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組織改革は、失敗して当たり前!それでも大切だと思われる5つのポイント

2026 2/15
職場のトラブル
2026年2月15日

こんにちは!ラクです。

「新しい体制なら、
もっと効率的に回るはずです
」

そんな風に言われて、
いざスタートを切ってみたら

…逆に
組織全体がグダグダに…

 そんなご経験、ありませんか?

トクコ

新しい組織図は、一見キレイに見えたりするんやけど…

バウ

まぁ変化ってのは、うまくいかねぇよな、最初は特に

ラク

私が経験したケースは、「顧客担当部門は顧客活動に集中し、オペレーション部門が実務を完全に掌握する。」といった分業体制を作ることでした

しかし

予定されていた業務移管は完了せず、

両部門とも以前より多忙になり、

チーム間には不信感が。

「もっと人が必要だ」という声が
上がる一方で、
採用は凍結されてしまう悪循環💦

この記事では、
組織改革の渦中で私が見てきたもの──

表面的な問題の裏にある
構造的な課題、

現場が試した解決策とその結果など、

今だから
見えてきたことを共有します。

(あまりに赤裸々に事実を述べると、
身バレしてしまいそうなので、
なるべく避けていきます。

端的には、
「国際物流の
オペレーション」の
実態についてのお話です)

目次

改革の理想と現実

当初の構想とその合理性

私たちの組織では、顧客窓口チームが
お客様からの問い合わせ対応、
見積もり作成、案件の進捗管理まで
幅広く担当していました。

一方、
オペレーションチームは裏方として
実務処理を行っていました。

グローバル本社から下りてきた新方針は、
明確でした:

顧客窓口チームは、
商業的活動に
特化せよ

いわゆる巷で流行りの
「Customer Relationship Management」
(CRM)というやつですね。

  • 新規顧客の獲得
  • 既存顧客との関係強化(月次・四半期レビュー)
  • 見積もり戦略
  • 未収金管理

そして、

オペレーションチームが
実務のオーナーになる

  • 案件受付から完了までの一貫管理
  • 進捗トラッキング
  • 品質管理
  • 収益性の監視

すぐに起こった問題とは

導入後、
現場からすぐに
問題が浮上しました。

「伝言ゲーム」問題です。

お客様:「今どこまで進んでますか?」
窓口チーム:「確認して折り返します」
→ オペレーションチームに確認
→ お客様に返答

単純な確認でも、
往復に時間がかかります。

複雑な案件なら、
何度もやり取りが必要になります。

現場で起きた3つの構造的問題

問題1:業務プロセスを変えなかった

業務移管が
予定より大幅に遅れました。

最初のフェーズは半年前に
完了するはずでしたが、
今も未完了です。

バウ

なんでそんな進んでねぇんだ?

ラク

オペレーションチームは、既存の既存の業務プロセスをそのまま維持して、新しい業務を引き受けようとしたから…ですね

例えば、
案件の進捗確認業務。

ある人は
比較的カジュアルに、

複数の情報源を
横断的にチェックして
「だいたいこの辺」という
感覚で把握していました。

またある人は、
今までの「自分だけの」
経験に基づいたやり方を
ずっとしてきていました。

そんな風に、

人によって
業務のやり方が
あまりに違うと、


業務量の把握が
できない

結局のところ、
この辺りの問題が直視されず、

「もっと人が必要だ」という
声が上がりました。

でも現実には、人は増やせません。

問題2:「どこまでが誰の仕事か」

新しい役割分担では、
ある分岐点を境に担当が
変わる設計でした。

例えば輸入案件の場合:

  • 海外での手続きが完了するまで → 窓口チームが追跡
  • 日本に向けて輸送が始まってから → オペレーションチームが追跡

でも実務では:

Q:誰がどうやってオペレーションチームに伝えるのか?
Q: お客様から「今どこですか?」と聞かれたら?
Q: イレギュラーが起きたら?

