
(トクコ:落ち着くなぁ…
けど…やっぱり目が動く…
近くの人を追ってしまう

あ、あの人…
天井を見上げて視線を左に動かした…
あの赤い服の人、足を組み替えた……)
男性A:「なぁ、
これくらい一回言われたら分かるでしょ?

男性B:「すみません…」
(トクコ:…うん…?)
男性A:「このプロジェクトの全容、前に教えたよな?」
男性B:「すみません、
しかし…他の人たちも分かってないみたいで…」
男性A:「なんでだよ、1回で理解してくれよ…」
男性B:「すみません…」
(トクコ:朝から…やってんなぁ…
なんか新しい会社行く初日から、イヤな光景やな…)

男性A:「さんざん時間かけて説明したのに、
また説明しなきゃいけないワケ?」
男性B:「すみません…」
トクコ:「……」

(トクコ:
責めている方の男性…赤い服…
袖をまくっている…
肘をついて話す…
上半身が少し斜め…
股が少し開いている…
Lサイズの飲み物…
…ここから分かるのは…
おそらく…
粘着質、
自信過剰、
関心の低さ…
この言い争い、おそらく原因は…)

(…いや、
また失敗するか…
観察、止めた方がいいかな)
「あの」
男性A:「は?」
男性B:「は?」
???:「それ、例の小型犬対象にした
ササミ風味フードの件ですよね?」
男性A:「あ、あなたは!」
男性B:「ラクさん!」

ラク:「ちょっと、
こういう公共の場所で話されると、困りますね…」
男性A:「す…すみません…!」
ラク:「あと…申し上げにくいのですが、
今の話を論理的に考えると、
『他の人も分かっていない』なら、
説明に問題がありそうです。
今度から、都度相手の理解度も試してください。」
男性A:「わ…分かりました!
ありがとうございます!
お、おい、いくぞ!」
男性B:「は、はい!」

(トクコ:はぇ…
子供…が、場を収めた…??)

(トクコ:…って…
あれ?
…あの子供は…
…な、なんか…
…今朝の夢の中の…
…子供に似てるような…
…ちょっと…
観察してみるか…


(トクコ: …あれ…)

(トクコ: …え…
…まさか…)

(トクコ: …か…
観察…できない!?
なぜ!?
こ…こんなこと、初めて!)


トクコ:「わっ!!」

(トクコ: …き、
気づかれた!
…いや、
それだけじゃない!
ぎゃ…
逆にこちらが!
観察されている!

(トクコ:…急いで
カフェから…出なきゃ!)
