こんにちは!ラクです。
「仕事ができない部下は見切りをつけるべき?」
管理職だと、
そんな場面は珍しくないですよね。
ただ、
このテーマについて
調べていると…
全然現場に即してない
情報が多いなぁ…と
感じています。
それはなぜかといえば、
以下のようなことが
前提とされているから。
- 管理職に人事権がある
- 異動させるのも自由自在
- 代わりはすぐ見つかる
- 部下が助言を受け入れる
- 部下が目標を理解する
- 大事なのは小さな成功体験
- いざとなったら退職勧奨
正直「うーん…」って感じです。
間違っては
いないのですが、
でも、
その対処法が、
現場で通用する
イメージが
全く湧かない
ラクより正確に言うと、私自身がそういうを試してきて、もれなく失敗してきましたね



そっちが本音やね(笑)
なので、
この記事では少し
違う観点からお話ししていきます!
今回もいつも通り、ラク・トクコ・バウの3人も一緒にお話ししていきます!
仕事ができない部下を「見切る」とは何を意味するのか


多くの管理職は、「見切る」という言葉を、
- 指導をやめる
- 諦める
- 異動させる
- 辞めてもらう
こういう意味で使っています。
しかし現実には、
管理職にそんな権限は
ほとんどありません。
私自身20年以上組織で働き、
10年以上管理職を経験しました。
でも、「見切る」と決めて
本当に見切れたケースは、
数えるほどです。
異動させようにも、
受け入れ先がない。
辞めてもらおうにも、
簡単には進まない。
代わりの人材なんて、
そう都合よく見つからない…



むしろ必要なのは「見切る」ではなく、「期待値を修正する」ことだった気がします。



「見切る」って、もっとドラスティックなものだと思ってたわ



ええ。私も若い頃はそうでした。でも実際は、もっと地味で泥臭い話なんですよね
リアルな現場


先ほど挙げた
「思い込み」に対し、
リアルな世界を言うのなら、
こんな感じなのでは?
- 管理職に人事権はほぼ無い
- 異動させるのも一苦労
- 代わりを探すのも大変
- 部下は言うことを聞かない
- 目標なんて興味ない
- 仕事が簡単すぎたら拗ねる
- 退職勧奨も超時間かかる
しかし
そもそもの話として
「見切りをつける」
そのこと自体、
方向性として微妙です。
それはつまり、
〇 この人は使える
× この人は使えない
そんな風にぶった切って、
二つだけに絞る印象です。
でも、自分だって
そう思われたら、
やっぱりイヤじゃないですか。
まぁ、若い頃は特に、
世界を単純化したくなるので、
そう思いたくなるのも、
分からなくはないんですけどね…



私も28歳で管理職でしたが、ホントにそうでした。



なんでなんだろな



分かりません。ただ、私のケースで言えば、「物事のバランス」みたいなものは、35歳くらいまでは分からなかったような…



結構後になってからやね💦



それでも、偏見は避けられないんですけどね💦
私が「見切りたい」と思った部下たち


正直に言うと、私も何度か
「もう無理かもしれない」と
思った部下はいます。
代表的なパターンを、
いくつか紹介します。
- 指示を聞かない部下
-
「分かりました」と言うものの、実際にやらせると全く違うことをしている。確認すると「自分なりにやった方がいいと思って」と悪びれない。
- ミスを繰り返す部下
-
同じ注意を何度しても、しばらくすると同じミスを繰り返す。本人は毎回「次は気をつけます」と言うが、その「次」が来ない。
- 他責思考の部下
-
何か問題が起きると、必ず外的要因のせいにする。「忙しかったから」「指示が曖昧だったから」「周りが協力的じゃないから」。
- 被害者意識が強い部下
-
注意をすると、すぐに「自分だけ厳しく言われている」という反応になる。冷静に事実を伝えているつもりでも、攻撃されたかのように受け取られる。



うわ…これ、全部見たことあるパターンだわ💦



管理職になったヤツは、「あぁー、アイツか」みたいに思うよなw



こういう部下に当たると、正直「もう見切った方が早いのでは」と思う瞬間、ありますよね
大事なのは「みんな人間」の感覚


色々言ってきましたが、
部下だって、
人間です。
そして、
上司も人間。
ついつい、以下のように
考えてしまうかもですが…
- 上司だから注意しなきゃ
- 何て切り出そう
- どう言えば傷つかないかな
- 舐められないかな
- ふてくされるかな
これらは結局のところ、
上司が過剰に
自分のことを
考えてしまっているだけ。
本当は、部下の
そういったところまでは、
考えなくて良いんです。



どういうことだ?