細かいルールが決まっていない。

だから現場は動けない。

トクコ

でもじゃあ、どうやって現場は回ってるの?

ラク

結局、責任感のあるメンバーが「とりあえず自分がやっておきます」と引き受けることになり、負荷が偏ってしまっています

問題3:アナログ作業が増えた

顧客向けの
進捗確認システムがあります。

お客様はログインして、
案件の状況をリアルタイムで
確認できるはずでした。

しかし実際は:

  • システムの更新頻度が低い
  • 実際の状況との乖離が頻発
  • お客様からの信頼が低下

結果として、現場スタッフは:

  1. 外部の情報源を手作業でチェック
  2. Excelやメールのリマインダー機能で追跡
  3. お客様への連絡は、手動で確認した情報を使う

極めてアナログで、
時間がかかる方法です。

業務を移すなら、
まずは
「標準化」から。

そうすることで、
「何が例外か」が
分かる

3つのタイミングの悪さ

タイミング1:コスト削減と改革の同時進行

改革が始まった頃、
会社全体で
コスト削減の波がありました。

「新しい体制になれば効率が上がる。
だから今より少ない人数で回せるはず」

そんな前提が、
どこかにあったのかもしれません。

しかし実際は:

  • 新しいやり方に慣れるまで、時間がかかる
  • チーム間の調整業務が大幅に増える
  • 二重管理の期間が発生する

移行期こそ、
むしろ多くの人手が必要
でした。

でも現実は、

退職者の補充停止、
自然減への対応なしで、
複数名の人員が減りました。

残ったメンバーに負荷が集中しました。

タイミング2:現場を巻き込まないトップダウン計画

計画の策定段階で、
日々の実務を担当している
中堅メンバーは
ほとんど関与していませんでした。

ある日、
突然新しい組織図が送られてきました。

「来月からこの体制で動きます」と。

現場からの
「実際には
こういう問題があります」という声は、
なかなか上に届きません。

バウ

「数字にしろ」だの、「具体例を出せ」だの、上はいっつもそんな風にばかり言うからな…

トクコ

上には上の事情があるんやろうけど…

ラク

時間のない現場は、さらに追い詰められてしまいますね

もちろん、
計画を立てる側も大変だったと思います。

上からのプレッシャー、
限られた時間、
複雑な調整。

誰も悪意があったわけではない…

でも、

結果として現場の知見が
計画に反映されず、
実態と乖離したプランになってしまいました。

タイミング3:引き継ぎの断絶

改革を主導していた
リーダーが交代したのですが、
その際に奇妙なことが起きました。

後任者に対して
「中立的な視点で判断してほしいから」
という理由で、

前任者からの
詳細な引き継ぎが行われなかったのです。

  • どういう議論があったのか
  • なぜこの判断をしたのか
  • どこで躓いているのか

こうした文脈が、
後任者に伝わりませんでした。

現場から見ると、
また一から説明し直さなければならず、
時間を大きくロスしました。

本質的な問題

今振り返ると、
私たちの改革で最も欠けていたのは、
「移行」という概念そのものだったと思います。

移行とは何か?

移行とは、単に
「業務をAからBに移す」
ことでは無い

移行とは、
システム全体を
一つの状態から別の状態へ、
安全に変化させるプロセス
です。

バウ

今だったら…どう進めるよ?

ラク

そうですね。会社によって事情も違うと思うのですが、なるべく共通している部分について、思っていることをお話ししたいと思います

ステップ1:現状の可視化(2-3ヶ月)

まず、
業務フローの全体像を、
現場の人間と一緒に詳細に可視化します。

  • 誰が、誰に、何を、いつ、どうやって渡しているのか
  • お客様からの問い合わせパターンと、その対応方法
  • イレギュラー対応の実例(過去1年分を洗い出す)
  • 暗黙知として処理されている判断基準

ここで急がないこと。

そう。
「急がない」というのは、
ホントに大切
です。

表面的な理解で先に進むと、
後で必ず問題になるから
です。

トクコ

よく観察して…やね!

