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40代の働き方と生き方、そして中間管理職のストレスに向き合う
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「40代で友達がいない」と寂しく感じるのはなぜ?ちょっと深い理由

2026 4/05
40代ライフと転職
2026年4月5日

こんにちは!ラクです。

40代になって、何だか本当に友達がいないと感じる…

そんな風に思ったこと、ありませんか?

今回は、國分功一郎先生の
『暇と退屈の倫理学』をもとに
お話ししていきます!

(私の大好きな本のひとつです!)

今回も、いつも通り
ラク・トクコ・バウの3人も
一緒にお話ししていきます!

▶3人の紹介はこちら

トクコ

え?なんでなん?ラク君、友達おらんの?

ラク

まぁ…言われてみれば…

バウ

でもおめぇの場合…そもそも40代になる前から友だちなんて居なかったろ?

ラク

まぁ……それも、言われてみれば…💦

目次

「なんとなく退屈だ」という声

40代というのは不思議な年代です。

仕事はそれなりに軌道に乗り、
生活の習慣もできあがっています。

子育て中の人は毎日が忙しく、
そうでない人も仕事と家事の
サイクルが回っています。

外側から見れば「充実している」はず…

でも、ふとした瞬間に
空っぽのような感覚に襲われませんか?

休日、することはある。
でも何もしたくない。
スマホを開いてまた閉じる。
SNSを眺めても何も刺さらない。
マンガだけ読んでしまう。

——「なんとなく退屈」

哲学者ハイデガーは、
これを「退屈の第三形式」と呼んでいます。

「日曜日の午後、大都会の大通りを歩いている。すると感じる。なんとなく退屈だ。」

この退屈は、
特定の状況に結びついていません。

どこにいても、何をしていても、
内側から湧き上がってきます。

そしてハイデガーはこう言います。

私たちが日常の仕事の奴隷になるのは、この「なんとなく退屈だ」という深い声から逃げるためだ

忙しくしていれば、その声は聞こえない。
だから人は本能的に予定を詰め、
タスクをこなし、仕事に打ち込む…

トクコ

40代になって友達が減ったのは、単に「疎遠になったから」っていうのも、あるんとちゃう?

ラク

それはもちろんそうなのですが、「友だちがいない」と「寂しく感じる」正体について、深い所まで考えていくと何だろうという話ですね

バウ

なんだか分かりづれぇな。寂しいって気持ちはホンモノだろ?

ラク

その「寂しい」という気持ちは、「友だちの不在」が本当の理由ではないのではないか?というところです

トクコ

その声の正体が、「なんとなく退屈」ってとこにあるかも知れないって、ことね

ラク

えぇ…

バウ

…ラクよ、おめぇは寂しいやつだな。人情ってモンがねぇよ、人情ってモンが…

ラク

…否定できませんね

友達づきあいは「消費」だった?

少し意地悪な問いを立ててみます。

これまでの
友達づきあいは、
本当に
「楽しんでいた」?

哲学者ボードリヤールは、
現代社会における「消費」と「浪費」を
明確に区別しました。

浪費とは、ものを実際に受け取り、吸収することだ。腹いっぱい食べる、質のいい音楽を時間をかけて聴く——こういった浪費には自然な終わりがあり、満足をもたらす。しかし消費は違う。消費の対象はものではなく、「観念」や「記号」だ。

同書の中では、
さらにこのようにも言っています。

「消費されるためには、ものは記号にならなければならない」。グルメブームで行列の店に並ぶのは、料理そのものではなく「あの店に行った」という記号を手に入れるためだ。だから消費は終わらない。次の記号がまた現れる。

トクコ

記号…?

バウ

ラクよ、ワシは腹いっぱいになれば幸せなんだよ…これ以上ややこしくするんじゃねぇ…

トクコ

つまり、「友達に会う」ということが、形式的っていうか…そのこと自体を「記号」として「消費」していたのではってコト?

ラク

友達づきあいにも、この構造はあるような気がします

  • 「週末に誰かと会っている自分」
  • 「飲み会に呼ばれる自分」
  • 「人間関係が豊かな自分」

これらは記号??

友人の存在が、
自分の「充実している証明」という
記号になってしまうとき…
何度会っても満たされない。

次の予定、次の集まり、
次の飲み会……。

それは「終わらない消費」
なのかもしれません。

ラク

誤解を避けるために補足ですが、「友達は不要」とは私も思っていません。ただ、「会う」ことで「何を自分は本当に受け取っているのか」という点です。

バウ

ややこしいな…会って楽しかったら、それでいいじゃねぇか…

トクコ

でも、「会えへんかったら、寂しすぎる」っていうのも、「ちょっと違うんじゃない?」っていうのが、ラクくんのポイントなんやない?

バウ

そりゃ寂しいだろうよ

トクコ

でも、それは、なんでなんやろね?

バウ

トクコよ、おめぇも友達いねぇだろ

トクコ

失礼な!おるわ!

