こんにちは!ラクです。
「なんか仕事の割り振り…おかしくない?
この仕事内容で、しかもこの仕事量??
絶対フェアじゃないよね。
モチベーションも下がる…イライラ…」
…と思ったこと、ありませんか?
今回は、リスクマネジメントの観点から、考えていきます!
意識調査について
令和4年に厚生労働省が発表した「労働安全衛生調査(実態調査で有効回答数8,144)」においては、
「就業生活で強いストレスを感じることがある」と答えた人が、なんと82.2%にもなっています。
(ちなみに令和3年では、53.3%)
その原因について、「仕事の量」「仕事の失敗」「仕事の質」がトップ3になっています。
この事実を踏まえると、当然仕事の割り振りについても強い関心事になりますね。
「仕事の割り振りの不公平さ」をリスクと捉えたとき、どういった対策があるのか?
この点を踏まえて、以下4つの観点からお話ししていきます。
①Treat…リスクに対処する
②Transfer…リスクを転嫁する
③Tolerate…リスクを許容する
④Terminate…リスクを断つ
コツ①「対処する」…上司と交渉
仕事の割り振りに関するリスクに「対処」することは、
つまり上司や先輩に業務削減を訴えることになるでしょう。
それはある意味「交渉」です。
でも…
交渉と聞くと、つい相手に欲求を聞いてもらうことを考えがち
橋下徹さんの著書「≫交渉力」(p50~)によれば、この考えはアウトだそうです。
むしろ「自分が譲れるもの」を事前にまとめておくことが大事だそうです。
自分側の要望をまとめる
橋下さんの著書に基づき、以下のようなテーブルを作ってみましょう。
オススメは、視点を「自分の負担をラクにする」と切り替えてみることです。
そしてそのうえで、「絶対に譲れないもの」と「譲れるもの」に分けてみましょう。
(感覚的には、10個要望があったら7つは譲るつもりでいた方が良いそうです)
相手側の要望をまとめる
今度は「相手側の要望」を考えてみます。
相手と会話をしながら要望を探り、同じようなテーブルを作ります。
同著(p54)では、相手の価値観や判断基準の見極めが大切ということが書かれています。
上司が重視するのは、スピードなのか、クオリティなのか…あるいは会社の方針か、それとも先例があることなのか…
そういった相手の判断基準が分かれば、交渉で優位に立てます。
「それはこういうことですか?」と確認してメモしながら、相手の要望を整理していきましょう。
お互いの要望をまとめる
最終的には自分と上司の共同で以下のようなマトリックスを作れれば、落としどころが一目瞭然になります。
上司と部下の関係であれば、お互いの「協調的な交渉」であるはずです。
手の内を隠す必要は無いかと思います。
譲歩の範囲が分かれば、余計な時間をかけることも避けられますね。
「対処する」のまとめ:自分と相手の要望を整理する
コツ②「転嫁する」…違う視点から見る
そもそも「不公平な割り振りの本当の理由」は何なのでしょうか?
デキる人に仕事を振ろうとしている?
ただメンドウだから何もやっていない?
それとも何か別の意図がある?
「本当の理由」を知るということで面白い話があります。
それは、鈴木博毅さんの「≫実践版 孫子の兵法」(p134)で取り上げられています。
ある欧州バイクメーカーの作る小型バイクが、インドの地方都市で人気でした。
調査して分かった理由は、とても意外なものでした。
「この小型バイクのエンジンは取り外しやすく、井戸から水をくみ上げるポンプにしやすかったから」
このように、ある「事実」について全く違う角度から見ることができれば…
ガラっと物事の見方が変わるようになることがあります。
上司側の視点を考えてみる
不公平な割り振りの、本当の目的や理由は何なのか。
上司や周りの信頼できる人に聞いてみるのも手です。
たとえば上司側が「個々の仕事量が把握しづらいことに苦労している」のかも知れません。
その場合、その悩みをあなたが解決できれば、上司の評価も上がり一石二鳥です。
問題の源流にさかのぼってみましょう。
まずは上司と一度話してみて、「自分の方から見える客観的事実」を伝えてみましょう。
たとえば以下のような具合です。
最近、毎日xx時まで残業しています。対応している案件も週にxx件になっていて、顧客からの圧力もすごいです。例えば三か月間だけでも、案件数を減らしていただくことはできますでしょうか?
こんな風に、「三か月間だけ」といった条件をこちらから伝えるのも手です。
そうすると、上司も動きやすくなることがあります。
「転嫁する」のまとめ:上司側の悩みなど、「本当の理由」を考えてみる
コツ③「許容する」…自分で区切る
この方法は、端的には「自分のやれる範囲」を決めてしまうことです。
「ここまでは出来る」が「ここからは無理」ということを明確に上司に伝えます。
この手法は結構オススメで、実はこの対処法の根本にあるのは「幸福感」です。
名著「≫残酷すぎる成功法則」(エリック・バーカー著、橘玲-監訳、竹中てる美-訳)を見てみましょう。
p72~では、以下のようにあります。
あまりに不公平すぎる状況を許容し続けると肉体も精神も披露します。
しかし、「自分で決めた」ルールに従って誰かのサポートを行ってあげるというように観点を変えてみましょう。
そうすれば、自分のことを疎かにせず人助けができます。
「許容する」のまとめ:「この点については、サポートできます」という形の提案する
コツ④「断つ」…比較を止める
(あまりに不公平さが極端な場合、この方法はオススメしません。
あくまで「不公平さが許容できる範囲」での考え方です。)
ロルフ・ドベリー(安原美津-訳)の著書「≫Think Clearly」(p266)では、以下のように書かれています。
要するに、嫉妬ですね…
結局のところ、「不公平」と感じる主な原因は「他人との比較」です。
自分と他人との相違点に目を向けてしまうと、他人は自分よりもずっと幸せなのだと思いこんでしまいます。
結果、不必要な苦悩を自分で生み出してしまいます。
自分よりも必ず良い人生を送っている人がいることは、事実でしょう。
しかしそれ自体は、自分の人生には何の影響もありません。
比較を避け、「嫉妬」を外してしまった方がラクになります。
「断つ」のまとめ:比較を止めて自分の労力と技量だけを考えて、業務の対応方法を再検討する
「不公平に挑むコツ」まとめ
今回の対処・転嫁・許容・断つの4つについて挙げた例は以下の通りです。
- 「譲歩可能なこと」を念頭に、上司と交渉する
- 「理由」や「目的」を知り、別策を探す
- 出来ることを区切ったうえでサポート
- 比較を止める
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こんな風にストーリー風になっているので、割とサクサク読めます。
読んでて楽しいんですよね(笑)
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