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逃げ場を失った令和の40代ミドル管理職のためのブログ
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ラクとトクコのいる職場~ストーリー編~ 最新話 【Episode22】 3月12日より公開中 ≫こちらをクリック!
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なぜ、日本人は英語の会議についていけない?あまりに静かで疑問に思う外国人

2024 12/12
ちょっと一息
2024年11月30日2024年12月12日

こんにちは!ラクです。

日本人の会議って、なんでみんな話さないの?あれが普通!?

そんな風に外国人の同僚から聞かれること、ありませんか?

トクコ

うーーーん、せやな、言われてみれば…

ラク

特に西洋諸国から来た外国人は、特にそう感じる傾向がある気がします

今回は、その質問にどのように答えればいいのか…

日本人の文化という観点からも考察していきたいと思います。

目次

私が体験したケース

先日、外国人の同僚が日本を訪れました。

日本のビジネスについて学び、日本の顧客を知るためです。

そこで、顧客先のある日本の会社に連れていきました。

それが彼の「初めての日本人の会社訪問」でした。

会議自体は和やかな雰囲気で行われ、帰路の途中で以下のような会話をしました。

なんでみんな、会議で全然話さないの?

単純に「英語が出来ないから」という理由もきっとありますよね。

でも今回は…もう少し踏み込んで考えてみたいと思います!

会議の場で話すことの「慣れ」

比較の話になりますが、ある国では人口が多すぎるため、「他人との差別化」を図ることが自分の生存に関わってきます。

つまり、他人と同じように生きているだけでは、なかなか学歴も得られず、仕事にもありつけない…

自分が!

いやいや、私こそが!

そんな風に、自己主張を続けないと、経済面で苦しくなったり不利になったりということもあります。

一方、日本ではあまりそういうことはありません。

たとえば学校での試験や、受験!

今、社会人になっている20代後半以上の大人たち(?)は、きっとほとんどがいわゆるペーパーテストだったはずです。

ペーパーテストが「悪い」と言っているわけではありません。

しかし、大人になるまでの「競争」は、黙々と回答用紙に答えを書き込むものだったわけです。

これに対して、「発言することが求められる」社会では、教育の段階から違います。

バウ

グループディスカッション、プレゼン、ディベート…色々あるな

ラク

そういうことに慣れているからこそ、発言が苦ではないのかも知れませんね

歴史的背景のちがい

欧米と日本の教育における歴史的背景の違いも大きいですね。

それぞれの文化や思想、社会的価値観が教育制度に与えた影響に基づいています。

欧米の歴史的背景

  1. 古代ギリシャ・ローマの影響
    • ソクラテス式対話やアリストテレスの論理学を基盤に、議論や対話を通じた学びが重視されました。
    • ローマでは、修辞学(レトリック)が市民の必須スキルとされ、公的な発言能力が求められました。
       
  2. 中世からルネサンス
    • 教会教育では、議論を通じて神学や哲学を探求するスコラ哲学が発展。
    • ルネサンス期には、人文主義に基づき、個人の表現や議論が教育の中心となりました。
       
  3. 啓蒙時代と民主主義の確立
    • 18世紀の啓蒙思想は、自由や理性を尊重し、議論を通じた市民教育を促進。
    • 民主主義社会では、合意形成のスキルとして意見交換が不可欠とされました。
       
  4. 近代教育と産業革命
    • 創造性や革新を重視し、プレゼンやディスカッションが一般化。これが現代教育の基盤になっています。
トクコ

なるほど。合意形成の「スキル」か…

ラク

そもそも文化的背景や価値観が異なる人が交わることも、日本と比べて多かったはずです。

トクコ

そうすると、「きちんと話して、納得してもらう…あるいは説得させる」というスキルは、なおさら大切だったのでしょうね

バウ

逆に言えば、日本の場合は「話さなくても分かるでしょ?」的な考え方もあるしな

トクコ

いわゆる「忖度」ってやつかな

ラク

ちなみに「忖度」を英語でなんて言うか…ですが、調べてみたところ以下のような言葉が見つかりました

  • Read between the lines
  • Read his mind
  • Speculate
  • Surmise
バウ

よく分かんねぇなw

ラク

そもそも「忖度」の意味合いとして、「相手の気持ちを推し量り、配慮する」という、「静と動」の両方が込められている気もします

トクコ

そう考えると、どの表現もピンと来ない気もするなぁ

日本の歴史的背景

戦後、民主主義教育が導入されたが、集団調和の文化が依然として優先されました。

1.江戸時代以前の教育
儒教思想に基づき、礼節や調和が重視され、議論よりも規律と従順が教育の中心でした。
 
2.寺子屋と藩校
庶民は読み書きそろばんを学び、武士は道徳教育を重視。個人の意見発信は育成されませんでした。
 
3.明治維新以降
欧米型の教育制度を取り入れたものの、国家への貢献を目的とした集団主義的教育が中心でした。

バウ

まぁ同じような文化的背景や価値観を持つ「日本人」なら、そういった教育が「可能」だっただろうな

ラク

同じことを欧米でやろうとしても、難しかったかもしれませんね

「他人と違う」は、どういうことか?

名著「暇と退屈の倫理学」(著:國分功一郎 – 新潮文庫)p78には、以下のようにあります。

ロマン主義は、普遍性よりも個性、均一性よりも異質性を重んじる。他人と違っていること。他人と同じでないこと。ロマン主義的人間はそれを求める。

この話は、同著のp76から語られている哲学者「スヴェンセン」による退屈論に関する話です。

スヴェンセンは、以下のように述べているようです。

「ロマン主義者は一般的に『人生の充実』をもとめる。しかし、それが何を指しているのか誰にも分らない。だから退屈してしまう」

とても興味深いですね。

リンク
トクコ

これさ、なんか不思議やんね

バウ

何が?

