こんにちは!ラクです。
「新しい体制なら、
もっと効率的に回るはずです」
そんな風に言われて、
いざスタートを切ってみたら
…逆に
組織全体がグダグダに…
そんなご経験、ありませんか?
トクコ新しい組織図は、一見キレイに見えたりするんやけど…



まぁ変化ってのは、うまくいかねぇよな、最初は特に



私が経験したケースは、「顧客担当部門は顧客活動に集中し、オペレーション部門が実務を完全に掌握する。」といった分業体制を作ることでした
しかし
予定されていた業務移管は完了せず、
両部門とも以前より多忙になり、
チーム間には不信感が。
「もっと人が必要だ」という声が
上がる一方で、
採用は凍結されてしまう悪循環💦
この記事では、
組織改革の渦中で私が見てきたもの──
表面的な問題の裏にある
構造的な課題、
現場が試した解決策とその結果など、
今だから
見えてきたことを共有します。
(あまりに赤裸々に事実を述べると、
身バレしてしまいそうなので、
なるべく避けていきます。
端的には、
「国際物流の
オペレーション」の
実態についてのお話です)
改革の理想と現実


当初の構想とその合理性
私たちの組織では、顧客窓口チームが
お客様からの問い合わせ対応、
見積もり作成、案件の進捗管理まで
幅広く担当していました。
一方、
オペレーションチームは裏方として
実務処理を行っていました。
グローバル本社から下りてきた新方針は、
明確でした:
顧客窓口チームは、
商業的活動に
特化せよ
いわゆる巷で流行りの
「Customer Relationship Management」
(CRM)というやつですね。
- 新規顧客の獲得
- 既存顧客との関係強化(月次・四半期レビュー)
- 見積もり戦略
- 未収金管理
そして、
オペレーションチームが
実務のオーナーになる
- 案件受付から完了までの一貫管理
- 進捗トラッキング
- 品質管理
- 収益性の監視
すぐに起こった問題とは


導入後、
現場からすぐに
問題が浮上しました。
「伝言ゲーム」問題です。
お客様:「今どこまで進んでますか?」
窓口チーム:「確認して折り返します」
→ オペレーションチームに確認
→ お客様に返答
単純な確認でも、
往復に時間がかかります。
複雑な案件なら、
何度もやり取りが必要になります。
現場で起きた3つの構造的問題


問題1:業務プロセスを変えなかった
業務移管が
予定より大幅に遅れました。
最初のフェーズは半年前に
完了するはずでしたが、
今も未完了です。



なんでそんな進んでねぇんだ?



オペレーションチームは、既存の既存の業務プロセスをそのまま維持して、新しい業務を引き受けようとしたから…ですね
例えば、
案件の進捗確認業務。
ある人は
比較的カジュアルに、
複数の情報源を
横断的にチェックして
「だいたいこの辺」という
感覚で把握していました。
またある人は、
今までの「自分だけの」
経験に基づいたやり方を
ずっとしてきていました。
そんな風に、
人によって
業務のやり方が
あまりに違うと、
業務量の把握が
できない
結局のところ、
この辺りの問題が直視されず、
「もっと人が必要だ」という
声が上がりました。
でも現実には、人は増やせません。
問題2:「どこまでが誰の仕事か」


新しい役割分担では、
ある分岐点を境に担当が
変わる設計でした。
例えば輸入案件の場合:
- 海外での手続きが完了するまで → 窓口チームが追跡
- 日本に向けて輸送が始まってから → オペレーションチームが追跡
でも実務では:
Q:誰がどうやってオペレーションチームに伝えるのか?
Q: お客様から「今どこですか?」と聞かれたら?
Q: イレギュラーが起きたら?
細かいルールが決まっていない。
だから現場は動けない。



でもじゃあ、どうやって現場は回ってるの?



結局、責任感のあるメンバーが「とりあえず自分がやっておきます」と引き受けることになり、負荷が偏ってしまっています
問題3:アナログ作業が増えた


顧客向けの
進捗確認システムがあります。
お客様はログインして、
案件の状況をリアルタイムで
確認できるはずでした。
しかし実際は:
- システムの更新頻度が低い
- 実際の状況との乖離が頻発
- お客様からの信頼が低下
結果として、現場スタッフは:
- 外部の情報源を手作業でチェック
- Excelやメールのリマインダー機能で追跡
- お客様への連絡は、手動で確認した情報を使う
極めてアナログで、
時間がかかる方法です。
業務を移すなら、
まずは
「標準化」から。
そうすることで、
「何が例外か」が
分かる
3つのタイミングの悪さ


