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逃げ場を失った令和の40代ミドル管理職のためのブログ
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【エッセイ風】会社を去ることは敗北ではない。辞めざるを得なかったNさんの話

2025 4/07
職場のトラブル
2025年3月1日2025年4月7日

こんにちは!ラクです。

この会社、辞めたくない。
続けたい。でも、続けられない…

そんな風に思ったこと、ありませんか?

バウ

そりゃまぁ、生活かかってるわけだしな

トクコ

でも、しんどいところで無理し続けるのも…って感じもするね

ラク

今回は、以前私のチームにいたNさんが退職したときの話について、ご紹介したいと思います。

今回も、ちょっとエッセイ風にしてお伝えしていきます!

でも、いつも通りラク・トクコ・バウの3人も一緒にお話ししていきます!

▶~当ブログのご紹介~はじめて「ラクとトクコのいる職場」をご覧いただく方へ – ラクとトクコのいる職場

目次

笑いのセンスが光るNさん

Nさんは、気のいいおじさんだった。

彼のツッコミは鋭く、時々口にする冗談が絶妙に面白かった。

「お笑いの道に進んでいたら、きっと成功していただろう」と何度も思ったほどだ。

彼は、タイプライターが職場にあった時代から会社に勤めていた。

昔は、紙に書かれたデータをタイプライターでひたすら打ち込む仕事をしていたという。

私がそんな彼のマネージャーになったのは、30代の頃だった。

当時の私など、彼にとっては「生意気な子供」に見えていたかもしれない。

しかし、Nさんはそんな私にも一人の社会人として接してくれた。

その点では、とても紳士的で、落ち着いた人だったと思う。

だからこそ、彼に「戦力外通告」をしなければならなかった時は、本当に辛かった。

望まない異動、苦しい日々

Nさんが私の部署(コールセンターのような部署)に異動してきたのは50歳を過ぎた頃だった。

本人が望んだわけではなく、前の部署の上司との関係がうまくいかなかったことが原因だった。

最初、私たちは彼を歓迎した。彼は港での実務経験が豊富で、そうした知識を持つ人材は、私たちの部署では貴重だったからだ。

しかし、現実は厳しかった。

コールセンターの仕事は、1日50件ほどの電話対応をこなしながら、それぞれの案件を適切に処理しなければならない。

昼間は電話が鳴り続けるため、落ち着いて問題を解決する時間などほとんどない。

どうしても処理しきれなかった案件を抱えた人は、遅くまで残業することも多かった。

Nさんは、こうした環境に適応するのが難しかった。

前の部署では案件が多くなく、仕事のペースがまったく違ったのだろう。

彼は必死に慣れようと努力していたが、やがて仕事中に暑くもないのに汗をかくようになった。

心配になり、時々休憩を取るよう促したが、それでも状況は改善しなかった。

ミスが増え、社外秘の資料を顧客に誤送信することもあった。

ついには「対応が遅い」と、顧客からクレームが入るようになった。

何度も面談し、業務の進め方を一緒に考えた。

しかし、残念ながら彼が独り立ちする見込みは薄かった。

トクコ

やっぱり…向き不向きはあるからなぁ

ラク

本当に、そのとおりですね

冷たくなるチームの視線

コールセンターは、見た目には個人がそれぞれ対応しているように見えるが、実は強いチームワークが求められる。

一人でも戦力にならない人がいると、他のメンバーの負担が増えてしまうからだ。

次第に、Nさんに対するチームの目は厳しくなっていった。

「ラクさん、あの人はウチの部署には向いていないと思います。」

そんな声が、チーム内から聞こえてくるようになった。

それからというもの、ほぼ毎日のようにNさんと1対1で面談をし、仕事を一緒に進めるようにした。

しかし、どれだけ支援しても、彼がこの仕事をこなせるようになるとは思えなかった。

退職を決断したNさん

そんな日々が続いたある日、Nさんの方から「辞めます」と切り出された。

その言葉を聞いたとき、私は何とも言えない気持ちになった。

動転していて、具体的に何を言われたのかはよく覚えていない。

ただ、彼はかつてのような冗談めいた表情で、少し意地悪そうに笑いながらこう言った気がする。

「これ以上ご迷惑をおかけするわけにもいかないし・・・邪魔者がいなくなって良かったですね。」

しかし、単に辞めるのではなく、同業他社への転職が決まったという。

その言葉を聞いたとき、心底ホッとした。本当に良かった。

バウ

Nさんは、向いている仕事が見つかったのか?

ラク

一応、同じ業界の仕事が見つかったようですよ

会社を去ることは、敗北ではない

Nさんが退職する1ヶ月後、彼のお別れ会を開いた。

本人の意思で辞めるわけではないのに、こうした会を開くのが適切なのかどうか迷った。

しかし、彼の人柄を慕う人は多く、彼と最後に飲みたいと集まってくれた。

改めて思う。

Nさんが「無能だった」わけではない。

彼に適した仕事が、会社の中になくなってしまっただけ。

ただ、それだけ。

同じような経験をした人も多いのではないだろうか。

会社というのは、非情なものだ。

しかし、だからこそ「どうすれば会社に居続けられるか」ではなく、「何が自分にとって居心地の良い人生か」を考えるべきなのかもしれない。会社が非情と分かっていれば、こちらもそもそも情を持つことを避けた方がいい。

これは、Nさんだけの話ではない。私自身にも言えることだ。

今の仕事が、これからも自分にとって最適な場所であり続けるとは限らない。

もし、自分がここに居続けることに疑問を持つ日が来たら、そのときは「会社にしがみつくこと」よりも、「心が豊かになる選択」を考えたい。

最後に付け加えると、異動前にNさんを追い込んだ元上司も、後にパワハラが原因で退職に追い込まれたという。

―去ることは、必ずしも敗北ではない。むしろ、新しい可能性への第一歩だと私は思う

トクコ

そうね。会社の「外の世界」はドーンと広いからね!

バウ

そうだそうだ。ドーンだ、ドーン

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ラク
外資系サラリーマンブロガー
業界最大手の外資系会社で約10年管理職。欧米アジアにおいて200人強の組織のSCMオペレーションを管理。当時は毎日1,500件以上の未読メールが溜まり、15時間労働が続き、精神的に病んだことも。TOEIC940点、英検1級、ビジネス実務法務2級、通関士試験合格。海事本の執筆も。イギリス4年&オランダ2年滞在歴。
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