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40代・50代がもう少し楽に生きるために
ラクとトクコのいる職場~40代からのサバイバル~
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「何のために働くのか?」その目的から逸れることの重要性について

2026 8/09
40代・50代の働き方
2026年8月9日

こんにちは。ラクです。

40代になってから、

何のために
働いているんだろう

と思うことが、増えました。

私はこれまでかなり真面目に
仕事と向き合ってきた方だと思います。

海運・物流の仕事を長く続けて、
外資系企業で管理職も経験して、
組織改革にも関わってきました。

それでも最近、
ふと立ち止まる瞬間があるんです。

これ、何のためにやっているんだろう。

そんなときに読んだのが、
國分功一郎さんの
『目的への抵抗』でした。

今回も、いつも通り
ラク・トクコ・バウの3人も
一緒にお話ししていきます!

▶3人の紹介はこちら

トクコ

「目的への抵抗」…?なんかまた難しそうやなぁ

バウ

どうせまた「ああでもない」「こうでもない」って考えてんだろ?

ラク

……図星です

目次

「なぜ?」を繰り返すと、終わらない

少し、考えてみましょう。

STEP
勉強を頑張る

👇なぜ?

STEP
仕事で有利になるため

👇なぜ?

STEP
市場価値を上げるため

👇なぜ?

STEP
もしものとき転職しやすくするため

👇なぜ

STEP
安定した生活のため

……では、

生きること
すべてが、

「
安定して
暮らせるようにする
」

その目的のための

手段であるべき
なんだろうか。

英語も、
キャリアも、
資格も、
転職準備も、

全部、
「安定」という一つの目的地に
向かうための、
部品になっている。

そして、
その「安定」すら、
よく考えると、

何かの目的のための
手段だったりするのかな?と。

そう考えだすと、
止まらないんですよね。

本を読むのも、
仕事に活かすため?

人に会うのも、
人脈を作るため?

運動するのも、
仕事のパフォーマンスを
落とさないため?

休むのも、
月曜からまた働くため?

気づけば、
休日まで
「仕事のための手段」に

なっていました。

トクコ

「休むこと」も仕事のためか…

バウ

なんか、休みじゃなくて準備期間っていうか、整備期間っていうか…

ラク

本当に、そんな感じですよね

本社が決めた「改革」を、なぜやるのか

外資系企業で働いていると、
本社からいろいろな方針が
降りてきます。

組織をこう変える。
この業務を別の部署に移す。
このKPIを追う。

もちろん、
グローバル企業であれば
ある程度の統一は必要です。

ただ、
現場にいると、
ときどき不思議に
思うことがあります。

お客さんがそれほど
求めているようには見えない。

現場が楽になるわけでもない。

それでも、
「グローバルの方針だから」
という理由で進めなくてはいけない。

私も管理職として、
そういう改革を
現場に説明する側にいました。

そのとき、ふと思うんです。

これをやった先に、
誰が幸せになるんだろう。

でも、
プロジェクトの目的は決まっている。
期限も決まっている。

そうすると、
考えることが
少しずつ変わっていきます。

「これをやる意味があるのか」
ではなく、

「どうやったら予定通り
終わらせられるか」

ということに。

ここに、
私は少し怖さを感じています。

チェスのために、チェスをする

『目的への抵抗』の中で、
私が一番印象に残ったのが、

「チェスのためにチェスをする」
という話でした。

普通、チェスは
「勝つ」という目的のために
駒を動かす、と考えます。

でも國分さんは、
少し違う角度から
こう言うのです。

チェスをする人は、
本当は「勝つため」だけに
チェスをしているのではない。

そのルールの中で
駒を動かすこと自体を、
楽しんでいる。

「目的のための手段」
だったはずのものが、
いつのまにか
目的そのものになっている。

これを読んだとき、
私はふと、
自分の中にも
そういう時間があることに
気づきました。

Power BIをいじっている時間だけは、ちょっと違う

私の仕事の中で、
少し不思議な時間があります。

たとえば、
Excelをいじってみたり、
Power BIでデータを
可視化してみたり。

会社から
「今すぐこれを作れ」
と言われているわけではありません。

与えられた仕事から、
少しはみ出しています。

こう表示したら分かりやすいかな。
この手作業、なくせないかな。

そんなことを考えて、
試している時間。

結果として
効率化につながることも
あります。

でも、
何かのためにやっている、
という感じが、実は薄いんです。

ただ、
試すこと自体が、
面白い。

これはまさに、
「チェスのためにチェスをする」
感覚に近いのかもしれません。

バウ

要は、遊んでるってことだろ?

ラク

案外、そうなのかもしれません(笑)

トクコ

でもさ、それって会社的には「生産性が上がりました」でまとめられそうやな

ラク

そこが実はちょっと怖いところかなとも思います

トクコ

え…?

遊びまで「生産性向上の手段」になったら?