トクコ

他人と違っているっていうのは、要は他人と比較してるってことよね?

ラク

そうなりますね

トクコ

他人と違っていることを認めてくれるのも、他人やんね?

バウ

おぉ?うーーーん……

ラク

哲学的ですね(笑)どうでしょう。そこももしかしたら自己満足な気もしますが…

トクコ

そうか… 分かりやすいところで言うと、学歴、所属、資格、会社、役職…?

ラク

それは同著によれば、「ロマン主義の前」の価値形態のようですね

バウ

ロマン主義の前は、「みんなが認めたもの」を手に入れることが「人生の意味」だったわけか

ラク

そうなのでしょうね

トクコ

ちょっとそこが日本っぽいかなぁ

ラク

「礼節や調和が重視され、議論よりも規律と従順が教育の中心だった」と考えると、「こうあるべきですよ」と、人生の意味を与えられている感じがしますしね。

バウ

意見の対立を避けてきたのか。欧米とは違うな。

コンフリクトマネジメントの観点から

名著「人と組織を強くする交渉力」(著:鈴木有香、出版:自由国民社)では、冒頭の「はじめに」で、以下のように書かれています。

異なる人々、異なる意見に対処する際に必要となってくるのが「コンフリクト・マネジメント」(意見対立の管理)の手法です。既に多様性が前提となっている欧米の多国籍企業では、管理職のマネジメント・スキルとして必須のものとなっています。

コンフリクト・マネジメントの理論と実践の多くは、多文化、多民族国家の米国で開発されたものです。

また、p16には「日本におけるこれまでのコンフリクト・マネジメント」は、以下のような特徴があったとも書かれています。

  • 多数派が少数派を排除する方向で行われ
  • 前例を重視した対症療法であり、
  • 日本国内でしか通用しないもの

これは日本における職場が同質性の高い職場であり、同質性を前提としたコンフリクト・マネジメントであったから…と、著書では書いてあります。

リンク
トクコ

「会議で日本人が静か」なのは、きっとそういう背景もあるんやねぇ…

バウ

英語が不得意だからっていう理由だけじゃねぇな

ラク

そうですね。良いか悪いかの話ではなく、あくまでこれは文化的な背景が異なるものに由来するもの…と捉えるのが、的確なのかもしれませんね

多くの日本人が直面する具体的課題

英語ミーティングは、日本人にとってはやはりハードルが高いです。

ここまでお伝えしてきたように、その困難は単なる英語力不足だけでは無さそうです。

会議の進行スピードや文化的なコミュニケーションスタイルの違いなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っていますね。

そういった背景が引き起こす「英語ミーティングでの課題と解決策」について考えてみます。

英語ミーティングの課題

聞き取れない、発言できない

話し手のスピードが速すぎたり、専門用語や言い回しが難解だったりするため、内容を完全に理解できず、発言のタイミングを逃す

議論への参加が難しい

会話の流れに乗るのが難しく、議論に参加しづらい。特に、話の途中で意見を述べたり、相手を遮ることが求められる場面で困難を感じる。

情報共有が不十分

重要な情報が正確に共有されないまま、議論が進むことも。例えば、「提案の背景を深く理解しないまま選択を迫られる」といった状況。

解決策

解決策はですね…

はっきり言って、もう「勇気」なんですよね。

バウ

そんな根性論みたいな

ラク

しかし、やはり勇気をもって発言するというのが、一番大切ですよ

具体的に伝える

例えば「理解に時間がかかっているので、ちょっと待ってくれ」と、勇気をもって伝える

質問力の向上

ミーティング中に必要な情報を引き出すための質問の仕方には、定型がある

サポート体制を整える

英語ミーティングの練習や資料の簡略化、事前の予習セッションなど…

まとめ

文化的背景の影響

  • 日本では「忖度」や「相手の気持ちを察する」文化が根付いているため、明確な発言よりも沈黙が重要視される場面が多い。

教育の違い

  • 欧米ではディスカッションやプレゼンなど「意見を表現する」教育が一般的。一方、日本はペーパーテスト中心の教育で「発言」に慣れていない。

歴史的背景

  • 江戸時代や明治維新期の教育は、規律や調和を重視。個人の主張よりも、集団での調和が優先される社会が形成された。

職場での同質性

  • 日本の職場は同質性が高く、コンフリクトを避ける風潮があるため、意見を対立させることを避けがち。

言語の壁

  • 英語の不得意さも一因。外国人参加者がいる場合、発言を躊躇するケースが多い。

「話さなくても分かる」文化

  • 日本では、「空気を読む」ことが重要とされ、言葉にしなくても意思が伝わると考えられる場面が多い。

欧米との違い

  • 欧米では、多様性を前提とした議論や合意形成が一般的。それに対して日本は、静かな会議でも効率的に進む文化がある。
バウ

まだまだ奥が深そうだな

トクコ

私もこれからは日本人女性らしく、会議で大人しくしとこかな…

バウ

無理だろ💦

ラク

無理でしょ💦

トクコ

…………無理ね

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ラク
外資系サラリーマンブロガー
業界最大手の外資系会社で約10年管理職。欧米アジアにおいて200人強の組織のSCMオペレーションを管理。当時は毎日1,500件以上の未読メールが溜まり、15時間労働が続き、精神的に病んだことも。TOEIC940点、英検1級、ビジネス実務法務2級、通関士試験合格。海事本の執筆も。イギリス4年&オランダ2年滞在歴。
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