これも当たり前ですが、上司も「上司」という役割を、会社で演じているにすぎません



どっちがエライとか、そういうことじゃないってこと?



そうです。なので、のっけから「ダメ出し」は、最悪です。



まぁ自分が部下でも、やられたら腹立つしな



うーん…お互いに一人の人間として対応すべきってこと?



そうです。私はもうこういう時、「親戚の人」とか「近所の人」くらいの距離感で接することを心掛けています。



そこらへんが、昭和世代とは違うところかもな…
ケーススタディ


ポイントとしては、以下です。
- 事実をまず話す
- 敬語で接する
- あくまで「上司を演じる」
- ベースは「サポート」する姿勢
- 相手の口から言わせる
- 態度の注意は「~のように見える」
- 上司と部下の認識の違いを把握
- 部下自身の認識のズレを修正
①今回、顧客に誤情報を伝えてしまった
これがいわゆる「のっけからダメ出し」ですね。
では具体的にどうすればいいか…
「上司のトクコ」と「部下のケンジ」の間で、ケーススタディを行ってみます。
===ケーススタディ開始!===



お疲れ様。誤った情報が伝わってしまったみたいですね。大丈夫ですか?



す、すみませんでした。うっかりしていて…



いえいえ。仕方ないですよ。何が問題だったのでしょうか?



ちょっと今日は仕事が立て込んでいて…確認を怠ってしまいました



そうですか。何か私の方でサポートできること、ありますか?



あ、えと、ではこの問題をすぐに処理しますので、しばらく会議室で集中して対応してもよろしいでしょうか?



大丈夫ですよ。顧客に連絡する前に、一度ケンジさんの案を教えてください
②何度か、顧客に誤情報を伝えてしまった
先ほどの例とは違い、
「同じ問題を繰り返す部下」のケース。
まぁ「見切りをつける」ことを
考えているようなときは、
こちらに該当することが
多いのではないかと思います。
ではこの件もケーススタディで、
会話例を見てみましょう。
===ケーススタディ開始!===



お疲れ様です。また誤情報が顧客に伝わったみたいですが、何が問題だったのでしょうか?



すみません…



いえ。では一緒に手順を確認していきましょうか



すみません
(手順について話をした後)



では、今回話した内容について、ケンジさんの方でまとめて、私にメールで送ってください



わ、分かりました
③反抗的・ふてくされる部下
これもまぁ珍しくないのですが。
自分が失敗したり、
悪いことをしたりしたのに、
妙に上司に対して反抗的💦
防衛本能なのかもしれませんが。
===ケーススタディ開始!===



お疲れ様です。また誤情報が顧客に伝わったみたいですが、何が問題だったのでしょうか?



いやまぁ…こんなに忙しかったら当たり前ですよね



そうですか。私の現状理解が不足しているのでしょうか。ミスが続くほど忙しかったのですか?



そりゃこれだけ忙しければ、ミスも出ますよね



なるほど。チームの他の人からそういう声は出ていませんが、ではそこは確認しましょう。



お願いします



間違っていたらご指摘いただきたいのですが、先日一緒に話した手順内容を守られていないように見えるのですが…



え?い、いや、そんなことは、あれはですね…(言い訳が始まる)
仕事ができない部下を見切る前に確認したい3つのこと
「見切り」を考える前に、
私は必ず3つを
確認するようにしています。
- 能力の問題なのか
- 環境の問題なのか
- 上司との相性の問題なのか
例えば、
能力不足だと思っていたら、
実は指示が曖昧だった。
本人が悪いと思っていたら、
担当業務との相性が悪かった。
私自身も、
「この人はダメだ」と思っていた部下が、
異動先で活躍したことがあります。
それを見たとき、
正直ちょっと
複雑な気持ちになりました…



