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40代の働き方と生き方、ラクしてトクする答えはここに
ラクとトクコのいる職場
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  2. ~エピソード9~神様もいじわる

~エピソード9~神様もいじわる

(次の日、オフィス。廊下にて)

(トクコ:え…と、

人事の部屋は、確かこの辺に…

…人事に…なんて言おうかな…

 

「私がリーダーやります!」

…かな。

  

…「はいよろこんで!」とか?

 

…なんか、居酒屋みたいやな…

 

あぁーーー…

はーちゃんと細かく打ち合わせしとけば良かったぁ…

…ん?)

バサバサ!

(廊下で、男性が大量の書類を落としてしまう)

??:「あ!しまった!

やっぱり一度に運び過ぎたか…」

トクコ:「だ、大丈夫ですか?」 (一緒に書類を拾い始める)

 

??:「すみません、ありがとうございます!」

 

トクコ:「す…すごい量の書類ですね」

??:「いえいえ!皆さん忙しいので!

僕に出来ることをやっているだけです!」

 

トクコ:「そうなんですか。

大変ですね…」

 

??:「ええ。うーーん… 

ま、まぁ、なかなか…

最近、指示系統がちょっと…」

トクコ:「…指示系統?」

??:「あぁ、その…マネージャーが不在で、

人事経由で連絡をもらってるんですが…

なかなか大変で。

  

でも自分はまだまだ新人なので!

なんとかお役に立てればと思っています!」

 

(トクコ:初々しいなぁ…

でもなんか、大変そうやな)

 

トクコ:「…ハイ!

これで全部拾えたかな」

 

??:「あぁ、ありがとうございます!

助かりました!」

…あ、マナミさん、お疲れ様です!」

 

マナミ:「あ、あぁ、

ケンジくん、…お疲れ」

ケンジ:「最近残業多いみたいですが、大丈夫ですか?

何かお手伝いできることあれば…」

 

マナミ:「いいよ。大丈夫。

それに、

書類も自分で運ぶって言ったのに…」

 

ケンジ:「いえいえ!

これくらい、僕がやりますから!

マナミさん、いつも大変そうだし!」

 

マナミ:「……(ふぅ)… 

あ、そ…」

ケンジ:「やっぱりタクトさんが

いてくれるといいんだろうなぁ」

 

(トクコ: ……?

なんか微妙な空気やな

 

(マナミが去る)

ケンジ:「あの、もしかして、

最近入社された方なんですか?

お見かけしたこと無いなと思って…」

 

トクコ:「え?あ、あぁ。

そうなんです。

実は3日前に入社したばかりで…

トクコと言います。

…

あの、人事の部屋って、この辺りでしたよね?」

  

ケンジ:「えぇ。人事の部屋はちょうどこの廊下の突き当たりです。

僕はサプライチェーン部門のケンジです!」

(トクコ: ……サプライチェーン部門!

 

私がリーダーをする予定の?

ケンジ「さっき通りかかった、マナミさんもの同じ部署です!

またお困りのことがあれば、いつでも声かけてくださいね!

ではこれから会議がありますので、これで!」

 

(トクコ: …

「指揮系統が問題」…

「タクトさんが居なくなった」…

 

まさか、

私がそのタクトさんの代わり?

 

それも気になるけど…

なんか部署の雰囲気悪いのか?

さっきのケンジって人…

マナミが通りかかった時、一瞬目が泳いだ。

作り笑いの左右差…本当の気持ちを隠すのが上手くない。

右ポケットが膨らんでいる。ペンをよく使う証拠。

新人だから、ちゃんとメモを取ってるのかな。

歩き方も控えめ。

書類の持ち方も丁寧すぎ。

時計の跡があるのに今日はしてない。

慌てて家を出たか…忙しすぎて忘れたか。

 

…

 

…マナミっていう人も…

 

毛先が少し乾燥しててドライヤーの使いすぎ…

時短の証拠かな。

書類をちらっと見てた時の視線移動が規則的。

完全にチェックリスト思考。

眉間のしわは慢性的な集中の証拠。

口元の左端が下がってるのは、 ストレスか不満の表れ。

 

ケンジくんに声かけられたとき、

髪を触る仕草の後。

さらに左手で右の手首をさする仕草。

ストレスを感じた時の無意識の動作かな。

現に、ケンジくんとの距離を少し保とうとしている。

意図的に距離を置いてる。

…実は彼のこと、迷惑に感じてる可能性大。

 

んーーー…

 

しかしタクトさんって誰やろ…

 

神様もいじわるやな。

なにもリーダーやる直前に、

こんな場面を見せなくても…

…

ん?

…神様…

…神様…

…

…)

 

バウ:「おうトクコ」

トクコ:「おうでたぁ!

ああああぁぁぁ……か、神…様」

ラク:「……」

 

トクコ:「……」

 

バウ:「……

…

今日もリアクション、ご苦労」

 

トクコ:「…え?

な、何この空気!

…わ、私の事故なん?」

 

(ラク:……)

 

ラク:「…あの、トクコさん」

 

トクコ:「はい?」

 

ラク:「…あ、いえ…」

 

バウ:「嬢ちゃん、地が出たな?」

 

トクコ:「え??」

 

バウ:「まぁワシはうすうす気づいてたけどな」

トクコ:「な…何を?」

 

バウ:「そのリアクション、

その言葉遣い…

…さては、

売れない芸人だな?」

 

トクコ:「ちゃうわ!

…

…

って、あ…」

 

バウ:「ふっふっふ…

やっぱ粉もんは毎日食べていらっしゃり…

はるんやろで、おまんなぁ?」

 

トクコ:「…ぐっ……」

ラク:「なぜ普段、標準語なのですか?」

 

トクコ:「これは東京に来たら、

そうなんねん!

関西人、意外と肩身狭いんやから!」

 

バウ:「…そうなのか?」

 

トクコ:「ちょっと興奮したときとか、

やっぱり関西弁が出てしまうけど…

  

でもでも、近い将来、

大阪都構想が実現したら、

きっと関西弁こそ標準語に…!

ふ、ふふふ……」

 

(ラク&バウ:…別にどっちでもいいな……)

ラク:「で、これから人事の方に会いに行くんですか?」

 

トクコ:「う、うん…そうだけど…

なんで分かったの?」

 

ラク:「これですよ。

昨日バウさんから、この砂時計のことは聞いたんですね?」

トクコ:「あ、その砂時計…」

 

バウ:「ついさっき強く反応してな。

そこで、もしやと思い来てみたら…

やはりお前さんがいたわけだ。」

 

ラク:「では、一緒に行きましょうか」

 

トクコ:「え!?い…一緒に??」

 

ラク:「?…

何か問題でも?」

トクコ:「べ…別に…」 

 

(トクコ:な、なんか直前に色々ありすぎて、落ち着かない…)

バウ:「ガンバレよ。

あめちゃん、いるか?

ハッハッハ!」 

バシッ!

バウ:「痛い!

か、神を殴ったな!」

トクコ:「これが本場のツッコミや」

(ラク:…

…気をつけよ……)

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