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40代の働き方と生き方、ラクしてトクする答えはここに
ラクとトクコのいる職場
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  2. ~エピソード8~使命なんだよ

~エピソード8~使命なんだよ

バウ:「嬢ちゃん、リーダーの話、少し考えてみてくれねぇか?」

トクコ:「え…な、なんで?」

 

バウ:「嬢ちゃん、毎日しんどいだろう?」

 

トクコ:「え?」

 

バウ:「色々見えすぎる。

でも何もできないと感じている…

違うか?」

 

トクコ:「…そ…それは…」

 

バウ:「その力、

呪いか何かだと思ってるだろう?」

 

トクコ:「…うん」

 

(トクコ:…あのラクって子と同じ。

「観える」ってことがどういうことか、良く分かってる…)

バウ:「だろうな。

だがな、呪いなんて思わなくていいんだよ」

 

トクコ:「…え?」

 

バウ:「それ、『使命』って思えねぇか」

 

トクコ:「…使命?」

 

バウ:「あぁ。

その力は『人を救うためにある』

…そういう使命だ」

 

トクコ:「使命って…そんな…

自分に都合よく捉えるなんて…」

 

バウ:「…じゃあ

これからも、『呪い』と捉えるか?」

トクコ:「それは……」

 

バウ:「ラクは、そうやって前に進むことを決めた」

 

(トクコ:…あの子が……)

バウ:「実際、昨日サトミってヤツは、

お前さんに救われたんじゃねぇのか?」

 

トクコ:「…こ…声をかけて、話しただけだよ」

 

バウ:「あぁ。話しかけただけだ。

それがお前さんの力なんだよ。」

 

トクコ:「…話しかけただけ…で?」

 

バウ:「そうだ。

話しかけるってこと。

そこにすべてが詰まっている。

観察し、分析し、伝達する

その3つをうまく機能させる必要があるんだよ」

 

トクコ:「…観察と、分析と、伝達…」

 

バウ:「だからこそ、

リーダーと言う仕事は、いいきっかけになる。」

トクコ:「何で…いいきっかけになるの?」

 

バウ:「リーダーっていうのは、偉くなることじゃない。

チームの一人一人の『見えない声』を聞き取り、 支えることなんだ。

…お前たちの…

嬢ちゃんとラクの観察力は、そのためにあるとワシは思っている」

 

トクコ:「!!!」

トクコ:「…で…でも…

私、前の会社で失敗ばっかりしてた。

観察力で人を傷つけて…

リーダーなんて、私には…」

 

バウ:「もう一人で頑張らなくていい。

ラクもいる。ワシもいる。

それに…

この砂時計がお前さんに反応してるのは、 偶然じゃない。

ワシらが一緒に働くことで、 何かが変わるはずだ。」

トクコ:「……」

トクコ:「…ちょ、ちょっと、考えさせて。

今日、断ろうとすら思ってたし…」

バウ:「もちろんだ。

でも、長く悩みすぎるなよ。

お前さんの答えを、ワシもラクも待ってる。」

 

トクコ:「うん…」

 

その日の夜、トクコの自宅

 

(トクコ:私の…使命か。)

トクコ:「なぁなあ、

はーちゃんよい…」

 

はーちゃん:「なんだよい、トクコ」

 

トクコ:「今日な…

神様に会ってきた。

“つくもがみ”やって。」

 

はーちゃん:「え…?」

 

トクコ:「まぁ、神様やけど、犬…やったな。

しかもサングラスかけてた。

似合ってなかったけど。」

 

はーちゃん:「神様だけど、犬!?

また変なのが出た!?

トクコ、最近おかしな出会いばっかりじゃない?

大丈夫?呪われてない?」

 

トクコ:「ん~…

もしかしてホントに夢でも見てたんかな。

なんか、あのラクって子供の知り合いみたい。」

 

はーちゃん:「何か話したの?」

 

トクコ:「私も、あのラクって子供も…

持っている観察力を

『使命』と思ったらどうかって」

はーちゃん:「…使命?」

 

トクコ:「人を救うための力だって…

傷つけるためじゃないって」

 

はーちゃん:「…そうか…

それはいいかもね…」

 

トクコ:「はーちゃん、私…

リーダー、やってみる」

はーちゃん:「お?

結構、“お断りモード”だったのに?」

 

トクコ:「うん…

あの変な犬が言ってることは、

一応腑に落ちた。」

はーちゃん:「腑に落ちた?」

 

トクコ:「うん。

転職してまだ数日やけど…

私は今まで以上に”もがいて”た。

『私は変わりたい』って思ってた。

だから…

だからあのサトミさんって人に対しても、『何が出来るんだろう』って咄嗟に思えた。」

はーちゃん:「うん…」

 

トクコ:「彼女が『少し楽になった』って言ってくれて…

…私、嬉しかった。

自分の力が…ちょっとでも役に立ったのかなって。」

はーちゃん:「…そうだね」

 

トクコ:「前の会社では、いつも空回りばっかりで…

観察力で人を傷つけて…

この力さえなければって、ずっと思ってた。」

 

はーちゃん:「…うん、そうだったね。」

トクコ:「でも…もしかしたら、

何か間違ってただけなのかもしれない。

使命なんて大げさには思わないけど…

できることがあるなら、知りたい。」

 

はーちゃん:「そうだね…

でも、トクコ。リーダーになれば責任も重くなるよ。大丈夫?」

トクコ:「うん…

まぁちょっと怖いな。

でも、今回はあの変な子供と、変な犬がいる。

あの『変変コンビ』は、

素性は分からんけど、観察力については良く分かってる。」

 

はーちゃん:「変変コンビ…」

トクコ:「特に…あの子は…

ラクくんは、きっと同じように苦しんでるんやと思う。

観察力をうまく使えなくて、人を傷つけたって。」

 

はーちゃん:「…そうなんだ…

それは…なんかうまく言えないけど…

…

トクコ、良かったね」

 

トクコ:「え?」

 

はーちゃん:「…同じように悩んでいる人がいるのは、

きっと『一緒に考えてくれる』っていう気がする。

ほら、今までそういう人、いなかったでしょ?」

 

トクコ:「…そうやな…

…って、いやいや、

私にはずっと、はーちゃんが居たよ、うん」

はーちゃん:「…え…

でも私は変じゃないでしょ?」

 

トクコ:「…そう…かなぁ?

ある意味、変やけどな(笑)」

 

はーちゃん:「じゃあ…

私たち変変変トリオが、トクコを救う!」

 

トクコ:「っはは!私も仲間に入れて~」

はーちゃん:「えぇ!??

トクコがこっちに入ったら、誰を救うのさ?」

 

トクコ:「ははは、それもそうやなぁ」

 

はーちゃん:「トクコ」

 

トクコ:「うん?」

 

はーちゃん:「きっと大丈夫だよ。

それに、トクコは、トクコのままでいいんだからね。」

 

トクコ:「…うん。ありがと。はーちゃん。」

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