うわ、それはちょっと反省するやつやな



ですね。だから私は、見切る前に能力・環境・相性の3つを確認するようにしています。



この3つのどこに問題があるかによって、対応はまったく変わってくるな…



せやねぇ…能力なら指導、環境なら配置転換、相性なら担当替え…ってカンジかな…



「全部この人のせい」にしてしまうと、見えるはずのものが見えなくなるんですよね
「見切り」のタイミング


ここまで見てきたように、
こういった会話は必要です。
何度かやり取りを繰り返し、
それでもダメなようなら、
以下のような手があります。
- 他の指導担当者をつける
- 業務日報を書いてもらう
- 指導記録表を付ける
- 1 on 1の機会を増やす
この点については、
今回のブログでは割愛します。
(ものすごく長くなるので💦)
ただ、
本当に「見切り」のタイミングを
見極めたいのであれば…
ぜひ以下を読んでみてください。
弁護士が書いた本なのですが、
とても「実用的」です。
「労基法が…」とか、
「就業規則が…」とか、
その観点ではなく、
いかに円満に話を運ぶか
ルールや法律だけではない、
現場を踏まえた情報が満載です。
…そしてその背景には、
うかつにクビにしようものなら、
「結局、会社が敗訴する」
そして、その問題社員を
現場復帰させなくてはならず、
かつ、何百万もの賠償金を払う…
そんな、理不尽なケースが
多いからですね。
それでも私が「見切らない」理由


ここまで読んで、「結局見切らないのかよ」と思った方もいるかもしれません。
正直に言うと、私は基本的に「見切る」という発想そのものをあまり持たないようにしています。
理由はいくつかあります。
かつて自分も未熟だった
28歳で管理職になった頃の自分を思い出すと、今の部下たちより酷いことをしていたかもしれません。当時の自分を「見切られて」いたら、今の自分は無かったと思います。
上司に助けられた経験がある
何度もミスをした時期、当時の上司は私を切り捨てず、根気強く向き合ってくれました。あの経験がなければ、今こうして管理職を続けられていません。
人は意外と変わる
「もう無理だ」と思った部下が、半年後にはまったく違う動きをしていることもあります。変わるタイミングは、こちらが予想できるものではありません。
ただし、記録は残す
これは大事なポイントです。「見切らない」からといって、無制限に許容するわけではありません。やり取りの記録、指導の内容、改善の有無は淡々と残しておく。
それが、
本当に必要になった時の
「準備」になります。
つまり、
感情的に見切るのではなく、
期待値を修正しながら、
記録を積み重ねていく。
それが現実的な
落としどころなんだと
思います。
よくある質問


- 仕事ができない部下は見切るべきですか?
-
感情的に見切るべきではありません。まずは能力・環境・相性を確認し、期待値を修正しながら記録を残すことが重要です。
- 同じミスを繰り返す部下への対応は?
-
本人に改善策を言わせ、文章化させる方法が有効です!
- 部下が反抗的な場合はどうすればいいですか?
-
事実確認を中心に進め、認識のズレを本人に気付かせることが大切です。
- 退職勧奨はすぐできますか?
-
現実には非常に時間がかかります。指導記録や改善履歴の積み重ねが必要です。
まとめ


先ほどお伝えしたポイントは、
以下の内容でした。
- 事実をまず話す
- 敬語で接する
- あくまで「上司を演じる」
- ベースは「サポート」する姿勢
- 相手の口から言わせる
- 態度の注意は「~のように見える」
- 上司と部下の認識の違いを把握
- 部下自身の認識のズレを修正
総じて大切なことは、
「客観的に」問題を見る環境、
そして「記録を残していく」こと
…それらが今後、
退職勧奨を行う場合にも、
大変重要になってきます。



「見切り」もカンタンじゃねぇってか



ええ。時間も労力もかかりますが…ただ、「短期間で出した誤った判断」は、より問題が長期化し、泥沼化する可能性がありますので



淡々と対処しながらも、お互いの人間関係にも気を配りながら進めたいところやね



そうですね。そこがきっと、一番大事ですね
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