こんにちは!ラクです。
あの人は、他人にお願いするのが上手だなぁ…
結局「お願い上手」が、「世渡り上手」なのかな…
そんな風に思うこと、ありませんでしょうか…
今回は、この「お願い上手な人」について考えるとともに…
どうすれば「お願い上手」になれるかを、お話ししていきます!
質問内容
今回は、Yahoo知恵袋にあった質問内容を基にお話しします!
(少しブログ用に内容を変更しています)
質問の内容は、以下のようなものでした。
結局、可愛げのある人が世の中を上手く渡り歩けるのでしょうか?
あまり仕事が出来ないのに、「人を動かすのが上手い」人がいます。
いかにも「私を助けて下さい、お願いします!」と下手に出て、そして手伝ってもらった後は盛大に感謝しています。
一方で、周りには仕事が出来るけど自分から助けを求めないので、損をしてる人もいます。
そう言うのを見ていたら、やはり可愛げのある人が 社会で生き残れるのでしょうか…?
コレは核心を突いたご質問ですよね。
確かに職場には「お願いするの、うまいなぁ」と思う人がいます。
そしてなぜかお願いが上手な人ほど、人から好かれるんですよね。
お願いできないことは損
実は私自身も「他人にお願いできない人間」ですw
他人のことを信頼していないというわけではありません。
単純に「申し訳ない」んです。
しかし、お願いできないことは仕事において不利です。
仕事を誰かにお願いできないことは、以下のようなデメリットが考えられます。
- 単純に自分の業務量が増える
- 他人から「信用されていない」と思われる
- 管理職になれば「任せる」のが仕事なので、会社の期待から逸れる
- 後輩や部下なども「全部自分でやらなきゃ」と思い込んでしまう
意外とこの辺り、日系企業であればそこまで問題視されないのかも知れません。
他人に頼ることをしている人の方が、「もっと自分でやれよ」と思われそうです。
しかし、欧米系の多くの企業では、「いかに他人をうまく使えるか」は重要です。
逆にそちらが出来ていないと、特にリーダーやマネジメントになった際には問題視されます。
それは「一人だけで完結する仕事」は、効果も限られているからです。
チームがあってこそ、大きな仕事ができます。
会社側が考えること
私は1度転職をしましたが、2社とも欧米系の外資系企業です。
2社の規模も業界も組織体制も違うのですが、以下のことは共通しています。
誰かにサポートをお願いするのは、一見他人に迷惑をかけているように思えます。
しかし、結局一人で抱え込んで仕事が終わらなければ、被害は会社に出ます。
一人で抱え込まれると、不要なリスクもどんどん膨らんでいきます。
そうなる前に、会社として対応に当たる方が、ずっと被害が小さくて済むんですよね。
AIに聞いてみた
こういった質問をChat GPTやClaudeなどのAIにすると、主に以下のような回答が返ってきました。
1. 信頼関係を築く
2. 具体的に頼む
3. 感謝の意を示す
4. 自分も助ける
5. 適切なタイミングを選ぶ
6. 頼ることを恐れない
まぁ、そう…なんですけどね。
ただ、ちょっと正しすぎる感じもしますね。
自分が逆の立場で、これらを念頭に置いたお願いをされても、あまりピンとこない気もします。
(もしこの通りにお願いされると、「計略的だなぁ」と思っちゃいそうですw)
そこで…
もっとシンプルに、「自分だったらどうお願いされれば嬉しいか?」みたいなことを考えてみたいと思います。
説得の3要素を考える
実は、相手の行動や考え方を変える説得方法を考えた偉人が居ます。
古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスです。
アリストテレスは、「説得に大切な要素」として、以下の3つを挙げています。
●論理(ロゴス)
●感情(パトス)
●信頼性(エトス)
今回のテーマは「説得」ではなく、「お願い」ですが…
これら3つは、「他人に動いてもらう」という要素としてはかなり良さそうです。
この3点を踏まえ、「お願いの例」を考えてみたいと思います。
ケース①同僚にヘルプを求める場合