ラク

えぇ、まさにトクコさんが得意とするところです

バウ

謝った方向にガムシャラに進んでも、無駄になるだけだしな

ステップ2:小規模実験(2-3ヶ月)

最も単純な業務から、
小さく始めます。

例えば:

  • 特定の一社のみ
  • 特定の商品ラインのみ
  • 定型的な案件のみ

この段階で:

  • プロセスの見直しと効率化を試す
  • システムの改修が必要か確認する
  • 受け取る側のトレーニングを実施する
  • 境界線の曖昧さを具体的に発見して、ルールを決める

うまくいかなければ、戻す。

逆に言えば、
これができる規模で始めることが重要です。

ステップ3:学習と改善(1ヶ月)

実験結果を詳細に分析します。

  • 何がうまくいったか
  • 何がうまくいかなかったか
  • どこに予想外の問題があったか
  • プロセスのどこを改善すべきか

ここで立ち止まることを恐れない。

急いで次に進むより、
しっかり学ぶことが大切です。

ステップ4:段階的拡大(6-12ヶ月)

学習した内容を反映して、少しずつ範囲を広げます。

  • 第2フェーズ:別の拠点、または別の商品ライン
  • 第3フェーズ:より複雑な案件
  • 第4フェーズ:全体への展開

各フェーズの間に、
必ず評価と改善の期間を設けます。

全体で1年半から2年。

急いでいるように
見えないかもしれませんが、
失敗して3年経っても完了しないより、
確実に進めるほうが結果的に早いと思います。

必須条件:移行期の人員確保

そして、最も重要なこと。

移行期間中は、
通常より多くの人員が必要

  • 新しいやり方を学習する時間
  • 両方のチームが関与する期間
  • トラブル対応や調整業務の増加

コスト削減と組織改革を
同時に進めるのは、
極めて危険
です。

少なくとも移行が完了するまでは、
人員を維持する。
むしろ一時的に増やす。

そうしないと、現場は崩壊します。

チーム間の対立:文化の違い

組織改革で最も辛かったのは、
人間関係の悪化でした。

オペレーションチーム側からは:

「なぜ窓口チームは、決められたルールを守らないのか」
「情報が不完全で、こちらが確認し直さなければならない」
「そもそも、窓口チームは本当に必要なのか?」

窓口チーム側からは:

「今までこのやり方で回してきたのに、急に細かく言われても」
「お客様の状況に応じて柔軟に対応しているのに、それが理解されない」

この対立の根底には、
仕事への根本的な
アプローチの違いがありました。

オペレーションチーム:プロセスと正確性を重視
  • 標準化された手順
  • チェックリストベースの確認
  • 例外を最小化
  • 「正しくやる」ことが価値
窓口チーム:柔軟性と顧客対応を重視
  • 状況に応じた判断
  • スピード優先
  • 例外への即座の対応
  • 「お客様を満足させる」ことが価値
トクコ

どちらも間違ってないように思うけど…

ラク

そうですね。この違いが理解されないまま業務が一緒になっため、摩擦が生まれたのだと思います

本来なら、
この文化の違いを認識した上で、
どう協働するかを設計すべきでした。

例えば:

  • 標準的な案件はプロセス重視で(オペレーションチームの強み)
  • 複雑な案件は柔軟性重視で(窓口チームの強み)
  • その境界線を明確にする

しかし実際は、
文化の違いを無視して

「こっちが正しい」
「いや、こっちが正しい」

そんな
不毛な対立になってしまいました。

どう乗り越えようとしているか

ラク

混乱は続いていますが、少しずつ前に進もうとしています。

トクコ

いいことやん!でも、どうやって?

