こんにちは!ラクです。
「入社してXXか月が経ちました。でも、まだ仕事が全然できていません…」
そんな風に言う新入社員や中途社員、いませんか?
あるいはそんな風に自分で思ったこと、ありませんか?

あるなぁ…特に新卒や第二新卒なら、そんな悩みを持ってそうな若者はいるなぁ…



「『新人の免罪符』みたいなものは、いつまで有効なんだろう」という不安に駆られたりもしますよね
今回もラク・トクコ・バウの3人も一緒にお話ししていきます!
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新人の「免罪符」期間?


確かに、多くの企業では「3ヶ月」「半年」「1年」といった節目で新人の評価を行います。
ですが…
「仕事ができるようになる」期間を、一概に「○ヶ月」と決めつけることはできない!



これは…なぜだ?



仕事と言っても…職種や業界の特性、職場の文化、上司や同僚の期待値…業務の難易度など、色んな異なる要素があります



確かに💦それで「大体〇か月」って言うのは、ヘンやなぁ…



昔なんて、すし職人になりたかったら10年以上でようやく一人前とかな…
より具体的に見ていきましょう!
期間を一概に決められない理由


職種の違い
職種によって、習得に必要な期間が大きく異なります。
具体例を挙げると以下のとおりです。
- 公認会計士:監査の実務経験に最低2年以上必要
- 営業職:3-6ヶ月程度で基本的な商談ができることを期待される
- カスタマーサポート:1-2ヶ月程度で基本的な対応ができることを求められる
職場文化の違い
また、職場の文化の違いも影響してきます。
- 3ヶ月以内に基本業務の習得を求める
- ミスに対して厳しい評価がなされる
- 明確な評価基準が設定されている
- じっくりと成長を見守る姿勢
- OJTプログラムが充実している
- 定期的なフィードバック面談がある
上司・先輩などの違い
直属の上司や先輩の指導スタイルによっても、習得のスピードは変わってきます。
- 細かな指導が受けられる
- 質問しやすい雰囲気がある
- 失敗を学びの機会として捉える
- 自力での解決を求められる
- 指導が少ない
- フィードバックが限定的



ざっと挙げただけで、こんなにあるのねぇ



「いつまでに仕事ができていないといけない」ってのは、確かに定義しづらいな



また、「いつまで許されるのか」という期限にばかり目を向けがちですが、もっと本質的な問題があります。



あん?
それは…以下の点です。
そもそも「仕事ができる」「仕事ができない」とは何か?


「許される期間」と言うと、「できない状態」から「できる状態」へのギャップを埋めるために必要な時間ですよね。
つまり、単純に時間の経過を待つのではなく、そのギャップを埋めるために何をすべきかを考えることこそが重要!



うーーん…でもじゃあ、具体的に「仕事ができない状態」「できる状態」って、どういう状態なんやろ…



あと、どうやったら「できる状態」に近づけるかだな
そもそも「仕事ができない」とは?


評価する側の「主観的な観点」を念頭に置いたうえで、かなりメタの観点から「仕事ができない」状態を6つ挙げてみます。
- 言われたことを理解できない
- 指示通りに動けない
- ミスが多い
- 優先順位が分からない
- 周囲との連携がうまく行っていない
- 自分から動かない・改善しない



まぁ…多くの仕事に共通する「仕事が出来ない状態」かな?



まぁそうだな
「仕事ができない」状態の具体例
上司からの指示の意図が掴めない、専門用語の意味がわからない、あるいは業務の全体像が見えていないために、何から手をつければよいのか分からないなど。
単純な入力ミスから、重要な確認事項の見落としまで、その程度は様々…
複数の業務が同時に発生した際、何を先に処理すべきか判断できない…それが原因で締め切りに間に合わなかったりなど
必要な報告・連絡・相談(いわゆる「ホウ・レン・ソウ」)ができない、チームメンバーとのコミュニケーションが円滑でない
与えられた仕事をこなすだけで精一杯で、自ら課題を見つけようとする姿勢が見られない
では逆に「仕事ができる」とは?


非常にシンプルに考えると先ほどと逆の状態を「仕事が出来る状態」と捉えることもできそうです。
- 言われたことを理解できる
- 指示通りに動ける
- ミスが少ない
- 優先順位を分かっている
- 周囲との連携がうまい
- 自分から動く・改善する



なんかすげー優秀なヤツに見えるなw



そうですねw「すごく優秀な人」とは、こういった当たり前のことを当たり前のようにこなせる人とも言えそうですね
「仕事ができる状態」の具体例
例えば、上司から「今月の売上データを分析して、前月比で大きく変動のあった取引先をリストアップしてほしい」と指示された際、その意図を正確に理解し、必要なデータを収集・分析して、求められている形でアウトプットを提供できる状態。
完全にミスをなくすことは難しいが、重要なのは「ミスを防ぐための仕組みづくり」ができること。例えば、重要な契約書のチェックリストを作成する、データ入力後に必ずダブルチェックを行う、締切前日には必ず進捗を確認する、など。
例えば、月末の決算資料作成、週次の営業報告、日々の問い合わせ対応など、複数の業務が重なった際に、それぞれの重要度と緊急度を見極め、適切な順序で処理できる。
単に言われたことをこなすだけでなく、例えば「この業務プロセスを改善できないか」「クライアントからよく来るこの質問をFAQ化できないか」といった具合に、自ら課題を見つけ、解決策を提案・実行できる。
例えば、プロジェクトの進捗に問題が生じそうな場合、適切なタイミングで上司に相談したり、他部署との調整が必要な際に円滑なコミュニケーションを取れたりする、など。
何をもって『合格』とするか?





