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逃げ場を失った令和の40代ミドル管理職の人生・仕事・転職を考える
ラクとトクコのいる職場
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ラクとトクコのいる職場「ストーリー編」は、≫こちら!
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  2. ~エピソード12~完全に遊んでるな

~エピソード12~完全に遊んでるな

トクコ: 「あのビデオの人…

もしかして…」

ラク: 「……?」

 

トクコ:「口調とか、振る舞いとか…

バウに似てなかった?

 

…『ワシ』とか『嬢ちゃん』とか…」

 

ラク:「……はぁ…

ホントに…

 

まったく…

ヘタなんだから…」

トクコ:「え…?」

 

バウ:「な…なぜだ!

ワシの演技は完ぺきだったはず!

 

芸能事務所からスカウトされることも想定したのに…

さすがはトクコの観察力と言ったところか…」

ラク: 「あんな演技…

トクコさんじゃなくても分かりますよ。

現にみんな、不思議がってましたよ。」

  

トクコ:「やっぱり!

あんた、変身したん?」

 

バウ:「ふっ…まぁな。」

 

トクコ:「すごーい!

神様って言うだけあるやん!

ちょっとだけ見直したわ」

 

バウ:「(タクトに変身)

そんなことねぇでげすよ。

ハハハハゲス!」

トクコ:「っひゃーー!!

すごいすごーい!

 

ちょお、なぁなぁ、

私にも変身できんの?」

 

(ラク:完全に遊んでるな…)

ラク:「しかし…

変な誤解を皆に与えてしまいましたね…

 

僕は別に…

相撲も、任侠ものも興味ないのに…」

 

トクコ:「え?

ま、まさか…」

 

ラク:「タクトは、

僕が大人だった時の名前です。

3年前まで僕は、この会社のマネージャーでした。

 

今回バウさんには、チームのために

敢えてタクトの姿で話していただきました。」

 

 

トクコ:「 ちょ、ちょっと待って!

じゃあ、… マナミさんとか、

ツトムさんとか…

あの人たちの、上司やったってこと!?」

 

ラク:「はい。

でも、今は…

こんな姿になってしまったので、

直接会うことができません。

だから人事部を通じて、

主にメールで指示を出していました。

でも… 

さすがにトクコさんのことについては、

私から皆に伝えるほうがいいだろうと思い、

やむを得ずバウさんに代わっていただきましたが…

…やっぱり微妙でしたね」

 

バウ:「微妙って言うな!」

 

トクコ:「な…

なんかプレッシャーやなぁ、それ。

 

あ…でも、だから…

私をリーダーに…?

自分は表に出れないから?」

 

ラク:「はい。

それもありますが…

 

でも、それ以上に、

トクコさんなら…

 

僕ができなかったことを、

きっとできると思ったんです」

トクコ:「…よ…余計にプレッシャーやわぁ」

 

バウ:「全然心配いらねぇよ。

むしろコイツがリーダーやるよりも、

まともな組織になるんじゃねぇ?

 

…マナミたちが言ってたこと、思い出してみろ」

ラク:「…うーむ…おかしいなぁ…」

 

(トクコ:どんなマネージャーやねん…)

 

(突然、大きな声が部屋の外で響く)

?:「マナミさん!

この資料、コピーしておきました!

あと、ファイリングも済ませて、

データベースにも入力しておきました!」

 

マナミ:「え…

それ… 私がこれからやろうと

思ってたんだけど…」

 

トクコ:「…この声は…」

 

バウ:「…ケンジだな」

ラク:「ちょうどいいかもしれません」

 

トクコ:「え?」

 

ラク:「彼のことについて、

トクコさんは何か気づいていますか?」

 

トクコ:「…え…

うーん…

まだ、ほとんど知らないな。

あ、でも…

 

すごく頑張ってて…

笑顔で動き回って、

誰かのために尽くしてるのに…

でも、周りの反応が…

もしかして冷たいんかなぁって」

 

ラク:「…なるほど…

では、どうしましょうか?」

トクコ:「え?ど、どうするって…」

 

ラク:「なんとなく、

誰かに似てる気、しませんか?」

 

トクコ:「誰かに…似てる?」

 

ラク:「頑張って動き回って、

誰かのために尽くしてるのに…

周りの反応が冷たいんでしょ?」

 

トクコ:「…

私かい…

 

似てる…かなぁ‥💦」

ラク:「…でも、

一つ大きく、

トクコさんと違う点があります」

 

バウ:「あぁ。そうだな。

ヤツは…

関西弁を話さねぇ」

ラク:「そこはそんなに重要じゃありません」

 

(トクコ:ツッコミがクールやなぁ…)

 

ラク:「まずはそこからスタートです」

 

トクコ:「…え?」 

 

ラク:「彼のこと、もう少し

よく見てみてください」

次回について

ここまでご覧いただき、ありがとうございます!

続きは現在執筆中です!

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第一話は、以下から!

~エピソード 0~ – ラクとトクコのいる職場 (managerbeginner.com)

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シーン別 – ラクとトクコのいる職場 (managerbeginner.com) 

参考文献について

なお、この「ラクとトクコの職場(ストーリー編)における「トクコの能力」は…

FBI、CIA、スコットランドヤード、アメリカ陸海軍、ナショナルガード、シークレットサービスなど、名だたる機関に対して行われた「エイミー・E・ハーマン」さんの「知覚の技法」を基に作っています。

つまり、実在する技法です。

しかし、もちろん本ストーリーに合うため、少し大げさにしています(笑)

まだまだ序の口なので、これからどんどん「実生活に活かせるような形」でご紹介できればと思います。

本書では、アートを教材として情報収集能力、思考力、判断力、伝達力、質問力などを鍛えるコツが記載されています。

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