退屈の第二形式——これが人間の「正気」?

ここで、國分さんの本の核心に
触れておきたいと思います。

ハイデガーは退屈を三つの形式に分けています。

退屈の第一形式

「何かによって退屈させられる」退屈だ。電車が来ない、会議が長い——外からやってくる退屈。この状態の人は時間を無駄にしたくないという強迫に追われ、仕事の奴隷になりがちだ。

退屈の第三形式

「なんとなく退屈だ」という最も深い退屈。もはや気晴らしも効かず、人はそこから逃げるために何かに決断し、奴隷になる。資格取得、仕事への没頭、あるいは人間関係の義務——どれも「なんとなく退屈だ」という声をかき消すための奴隷状態だ。

退屈の第二形式

パーティーに行って、楽しいのか退屈なのかよくわからない状態。葉巻の煙を眺めながらぼんやりしている時間。(ハイデガーはこれを否定的に描いたが、國分さんはここに反論する。)

第二形式には
自分に向き合う

余裕がある

退屈と気晴らしが入り混じった、
この状態こそが人間の「正気」。

完全に奴隷でもなく、
完全に楽しんでもいない。

そのグレーゾーンに、
考えることの余白があります。

友達との予定が
ぎっしり詰まっていた20〜30代は、
ある意味で
「第一形式の奴隷」だったかも…

40代になって予定が減り、
少し手持ち無沙汰になった今は、
むしろ第二形式
——

人間として最も「正気」に近い状態に
入りかけているのかもしれません。

「友達がいない」と感じる
40代の静かな時間は、
退屈との正直な向き合いです。

そしてその
退屈の中にこそ、
…
何かを本当に

「受け取る」ための
余白がある。

「受け取る」とは、何か?

トクコ

えーっと、私もそろそろついていくのが難しいなぁ💦「受け取る」って、どういうことやろ…

ラク

ちょっと例を出しますね。

いつもと違う道を歩いたら、古びた喫茶店の看板が目に入って…なぜかそこが気になって、入ってみた。マスターが淹れたコーヒーの香りと、カウンターの木の質感と、かかっていた音楽——それまで素通りしていた何かが、突然鮮明に届いてくる…

バウ

それ、なんか受け取ってんのか?

ラク

人間は習慣の中で生きているとき、そういった周囲をほとんど「見ていない」んです。毎朝同じ道を歩き、同じ駅を使い、同じ顔ぶれと話す——

トクコ

小さな変化に気づくってことかな?これまでに何度か取り上げてきている「観察」の話にも通じるものがありそうやなぁ

ラク

ええ。そういった小さな瞬間が、「受け取る」ことの始まりです。そしてこの受け取りは、予定がぎっしり詰まった状態では起きにくい…「観察」も同様、認知的に忙しい時は難しいでしょう?

バウ

忙しいと、普段のことをこなすだけで精いっぱいだしな

ラク

そうです。でも、友達との予定がなく、少し手持ち無沙汰な午後こそ、「隙間」が生まれる…

トクコ

あぁーーー…そういうときに、「友達を作らなければ」「コミュニティに参加しなければ」って思っちゃうのは…

ラク

そうなんです。そうすると、上で説明した「退屈の第一形式」になってしまいますよね。つまり、時間を無駄にしたくないという強迫に追われてしまうんです

バウ

なんか、分かってきたぞ。要はそういった強迫に追われるのではなく、「暇を楽しめ」ってことだろ?

ラク

そうです。國分先生の本はもっと深い所の話をしていますが、とても平たく言えば、そうでは無いかと思います

友達がいないことへの、新しい答え

あなたの中で聞こえている
「なんとなく退屈だ」という声は、
実は深いところから来ています。

でも、その声を「消費」で
かき消すのではなく、

消すための奴隷になるのでもなく、

ただ聴いてみるのは
いかがでしょうか?

人間関係の量ではなく、
何かにふと刺激されること…
その体験の深さ。

それが、40代の豊かさの本質かも
しれません。

バウ

まぁ…友達なんて、強引に作るものでもねぇしな…

トクコ

自分が何を受け取れるかを、楽しみながら学んでいくカンジかな…

ラク

そうですね。そして「なんとなく退屈だ」と、感じているあなたは…すでにその実践の中にいるのでは無いでしょうか?

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ラク
外資系サラリーマンブロガー
【プロフィール】
グローバル最大手企業にて28歳から管理職として約10年のキャリアを積む。欧米・アジア200名超の組織におけるSCMオペレーション統括を担当し、年収1,500万円台を実現するも、連日15時間に及ぶ激務により心身の限界を経験し転職。現代のミドル世代管理職が直面する「成功の代償」と「持続可能なキャリア」の狭間で格闘した実体験をもとに、同世代の皆様と共に新たな働き方を模索している。

【保有資格・経歴】
TOEIC 940点、英検1級
ビジネス実務法務2級、通関士
海事関連書籍執筆
海外駐在経験:英国4年、オランダ2年

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