ラク

ようやく、「既存のプロセスを変えずに業務を移管する」という前提が間違っていたことが、認識され始めました。

バウ

気づけるのは大きいな

ラク

一部の業務で、パイロット的に、プロセス改善と業務移管を同時に進める試みが始まっています。また、少しずつですが、
チーム間で対話の場が増えてきました。

トクコ

建設的な議論ができるようになってきた…ってことね

バウ

時間はかかりそうだが、回復しつつあるってカンジだな

混乱の中にいるあなたへ

もしあなたが今、
組織改革の渦中で疲れているなら。

それは、
あなたのせいじゃありません。

組織を変えるというのは、
本当に難しいことです。

どんなに綺麗な計画を立てても、
現実は予想以上に複雑で、
人間関係は予想以上に繊細です。

私たちの会社も、まだ答えは出ていません。
でも、少しずつ前には進んでいます。

完璧な組織改革なんて、
おそらくどこにもありません。

大事なのは:

  • 失敗を認めること
  • 現場の声に耳を傾けること
  • 小さな改善を積み重ねること
  • そして、自分を責めすぎないこと

あなたは
一人じゃありません。

多くの会社で、
多くの人が、
同じような経験を

しています。

まとめ:組織改革で必要だった5つのこと

この1年の経験から、私が学んだことをまとめます。

1. 「移行」という概念の理解

組織改革は、
A地点からB地点へのジャンプではなく、
その間を安全に移動するプロセスです。

  • 現状の詳細な理解
  • 移行ステップの具体的設計
  • 受け皿の十分な準備
  • フィードバックに基づく調整

ゴールだけでなく、
道のりを設計する

2. プロセス改善と業務移管のセット化

業務を移すなら、やり方も変える。

  • 既存プロセスの非効率を洗い出す
  • 出来る限りの標準化を行う
  • 自動化できる部分を自動化する
  • 受け取る側が対応可能なプロセスに再設計する

標準化を目指せば、
例外も見えてくる

3. 小さく始めて、学習しながら拡大

スピードより確実性を大事にすること。
急がば回れですね。

  • 最も単純な業務から開始
  • 問題を発見して改善
  • 成功を確認してから次へ

一度に
全部変えないこと

4. 移行期の十分なリソース確保

効率化の前に、まず移行を成功させましょう。

  • 移行期は通常より多くの人手が必要
  • コスト削減と改革を同時に進めない
  • 人への投資を惜しまない

人を減らすのは、
改革が完了してから。

5. 現場を計画の中心に

現場の知見を活かす仕組み。

  • 実務担当者を計画策定に参加させる
  • 定期的なフィードバックの場を作る
  • 問題提起を歓迎する文化

いつだって、
現場が主役

最後に:この記事を書いた理由

ラク

この記事を書いたのは、同じような状況にいる誰かのお役に立てればと思った次第です。

トクコ

組織改革で悩んでいる人、チーム間の対立に苦しんでいる人、
自分を責めている人…いっぱい居そうやもんね💦

バウ

そもそもの話、組織を変えるというのは、そんなカンタンじゃねぇだろ。

ラク

えぇ。その感覚を全員が共有して持つことが、とても大切だと私も思いますよ

小さな一歩でも、改善はできます。
声を上げ続けることで、
少しずつ少しずつ、
変わっていきますよ。

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【プロフィール】
グローバル最大手企業にて28歳から管理職として約10年のキャリアを積む。欧米・アジア200名超の組織におけるSCMオペレーション統括を担当し、年収1,500万円台を実現するも、連日15時間に及ぶ激務により心身の限界を経験し転職。現代のミドル世代管理職が直面する「成功の代償」と「持続可能なキャリア」の狭間で格闘した実体験をもとに、同世代の皆様と共に新たな働き方を模索している。

【保有資格・経歴】
TOEIC 940点、英検1級
ビジネス実務法務2級、通関士
海事関連書籍執筆
海外駐在経験:英国4年、オランダ2年

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