タイミング1:コスト削減と改革の同時進行
改革が始まった頃、
会社全体で
コスト削減の波がありました。
「新しい体制になれば効率が上がる。
だから今より少ない人数で回せるはず」
そんな前提が、
どこかにあったのかもしれません。
しかし実際は:
- 新しいやり方に慣れるまで、時間がかかる
- チーム間の調整業務が大幅に増える
- 二重管理の期間が発生する
移行期こそ、
むしろ多くの人手が必要でした。
でも現実は、
退職者の補充停止、
自然減への対応なしで、
複数名の人員が減りました。
残ったメンバーに負荷が集中しました。
タイミング2:現場を巻き込まないトップダウン計画


計画の策定段階で、
日々の実務を担当している
中堅メンバーは
ほとんど関与していませんでした。
ある日、
突然新しい組織図が送られてきました。
「来月からこの体制で動きます」と。
現場からの
「実際には
こういう問題があります」という声は、
なかなか上に届きません。



「数字にしろ」だの、「具体例を出せ」だの、上はいっつもそんな風にばかり言うからな…



上には上の事情があるんやろうけど…



時間のない現場は、さらに追い詰められてしまいますね
もちろん、
計画を立てる側も大変だったと思います。
上からのプレッシャー、
限られた時間、
複雑な調整。
誰も悪意があったわけではない…
でも、
結果として現場の知見が
計画に反映されず、
実態と乖離したプランになってしまいました。
タイミング3:引き継ぎの断絶


改革を主導していた
リーダーが交代したのですが、
その際に奇妙なことが起きました。
後任者に対して
「中立的な視点で判断してほしいから」
という理由で、
前任者からの
詳細な引き継ぎが行われなかったのです。
- どういう議論があったのか
- なぜこの判断をしたのか
- どこで躓いているのか
こうした文脈が、
後任者に伝わりませんでした。
現場から見ると、
また一から説明し直さなければならず、
時間を大きくロスしました。
本質的な問題


今振り返ると、
私たちの改革で最も欠けていたのは、
「移行」という概念そのものだったと思います。
移行とは何か?
移行とは、単に
「業務をAからBに移す」
ことでは無い
移行とは、
システム全体を
一つの状態から別の状態へ、
安全に変化させるプロセスです。



今だったら…どう進めるよ?



そうですね。会社によって事情も違うと思うのですが、なるべく共通している部分について、思っていることをお話ししたいと思います
ステップ1:現状の可視化(2-3ヶ月)


まず、
業務フローの全体像を、
現場の人間と一緒に詳細に可視化します。
- 誰が、誰に、何を、いつ、どうやって渡しているのか
- お客様からの問い合わせパターンと、その対応方法
- イレギュラー対応の実例(過去1年分を洗い出す)
- 暗黙知として処理されている判断基準
ここで急がないこと。
そう。
「急がない」というのは、
ホントに大切です。
表面的な理解で先に進むと、
後で必ず問題になるからです。



よく観察して…やね!



えぇ、まさにトクコさんが得意とするところです



謝った方向にガムシャラに進んでも、無駄になるだけだしな
ステップ2:小規模実験(2-3ヶ月)


最も単純な業務から、
小さく始めます。
例えば:
- 特定の一社のみ
- 特定の商品ラインのみ
- 定型的な案件のみ
この段階で:
- プロセスの見直しと効率化を試す
- システムの改修が必要か確認する
- 受け取る側のトレーニングを実施する
- 境界線の曖昧さを具体的に発見して、ルールを決める
うまくいかなければ、戻す。
逆に言えば、
これができる規模で始めることが重要です。
ステップ3:学習と改善(1ヶ月)


実験結果を詳細に分析します。
- 何がうまくいったか
- 何がうまくいかなかったか
- どこに予想外の問題があったか
- プロセスのどこを改善すべきか
ここで立ち止まることを恐れない。
急いで次に進むより、
しっかり学ぶことが大切です。
ステップ4:段階的拡大(6-12ヶ月)


学習した内容を反映して、少しずつ範囲を広げます。
- 第2フェーズ:別の拠点、または別の商品ライン
- 第3フェーズ:より複雑な案件
- 第4フェーズ:全体への展開
各フェーズの間に、
必ず評価と改善の期間を設けます。
全体で1年半から2年。
急いでいるように
見えないかもしれませんが、
失敗して3年経っても完了しないより、
確実に進めるほうが結果的に早いと思います。
必須条件:移行期の人員確保


そして、最も重要なこと。
移行期間中は、
通常より多くの人員が必要
- 新しいやり方を学習する時間
- 両方のチームが関与する期間
- トラブル対応や調整業務の増加
コスト削減と組織改革を
同時に進めるのは、
極めて危険です。
少なくとも移行が完了するまでは、
人員を維持する。
むしろ一時的に増やす。
そうしないと、現場は崩壊します。
チーム間の対立:文化の違い


