こんにちは!ラクです。
今回は、前々回と前回分の
ブログの続きです!
もちろんこのまま
読み進めていただいても、
きっとお分かりいただけます。
でも、より深く知りたい場合、
ぜひ以下から前々回のブログを
ご覧になってください!
「自分の人生、
このままでいいのかな。
いや、
全然良いとは
思えない。
毎日毎日働いて…
その先に、
終わりがある
わけでもなく。
でも…
どうしたら
いいんだろう…」
トクコ今回は、どういう内容なん?



前回と、前々回がかなりディープだったので、それの「まとめ」的な内容にしました



まぁホントに長かったしな…
📚今回も、
以下の名著を基にしています!
▶暇と退屈の倫理学 (新潮文庫) 文庫 – 2021/12/23 國分 功一郎 (著)


今回も、いつも通り
ラク・トクコ・バウの3人も
一緒にお話ししていきます!
▶3人の紹介はこちら
あなたは、疲れていませんか?


突然ですが、
あなたは疲れていませんか?
毎日満員電車で、
毎日気遣い、
毎日夜遅くまで、
毎日終わりの無い仕事
そんな中、
気がつけば、
社会は
「働きやすさ」を合言葉に
動いているように見えます。
- 契約社員、派遣、業務委託
- 好きなときに働ける
- 在宅でもOK、副業もOK。
……一見、
いい時代に見えます。
実際、メリットを感じる方も
多いのでは無いでしょうか。



別にこれは、これでいいことなんじゃねぇの?



確かに、無理に「出社しろ」とか、「夜遅くまで働け」とか言われるよりは、ずっとマシですよね。
「働きやすさ」の裏側で


でも、
この柔軟さには
裏があります。
- 明日も仕事があるとは限らない
- 仕事を断ると、次が来ない
- 評価アルゴリズムが変わったら、収入が消える
- 副業を始めたけれど、生活は楽にならず、ただ忙しくなっただけ
- リモートワークで便利になったはずが、気づけば深夜にもメールをチェックしている
こう考えると、
本当に
働きやすくなったのか?
そんな風に思えませんでしょうか?
色々な選択肢が増えた一方で、
「その働き方を
選んだのは、
あなただよね?」
そんな圧力を
感じることはありませんか?
だからこそ、
副業を始め、
常に転職の準備を整え、
手に職をつけ、
リモートワークを選び、
業務委託を受け、
単発の仕事をしたり、
株やFXにのめりこんだり…
そんな「自己責任」の世界で
生き続けている…
そして、
終わりの無い
仕事だけの毎日を送り、
いざ定年になったら、
やることが無くなってしまう。
あるいは、定年の前に、
心がどこかに置き去りになってしまう…
そんなことは、ありませんか?



日本は特に、こういう「同調圧力」的なものは感じやすいような…



うーーーん…どうでしょうね。でもまぁ確かに、マジメといえばマジメな気はしますね…
昔はあった「境界」という安心


かつての
「フォーディズム」の時代、
単調だけれど、
はっきりとした「約束」がありました。
朝から夕方まで働けば、
ちゃんと給料がもらえる…
家に帰れば、
仕事のことは忘れられる…
将来もある程度は見通せた…
休みの日は、
本当に
「休み」だった。
もちろん、
それは「管理された安定」でも
ありました。
フォードの工場では、
労働者の生活まで
監視されていたとも言います。
けれども、
「働く場所と休む場所の区別」
が、ありました。
「新しさ」を追いかけ続ける社会に


ところが、
世の中は変わりました。
家電もスマホも、
数ヶ月ごとに新しいモデル。
企業も常に
「変化に対応しろ」と言い続ける。
なぜか?
私たち自身が、
常に「新しさ」を
求めるように
なったから
「最新じゃないとダサい」
「新しいアプリ、もう使った?」
気づけば、
そんな会話が日常に…
この欲求が、
社会の仕組みまで変えました。
消費者は、
「モデルチェンジ」を
常に追い求めるように。
企業側は、
「モデルチェンジ」しないと
商品が売れないように。



私はそんなに新しいもの好きってことは無いんやけどなぁ…



そう言われれば…ワシもあんまり食いつくってカンジではないな



それでも、新モデルが出てると、魅力的に映りませんか?



