~~外に散歩に出るラク達~~

 

トクコ:「おぉーーふんふん、

なるほどにゃあ…

ペットフードは固すぎず、

柔らかすぎず、

味が濃すぎないものがいいにゃあ…と…」

 

ラク:「…ホントに動物と話せるんですね…すごいですね…

てか、『にゃあ』ってやっぱり猫は言ってるんですか」

トクコ:「え!??

い、いやぁどうなんでしょう…

なんかどうもネコとはそういう風に話す方が、

しっくりくるというか…」

 

ラク:「はぁ、そういうものですか…」

 

トクコ:「いやいや~…でもやっぱり、

動物たちと、リラックスできますよ~

ホンマに癒しのひとときやわぁ」

 

ラク:「仕事にそういう時間があるって、大切ですね」

トクコ:「そうですねぇ。

まぁ、お金のために働いているのは間違いなんやけど…

ちょっとだけでもこんな風に

『仕事を個人的にしてもいい』のかなぁって思いますね」

 

ラク:「仕事を個人的に…する?」

 

トクコ:「うーん…そうですね。

なんて言ったらええんやろ。

 

人から認められるとかどうとか、

そういうことではなくて…

 

そうじゃないところでもっと、

自分はこういう風にするのが、好きやなぁ』っていう

関心とか、感情とか。」

ラク「……なるほど。

なんとなく、分かりました。」

 

トクコ:「ラクさんは、そういうの無いですか?」

 

ラク:「そうですね…

人に期待しても、しなくても。

そして期待されてても、されなくても、

どちらもきっとあんまりいいことないから。

ちょっと強引にでも、

『これがやれたら、まぁいっか』みたいな。

そういうのは、ありますね」

トクコ:「あはははは💦

なんか冷めてますねぇ…

あれ?そういえば、バウさんは?」

 

ラク:「ドッグランで一儲けしに行きました…」

 

トクコ:「そ、そうですか…」

 

(トクコ:ドッグランで

どうやって儲けんねやろ…)

 

トクコ:「でも、

…きっとそういうことやと思います。」

 

ラク:「え…?」

 

トクコ:「業者がどういう風に見えているか、

私がラクさんとバウさんにお話ししたこと。」

ラク:「……」

 

トクコ:「分かってますよ。

私が観察するって分かったら、

逆に今度ラクさんが困りはるんでしょ?」

 

ラク:「困るというほどでは無いですが…

お話ししていると『見られているのかな』と

少し思いますね。」

 

トクコ:「ですよねぇ、やっぱり…

 

でも私の観察力は、別に周りで起きている出来事を

すべて把握できる超能力のようなものではないです。

 

むしろ、対象を認識するためそちらに注意を向けます。

つまり、注意を向ける先を選択しているんです。

これは、おそらく訓練すれば誰にでもできます。

私の場合はどうも、人一倍この力が他の人に比べて強いみたいですが…」

ラク:「……なるほど…注意を向ける先…ですか。」

 

トクコ:「すごくカンタンに言ってしまうと、

いわゆるマルチタスクの逆というか…

いや、むしろ完全に相反するものやと思います。

超シングルタスクなのかもしれません。」

 

ラク:「ふむ…

もしかするとトクコさんの場合、

周りにある情報を取り入れるために

良く観察しながらも、

注意すべき情報を選んでるのかも知れませんね。」

トクコ:「おぉ。さすがですね!

そうなのかもしれません。」

 

ラク:「しかし…

ただ単純に注意を向けるだけ…では、

受動的な情報しか得られないでしょう。

トクコさんの力には、何かもっと他にも

特性がありそうですね

 

トクコ:「そんな…どうなんでしょうね…

今回、業者さんを観察したのは…

私が出来ることを少ししただけで…

 

『マジカルゲート』を使ってくれた

ラクさんへのちょっとしたお礼の気持ちですよ。

 

ちなみに…

ラクさんも何で『マジカルゲート』を

見せてくれはったんですか…?」

 

ラク「…………」

 

トクコ:「あ、ええんですよ!

無理に言葉にしなくても。

きっとあたしもちゃんと言葉にはできないので…」

 

ラク:「……今、観察力使いました?」

 

トクコ:「いえいえ!まさか。

そんな一挙手一投足、

読んでるわけではないので」

 

ラク:「……そうですか。」

ラク:「…確かに、言葉にするのは難しいものですね。

 

そうですね…

今言えることは、

ちょっとだけ『仕事を個人的にする』のもいい。

それが僕がトクコさんにマジカルゲートをお見せした理由…

…かもしれません。」

 

トクコ:「じゃあ、私と一緒ってことですね(笑)」

 

ラク:「とりあえず今日のところは…

そんな結論でも大丈夫でしょうか?」

 

トクコ:「もちろん、ええですよ」

 

バウ:「おぉーい、やってるか??」

ラク:「…あ」

トクコ:「バウさん!」

 

ラク:「…で、どうだったんですか?」

バウ:「あん?」

トクコ:「ドッグランで一儲けやったんでしょ?」

 

バウ:「あ、あぁ、あれな。

完全なる敗北じゃ!

今回は全部お金持ってかれたわ。

 

しかし!

次は絶対大丈夫じゃから、

ちょーーーっとだけ…

あれだ!

 

会社のお金を拝借しよう!」

 

 

(ラク&トクコ:

『仕事を個人的に』…し過ぎ!!)

読者の皆様へ

ご覧いただき、ありがとうございます!

この続きは、現在作成中です!

出来上がり次第、X (Twitter)でお知らせしますので、

お気軽にフォローしてください!

ラク@ヨーロッパ外資系部長(@Raku40719883)さん / X (twitter.com)