組織改革で最も辛かったのは、
人間関係の悪化でした。
オペレーションチーム側からは:
「なぜ窓口チームは、決められたルールを守らないのか」
「情報が不完全で、こちらが確認し直さなければならない」
「そもそも、窓口チームは本当に必要なのか?」
窓口チーム側からは:
「今までこのやり方で回してきたのに、急に細かく言われても」
「お客様の状況に応じて柔軟に対応しているのに、それが理解されない」
この対立の根底には、
仕事への根本的な
アプローチの違いがありました。
- 標準化された手順
- チェックリストベースの確認
- 例外を最小化
- 「正しくやる」ことが価値
- 状況に応じた判断
- スピード優先
- 例外への即座の対応
- 「お客様を満足させる」ことが価値



どちらも間違ってないように思うけど…



そうですね。この違いが理解されないまま業務が一緒になっため、摩擦が生まれたのだと思います
本来なら、
この文化の違いを認識した上で、
どう協働するかを設計すべきでした。
例えば:
- 標準的な案件はプロセス重視で(オペレーションチームの強み)
- 複雑な案件は柔軟性重視で(窓口チームの強み)
- その境界線を明確にする
しかし実際は、
文化の違いを無視して
「こっちが正しい」
「いや、こっちが正しい」
そんな
不毛な対立になってしまいました。
どう乗り越えようとしているか



混乱は続いていますが、少しずつ前に進もうとしています。



いいことやん!でも、どうやって?



ようやく、「既存のプロセスを変えずに業務を移管する」という前提が間違っていたことが、認識され始めました。



気づけるのは大きいな



一部の業務で、パイロット的に、プロセス改善と業務移管を同時に進める試みが始まっています。また、少しずつですが、
チーム間で対話の場が増えてきました。



建設的な議論ができるようになってきた…ってことね



時間はかかりそうだが、回復しつつあるってカンジだな
混乱の中にいるあなたへ


もしあなたが今、
組織改革の渦中で疲れているなら。
それは、
あなたのせいじゃありません。
組織を変えるというのは、
本当に難しいことです。
どんなに綺麗な計画を立てても、
現実は予想以上に複雑で、
人間関係は予想以上に繊細です。
私たちの会社も、まだ答えは出ていません。
でも、少しずつ前には進んでいます。
完璧な組織改革なんて、
おそらくどこにもありません。
大事なのは:
- 失敗を認めること
- 現場の声に耳を傾けること
- 小さな改善を積み重ねること
- そして、自分を責めすぎないこと
あなたは
一人じゃありません。
多くの会社で、
多くの人が、
同じような経験を
しています。
まとめ:組織改革で必要だった5つのこと


この1年の経験から、私が学んだことをまとめます。
1. 「移行」という概念の理解
組織改革は、
A地点からB地点へのジャンプではなく、
その間を安全に移動するプロセスです。
- 現状の詳細な理解
- 移行ステップの具体的設計
- 受け皿の十分な準備
- フィードバックに基づく調整
ゴールだけでなく、
道のりを設計する
2. プロセス改善と業務移管のセット化
業務を移すなら、やり方も変える。
- 既存プロセスの非効率を洗い出す
- 出来る限りの標準化を行う
- 自動化できる部分を自動化する
- 受け取る側が対応可能なプロセスに再設計する
標準化を目指せば、
例外も見えてくる
3. 小さく始めて、学習しながら拡大
スピードより確実性を大事にすること。
急がば回れですね。
- 最も単純な業務から開始
- 問題を発見して改善
- 成功を確認してから次へ
一度に
全部変えないこと
4. 移行期の十分なリソース確保
効率化の前に、まず移行を成功させましょう。
- 移行期は通常より多くの人手が必要
- コスト削減と改革を同時に進めない
- 人への投資を惜しまない
人を減らすのは、
改革が完了してから。
5. 現場を計画の中心に
現場の知見を活かす仕組み。
- 実務担当者を計画策定に参加させる
- 定期的なフィードバックの場を作る
- 問題提起を歓迎する文化
いつだって、
現場が主役
最後に:この記事を書いた理由



この記事を書いたのは、同じような状況にいる誰かのお役に立てればと思った次第です。



組織改革で悩んでいる人、チーム間の対立に苦しんでいる人、
自分を責めている人…いっぱい居そうやもんね💦



そもそもの話、組織を変えるというのは、そんなカンタンじゃねぇだろ。



えぇ。その感覚を全員が共有して持つことが、とても大切だと私も思いますよ
小さな一歩でも、改善はできます。
声を上げ続けることで、
少しずつ少しずつ、
変わっていきますよ。
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