こんにちは!ラクです。
こうなってしまったのも、アイツのせいだ!
そんな風に思うこと、ありませんか?
職場でトラブルが起きたとき、
私たちはまず「誰が悪いのか」を
探してしまいますよね。
バウ大体は感情的になったヤツが悪いんじゃね?



感情的にさせてしまった方がじゃないん?



仕事においては、その場を管理しているが悪いのでは?



…答えが無さそうやな(笑)
そういった問に答えを出そうとしても、
あまりスッキリしない感じがしませんか?
なぜなら、
「誰かを悪者にすること」
と
「問題を解決すること」
は、全く別だからですね。
この「個人を責めるか、構造を見るか」という問いは、
哲学の世界で何百年も議論されてきたテーマです。
職場のトラブルに悩む私たちは、
知らないうちに、その問いの真っ只中にいます。
人はなぜ、認められたいのか
19世紀のドイツの哲学者ヘーゲルは、
人間の根本的な欲求について、
こんなことを言っています。
これを「承認」と呼びます。
食欲や睡眠欲と同じくらい、
人間にとって根源的な欲求だと
ヘーゲルは考えていたようです。
職場に置き換えてみると、
どうでしょうか?
同僚に相談もなく、メールの宛先から外された。
そのとき人が感じる怒りや傷つきは、
単なる「感情的な反応」ではないですよね。



うーん、なんていうか、「自分の存在を軽んじられた」っていうカンジはするなぁ



ヘーゲルの言葉を借りると、それは「承認のはく奪」だそうです
感情的になった人を「大人げない」と
片付けるのは、簡単ですね。
でも、
その感情の根っこに
あるものを見ずに
指導しても、
その人の
傷は癒えない
そして、
また同じことが起きますね。
なぜ話し合いはうまくいかないのか
20世紀のドイツの哲学者ハーバーマスは、
「人は対話を通じて合意できる」と考えました。
ただし、条件があります。
これをハーバーマスは
「コミュニケーション的合理性」と
呼びました。
逆に言えば、
このルールが共有されていないと、
話し合いは成立しないということに。
職場のすれ違いに当てはめると、
とてもよく理解できますよね。
AさんとBさんは、「相談の仕方」について、異なる暗黙のルールを持っていた。Aさんは「まず当事者に直接確認するのが筋だ」と思っていた。Bさんは「懸念があれば上司に相談するのが自然だ」と思っていた。どちらも、相手のルールを知らなかった。
ハーバーマスの視点から見れば、
2人の間に「対話の共通ルール」がなかったことが、
そもそもの問題となります。
個人の性格の
問題ではなく、
合意形成の土台が
欠けていた
だから解決策は、
「どちらかを変える」ことではなく、
「共通のルールを作る」ことになります。
個人は、構造に動かされている
フランスの哲学者アルチュセールは、
以下のように言いました。
職場で言えば、
「相談のルート」
「メールの文化」
「誰が何を決めるか」
そんな暗黙の構造が、
人の行動を方向づけています。
Bさんが当事者を外してメールを送ったのは、「意地悪をしたかった」からではないかもしれない。その職場の暗黙の文化として、「懸念があれば上司に確認する」という流れが、無意識のうちに根付いていただけかもしれない。
アルチュセールの言葉を借りれば、
Bさんは構造に従って動いていた、
ということになります。
これは「だから責任がない」という
話ではありません。
「個人の悪意や
性格のせい」に
してしまうと、
構造そのものは
変わらない。
次の誰かが、また同じ構造の中で
同じ行動をとるからですね。



んじゃあ、「誰が悪いか」っていう話じゃそもそもねぇってことか?



必ずしもそうではありませんが、まずは構造に目を向けることが大事…ということではないでしょうか?



どんな構造が、この行動を生み出しているのかを考えることが大切ってことね
問うべきは
「誰が悪いか」ではなく…ですね。
怒りは、抑えるものではない
17世紀のオランダの哲学者スピノザは、
感情についてこう考えました。
感情的になった人に
「落ち着け」「大人になれ」と言っても、
根本的な解決にはなりませんよね💦
なぜなら、
感情には理由があるからです。
Aさんは今回、Bさんに怒鳴ってしまった。でも、Aさんの怒りの原因は「大声を出す性格」ではない。「自分が信頼されていないと感じる状況が、何度も続いた」という経験の蓄積だ。
スピノザ的に言えば、
まずその感情の
「原因」を
丁寧に聞くことが先
原因がわかれば、
次に何をすればいいかも
見えてきますね。



起った人を叱るんじゃなく、「なぜ怒りが生まれたか」を考えることかな…



まぁそれが原因だろうからな



「怒りが生まれた状況を変える」ことが、きっと本質的な対処になりますね。
哲学が教えてくれること
4人の哲学者の話をしてきたました!
まとめると、こうなります。
- ヘーゲル——人は承認を求めている。傷つきの根っこを見よ。
- ハーバーマス——対話には共通ルールが必要だ。まずそれを作れ。
- アルチュセール——個人ではなく、構造を問え。
- スピノザ——感情を抑えるな、理解せよ。
これらは、何百年も前に書かれた言葉です。
でも、今日の職場で起きているトラブルに、
そのまま当てはまる気がしませんか?



結局、人間の本質なんて、そう変わんねぇってことだろ?



そうやねぇ…でも、結局どうすればいいんやろ



「誰が悪いか」を決めるより先に、「どんな構造がトラブルを生んでいるか」を見る…ことではないでしょうか?



構造か…



やっぱりここでも、観察が大事ってことやね!


個人を変えようとするより、
仕組みを変える…
感情を封じ込めようとするより、
感情の原因を取り除く…
それだけで、
同じトラブルの繰り返しを、
少し減らせるかもしれません…!
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