うーん…まぁ、興味は出るかな…
企業側の限界と、人々の変化


そうすると、企業的には、
機械や設備にお金をかけられず、
さらにそんな時間の余裕も無く、
人間が、その都度、
柔軟に対応した方が早い…
そんな風になっていきます。
結果、変化に応じて、
組織を変え、
働き方を変え、
場所を変え、
教育を変え、
人を変える…
それが当たり前のように
なっていきます。
しかし、
そこまで激しい変化が
常に続くような社会では、
企業側ももう、
雇用を守れません。
今はそんな風に、
不安定な働き方が
常態化しています。


そんな中で、私も含めて、
以下のような気持ちが
だんだん強くなってきました。
会社になんて頼らずに、
自分のチカラで
生きて行けるように
なりたい
できることなら、
SNSで有名な、
「あの人」のように…
自分だけが、
勝ち抜けたい
これこそが、
以下の状態を生み出します。
「もっと働かなきゃ」
「会社にアピールし続けよう」
「ずっと転職活動を続けよう」
「SNSに投稿しまくろう」
「情熱があるように見せよう」
「自分で稼げるよう努力しよう」
「やりたいことで生きていこう」
自分で自分を追い詰める構造に


でも、
自分で一生懸命やっている
その一方で・・・
実は、
「大きな社会構造」からは
逃れることはできていません。
今や、
会社から強制されているのではなく、
自分で自分を縛っているから…
「もっと頑張らなきゃ」
「まだ足りない」
「せっかくチャンスをもらったんだから」



なんかどんどん自分に厳しくなってくな



必ずしもそうじゃない人もいるのですが、世の中にそういう「空気」がはびこっているのも事実ですね
真実:私たちが構造を回している


前回のブログでは、
以下の「罠」を見てきました。
- ギグエコノミー
- 「好きを仕事に」
- 副業ブーム
- リモートワーク
これらは、
バラバラの現象ではありません。
すべて、
ポスト・フォーディズムという
一つの構造の異なる現れです。
そして、
最も重要なポイントがあります。
この構造を
動かしているのは、
私たち自身
私たちが
「新しさ」を求めるから…
企業は絶え間なく
モデルチェンジを強いられます。
そのために、
柔軟な生産体制が必要になります。
つまり、
人を切らざるを得ない社会や、
非正規雇用の仕組みが
どうしても必要になります。
それはつまり、
労働条件の劣悪化が正当化されます。
私たちがSNSで時間を費やすから…
注意経済が成立します。


誰か特定の悪人が
いるわけではありません。
これはもはや、
資本家が労働者を
搾取しているという、
単純な構図では
無い気がします。
むしろ、私たち全員が――
消費者として、
労働者として、
「個人」として
この構造を維持し、
再生産してしまっています。



またこれか。自分で自分を追い詰めているって話か?



「そういう社会の見方もできるよね」という、ひとつの鋭い切り口ではあるかと思います



そして、それを「自由」や「自己実現」として受け入れているかもしれないのが、怖いねぇ
すべての境界が消えた世界


先ほどの「4つの罠」に
少し話を戻します。
- ギグエコノミー
- 「好きを仕事に」
- 副業ブーム
- リモートワーク
これ…
一言で表すなら、
「境界の消失」が見られます。
昔は、少なくとも境界がありました。
- 「労働」と「余暇」
- 「職場」と「家」
- 「労働時間」と「自由時間」
- 「強制」と「自由」
しかし今、
これらの境界はすべて曖昧になり、
そして消えつつあるような気がします。
ギグエコノミーでは、
24時間が潜在的な労働時間になります。
「好きを仕事に」では、
余暇が労働に変換されます。
リモートワークでは、
家が職場になります。
強制と自由の境界の消失?


特に一番最後の、
強制と自由の境界が消えるとは、
どういうことか?
私たちは「自由」に働いています。
誰も、銃を突きつけて
働かせているわけではありません。
私たちは
「自主的に」長時間働き、
「自主的に」副業をし、
「自主的に」スキルアップします。
なぜなら、
働かなければ、評価が下がり、
副業しなければ、生活できず、
スキルアップしなければ、
競争に負けるから。


そんな風に、
色々な「自由」に煽られている…
そう考えると、
「自由」とは、
もしかしたら、
新しい形の
強制
なのでは?



うーーーーむ…



誰かに強制されなくても自主的に働くし、それで失敗しても自己責任ってこと…かなぁ



そう誰かが言っているわけでは無いのですが、いつの間にかそういう世界になってきているという感じでしょうか



ワシ、ちょっと怖くなってきた…
どうすればいい?


今回のブログのテーマは、
「休みはどこに行った」?
でした。
ここまでの考察をもとに、
今回のブログで言えることは…
強制と自由の
境界の消失が
私たちを、
疲れさせて
いるのでは?
…ということ。
そりゃ疲れますよね。
でも、
構造的な問題である以上、
簡単な答えは無さそうです。
「こうすれば解決する」という、
処方箋も無いのではないでしょうか。
でも、
いくつかの方向性は示すことは、
できるかもしれません。
次回以降も、もう少しこの話を
していこうかなぁと思います!



この話、続くねぇ



大丈夫か?色々と



お付き合いいただいていて、ありがとうございます。仕事人生を20年も続けていると、色々考えたくもなってくるんですよ



そういうもんなんかなぁ💦
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