ではまず、以下の状況を想定して考えていきたいと思います。
あなたは今2つの急ぎの仕事に追われていて、締め切りも間近です。同僚に部分的なサポートをお願いしようと考えています。
ではまず初めに、「論理」面から伝え方を考えてみましょう。
ステップ1:論理的な説明
〇〇さん、すみません!お願いがあります。
今、AとBの両方に取り組んでおり、どちらもデッドラインが迫っています。そこで、少しお力を貸していただけないでしょうか。具体的には、Aのデータ分析部分をサポートしていただきたいですのですが…
ステップ2:感情への配慮
続いて、相手の感情に寄り添うようなコメントをします。
お忙しいことは承知していますが、もしお手伝いいただけると本当に助かります。
ステップ3:自らの信頼性
ここが少々難しいところかな…と思います。
同僚に対して別に「自分の信頼性」を強調してしまうと、イヤミにもなりそうです。
そこで、効果的かもしれないのは、「他人から聞いた良いウワサ」ですw
ちょっと大げさに(?)表現してもいいかもしれません。
私も全力で取り組んでいますが、少し手が回りません。〇〇さんはデータ分析が大変お得意だということを、よく社内の方々から耳にします。
これを聞いて、「じゃあしょうがないなぁ~ 照」…って、思ってくれたらいいんですけどねw
遠回しに「自分は期待されている」と、相手に思ってもらうことは有効そうです。
ケース②部下などにお願いする場合
では次に、以下の状況を想定して考えていきたいと思います。
あなたはプロジェクトのリーダーです。〇〇〇さんに、市場分析などの仕事をお願いしたいと考えています。どのようにお願いしますか?
ではこちらも同様に、「論理」面から考えてみましょう。
ステップ1:論理的な説明
今回のプロジェクトは、新製品の市場調査が目的です。具体的には、競合他社の製品、価格設定、マーケットシェアなどを分析し、戦略を立てるための資料を作成したいと考えています。
ステップ2:感情への配慮
続いて、感情面への配慮をしていきます。
〇〇〇さんのこれまでの市場分析に関する実績や、細やかなリサーチ能力には社内でも評判です。そこで、ぜひ〇〇〇さんに協力をお願いしたいのですがいかがでしょうか?〇〇〇さん自身のキャリアにもプラスになると思います。
ステップ3:自らの信頼性
最後に、自分の信頼性についても少し触れてみましょう。
先ほどの例では「他者の評価」を加えましたが、部下へのお願い事の場合、むしろ上司(あなた)が期待しているということを伝えた方が効果的でしょう。
私自身、このプロジェクトのリーダーとして取り組んでいます。今回のことは、会社の上層部も期待してくれています。〇〇〇さんのご協力を得られれば、このプロジェクト参加メンバーもとても心強いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
個人的には、この「論理」「感情」「信頼」を使ったお願いは、なかなかしっくりきそうな気がしています。
このブログの冒頭でご紹介したYahoo知恵袋の質問では、「可愛げのある人が、社会で生き残れるのか?」という内容でした。
しかし、「可愛げのある人」とは、案外「お願いが上手な人」なのかもしれません。
そしてそれは、かなり考えを練ったうえでお願いしているのかもしれません。
私がYahoo知恵袋に回答した内容は、以下のようなものでした。
(質問者さんのお役に立ったか、分かりませんが…)
仕事ができないのに上手に周りを動せる人は、他人の感情やニーズに敏感なのかなと思います。
人は「誰かの役に立ちたい」という思いを持っています。
そこを利用し、「助けてください」という姿勢で接することで、周囲からの協力を引き出し、
感謝を示すことで関係をうまく強化しているのでしょうね。
よって、「可愛げのある人が生き残れる」というよりは…
周囲を観察し、分析し、うまく伝えている人なのかも知れません
一見、「お願い上手」なだけに見えても…
「どうすれば相手に気持ちよく受け入れてもらえるのか?」ということを、ちゃんと考えて行動に移している人なのかもしれませんね。