「遊びが大事です」

そう言った途端、
会社はそれすら
目的化できます。

自由な時間を与えれば、
イノベーションが生まれる。

雑談を増やせば、
エンゲージメントが上がる。

こうなると、
遊びがまた、
会社の目的を達成するための
手段になってしまいます。

國分さんの本を読んで
私が感じたのは、
そういうことではないと思います。

つまり、

役に立つから自由が必要

なのではなく、

人間には、目的からはみ出す自由そのものが必要なのではないか?

そこから結果的に
いいアイデアが出ることも
あります。

でも、
何も生まれなくてもいい。

この「何も生まれなくてもいい」が、
案外、大事なのかもしれません。

数字にした瞬間、忘れやすくなること

会社から見れば、
人はリソースです。

何人必要か。
どの部署に何人置くか。

組織を運営する以上、
仕方がないことでもあります。

私自身、
管理職としてそういう話を
することがあります。

でも、
数字にした瞬間、
忘れやすくなることがあるんです。

その「1人分の仕事」の中にも、
生活があります。

今日は体調が
悪いかもしれない。

子どものことで
頭がいっぱいかもしれない。

それでもExcelの上では、
ただの「1」で表される。

目的達成だけを見ていると…

この「1」に、
あと20%仕事を
載せられるんじゃないか。

そんな発想も
出てきてしまいます。

でも本当は、

人間が会社の
目的のために
存在している

わけではなく、

会社の方が、
「人間が作ったもの」

この順番が、
いつの間にか
逆になってしまうことが
あるんですよね。

トクコ

しんどい話やな…分からなくはないけど

バウ

気づいているだけマシか?

ラク

そうかもしれませんが…気づいているだけでもダメなのかなと

バウ

お前はつくづくメンドクサイやつだな

目的を捨てたいわけではない

誤解を避けるため、
念のため…

「目的なんて
必要ない」

と言いたいわけでは
ありません。

仕事には目的が必要です。
会社にも、目標が必要です。

問題は、
目的が強くなりすぎたとき、
目的以外のものが
見えなくなること

なのだと思います。

今月の利益。
今年の売上。
プロジェクトの期限。

全部大事です。

でも、
その数字の外側に、
疲れている人がいる。

一人で抱え込んでいる人が
いる。

そこを、
「目標達成のためだから」
と押し切っていいのか。

私は管理職として、
そこには
抵抗したいと思っています。

大げさなことでは
ありません。

負担が集中している人がいたら、
「一緒に考えようか」
と声をかける。

明らかに無理な仕事なら、
無理だと説明する。

「根性で何とかしてください」を、
そのまま部下に流さない。

それだけです。

でも、
それをする人が
一人もいなかったら、

会社の目的は
簡単に、
個人の生活へ
侵入してきます。

そして
真面目な人ほど、
自分を削って
それに応えようとします。

「何のために働くのか」が分からなくても、働いていていい

昔の私は、
働く意味を
ちゃんと言葉にできた方がいい
と思っていました。

キャリアの目的。
人生の目的。

それを決めて、
そこから逆算する。

でも、今は少し違います。

分からないままでも、
仕事をしていいのかもしれません。

今日、
誰かと話して、
少し問題が軽くなった。

面倒な仕事を
一つ減らせた。

部下が昨日より
少し安心した顔を
していた。

それくらいでも、
十分な日があります。

会社の大きな目的から見たら、
大したことではないかもしれません。

でも、
働いている一人の人間から見たら、
案外、
そういうことの方が
大事だったりします。

優しく終わる

『目的への抵抗』を読んで、

私は、
「目的を持たないといけない」
という考えから、

少し離れられた気がしています。

目的はあります。

でも、
そこから少しくらい
はみ出してもいい。

最短距離を
歩かなくてもいい。

会社の目的を
達成するために、

自分や誰かの人生まで
手段にしなくてもいい

ラク

会社には目的が必要なんでしょう

トクコ

でも、人まで目的通りに動く機械にはなれへんもんな

バウ

人間が先だろ。会社は後だ

ラク

バウさんなら、そう言うと思ってましたよ

明日になれば、
また会社の目標を見て、
会議をして、
仕事をすると思います。

正直なところ、
私自身、まだ完全には
そう思いきれていません。

つい、
「この時間を何か有効に使えないかな」
と考えてしまいます(笑)

それでも、
全部をそこに
差し出さなくてもいい。

自分にも。
一緒に働く人にも。

目的から少しはみ出せる場所を、
残しておきたいと思っています。

それくらいの抵抗なら、
会社員にもできるのかもしれません。

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ラク
外資系サラリーマンブロガー
【プロフィール】
グローバル最大手企業にて28歳から管理職として約10年のキャリアを積む。欧米・アジア200名超の組織におけるSCMオペレーション統括を担当し、年収1,500万円台を実現するも、連日15時間に及ぶ激務により心身の限界を経験し転職。現代のミドル世代管理職が直面する「成功の代償」と「持続可能なキャリア」の狭間で格闘した実体験をもとに、同世代の皆様と共に新たな働き方を模索している。

【保有資格・経歴】
TOEIC 940点、英検1級
ビジネス実務法務2級、通関士
海事関連書籍執筆
海外駐在経験:英国4年、オランダ2年

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