:「…!!」

 

 

バウ:「…ワシはケイに

    会っていない。

    だから確証も無い。

     

    …だがな、

     彼女はお前のその

     類まれな観察眼を

     よく知る人間だった。

     …違うのか!?」

 

ラク:「…まさか…

    僕の観察が…

    原因?」

 

バウ:「…それは知らん!

    だが、

    そういう可能性も

    考えられるだろ…」

 

ラク:「……」

 

バウ:「…それでも彼女は

    お前を慕っていたんだろ。

    …それも忘れるんじゃねぇよ

    

    そう言う意味では、

    今のワシの仮説は

    合ってねぇんだよ」

 

 

ラク:「……」 

 

 

 

バウ:「…な…

 

    なんだ!??」

 

ラク:「…また…

    砂時計が!」

 

 

ラク:「…光って…!」

 

…

 

「…あ、

  ごめんなさい…」

 

 

 

「…聞きたいことがあって」

 

 

 

 

「でも、タイミング、

 悪かったかな」

 

「…なるほど」

 

 

「前にバウさんが

 見せてくれたとき、

 『私に反応する』って

  言ってたけど…」

 

 

トクコ:「そんな風に

     反応するんやね」

 

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