当たり前のことが大事なのは分かるが、それにしても当たり前過ぎねぇか?



そうですね。さらにハイレベルな観点から「仕事ができるようになりたい」と考える場合、以下のようなポイントに着目してみてはいかがでしょうか?
名著『転職の思考法』(著:北野唯我、ダイヤモンド社出版)では、「仕事ができる」の基準には大きく分けて二つの視点があることについて触れています。
一つは「社内での評価基準」
そしてもう一つは「市場価値としての評価基準」
つまり、社内あるいは市場で求められる基準を明確に理解することが大事です。
社内での評価基準とは、例えばある企業では「正確性重視」が評価基準となっているかもしれませんし、別の企業では「スピード重視」が求められるかもしれません。
(実際、私の前職では「スピード感」が、「正確性」より重視されていました…)
一方、市場価値としての評価基準は、より普遍的なものです。
例えば経理職であれば決算業務の知識や財務分析のスキルなどが考えられます。また、営業職であれば商談の進め方や顧客管理の能力など、職種ごとに求められる標準的なスキルがありますよね。
このように、「仕事ができる」状態は、
●短期的には職場での要求水準をクリアすること
●長期的には市場価値のあるスキルを身につけること
この両面から考える必要がありそうです。
これらを意識しながら、段階的に成長していくことが望ましいアプローチでしょうね。
「できる人」になるには?


では、『仕事ができない』状態から『仕事ができる』状態にするため、どうしたら良いのかを考えてみましょう!
(1)他人との比較はNG
名著「観察力を磨く 名画読解」(著:エイミー・E・ハーマン 出版:早川書房 )では、以下のようなことを指摘しています。
人は「見えているもの」に影響を受けやすいです。
しかし、実際には「見えていないこと」が数多く存在します。
例えば、こんな経験はありませんか?
- 「入社半年の先輩は既に重要な案件を任されているのに、私はまだ基本的な作業もおぼつかない…」
- 「同期の○○さんは既にクライアントと直接やり取りできているのに、私はまだ上司の確認が必要…」
しかし、このような比較は必ずしも適切ではありません。



なぜだ?



そうですね…たとえば、その先輩は毎日早朝から自主的に業務の勉強をしているかもしれません



同期の方は、たとえば学生時代にインターンでの経験を積んでいたりしたら、経験面ではすぐには追いつけないかもね



なるほどな。だから「見えている部分だけで比較するのは良くない」ってことか
(2) 具体的な成長4ステップ
では、具体的にどのようなステップで「できる」状態に近づいていけばよいのでしょうか?
以下、4つの重要なステップを見ていきましょう!
① 観察する
まずは「見て学ぶ」ことから始める。上司や先輩の動きを注意深く観察し、何が求められているのかを把握する。
例えば、上司が顧客との電話対応をする際、以下のような点に注目してみましょう:
- どのような言葉遣いで話しているか
- 会話の組み立て方はどうなっているか
- 問題が発生した際、どのように対処しているか
- 通話後、どのような記録を残しているか
② 分析する
自分の「できない部分」を客観的に分析する。(これは単なる反省ではなく、具体的な改善点を見出すためのステップです。)
例えば、「データ入力にミスが多い」という問題に直面した場合:
- どのような状況でミスが発生しやすいか?
- ミスの傾向はあるか?(特定の項目、時間帯など)
- どのような対策が考えられるか?
といった具合に、問題を細分化して考えていきます。
③ 伝達する
分析結果をもとに、積極的に質問し、フィードバックを受けることが重要。ただし、ここで注意したいのは「質問の質」です。
④ 応用
学んだことを実践しながら試行錯誤を繰り返す。小さな成功体験を積み重ねていく!
例えば、請求書作成業務を任された場合:
- まず1件だけ作成し、チェックを受ける
- 修正点を理解し、次は3件まとめて作成
- より複雑なケースにも対応できるよう範囲を広げていく



…こんな、うまくいく?



これらのステップは必ずしも順番通りに進むわけではないですね



まぁ、そうですよね



状況に応じて行ったり来たりしながら、螺旋状に成長していくイメージを描いているといいのかなと思います



一つの業務ができるようになったら、また新しい課題…ってカンジか



そういう「循環を作ること」が大切そうね


まとめ:焦らず、でも主体的に


新人の方々にとって、「仕事ができるようになる」というのは最大の関心事の一つですよね。
しかし、大切なポイントは以下です。
「いつまで許されるか」を気にするのではなく、「できる状態になるためには何が必要か」に意識を向けることが重要!
具体的には…
…という風に考えるのではなく、
このように、同じ状況でも、視点を変えることで取れる行動が大きく変わってきますよ!



焦らず、かつ主体的に。この相反するように見える二つの姿勢のバランスが大切ですね



それが結果として、最も効果的な「仕事ができる人」への近道となりそうやね!


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