~~次の日、オフィスにて~~
ラク:「では、昨日お話ししたように…
今日から新しく我々のサプライチェーン部門に、
トクコさんをお迎えすることになりました。
トクコさん、簡単な自己紹介をお願いできますか?」
トクコ:「あ、はい。トクコといいます。
前の会社でも同じようにサプライチェーンに携わり、8年勤めました。
ペットフードを扱うのは初めてですが…
宜しくお願いします。
あ、ちなみに出身は大阪なので、
たまに関西弁が出ちゃうかもですw」
ラク:「では、皆さんの方からも簡単な自己紹介宜しいでしょうか?」
ツトム:「あ、では自分から… ツトムと言います。
実は私も転職組で、5年前からこちらの会社にお世話になっています。
ちなみにこう見えて、35歳です。ハッハッハ!」
マナミ:「え?年齢って、言う流れなんですか?」
ツトム:「おっと、ダメでしたか?」
マナミ:「別にダメとは言いませんけど…
後の人たちまで言う必要があるのかなって」
ラク:「自己紹介なので、お好きにしていただいていいですよ」
トクコ:「……」
トクコ:(前見た時は一瞬やったけど…
ファッショナブルでビジネスカジュアルな服装…
しっかりとした眉毛と髭、
話し方と雰囲気、そして笑顔の見せ方…
人前で話すことにも慣れてる。開放的な感じもする。
中堅で働くことに慣れてる。
もともと営業職とかかな?)
ラク:(明らかに「観察」してるなぁ…
止めろっていったのに💦
イスパイアルを意識的に使わずとも、
普段からもう「観る」ことが日常化してるんだろな…)
マナミ:「そうですか…
あ、では、次私行きますね。マナミです。
2年前まで会計部にいて、今はこちらの部署でお世話になっています。
年齢は…まぁおいおい。
あ、趣味はジグソーパズルと登山です。」
ケンジ:「ジグソーパズルですか?
それは知らなかったなぁ」
マナミ:「えぇ…
あの一人で全部カンペキなまでに完成させる一瞬が、
…もう…フフフ…」
トクコ:「マナミさん、もしかして他にも
インドアのご趣味がおありなのでは?
…たとえば、ボードゲームとか?」
マナミ:「そうですね…!
ボードゲーム好きですよ!
で…でも…なぜ分かったのですか…?」
トクコ:「あ、いやぁ…ハハハ…
な、なんとなくですよ~」
ツトム:「自分の趣味をお伝えしそびれましたが、
自分はトライアスロンをやっています。
あとは…モータースポーツ観戦などでしょうか…」
ユカ:「まぁ、トライアスロン。
以前はマラソンをされていたのに…
今は水泳と自転車も?」
ツトム:「そうなんですよ。
最近さらに挑戦の範囲を広げて…
ライバルたちもできて。楽しいですね」
ケンジ:「では、次は僕が…ケンジです。
僕はこの会社に新入社員として2年前に入社しました!
え、と…そうですね。趣味は…音楽が好きですね。
あ、そういえば。最近料理を少し始めました!」
マナミ:「そういえばこの前、クッキー作ってきてくれたよね」
ケンジ:「いやぁ、お恥ずかしいです。
たまたま前回の料理教室で作った紅茶のクッキーを作りすぎたので、
皆さんにおすそ分けしただけで…」
トクコ:「あの…
もしかして、ギターも弾かれますか?」
ケンジ:「え??は、はい…
就職してからはあまり弾いていませんが、
小さいころからずっとギターを習っていました。
…でも、なぜそれを?」
トクコ:「え??い、いやぁ。
なんか指の皮膚が硬そうだなぁと思ったので…」
ケンジ:「え?ゆ…指??」
ツトム:「トクコさん、すごいとこ見ますね。」
トクコ:「え??そそそ、そうですか?」
ユカ:「では、最後は私ですね。ユカと申します。
この会社に新卒で入社して、そろそろ20年くらいになるかと…
…ですので、年齢は大体そんな感じです(笑)」
全員:(………そんなふうに見えない…)
ユカ:「趣味は…そうですね。
最近ではヨガや瞑想などでしょうか…
茶道は学生時代からずっとやっていますね…」
全員:(………そんなふうにしか見えない…)
トクコ:(……でも…何か、隠してる…?)
ラク:「トクコさん、ユカさんがこの部署のベテランです。
色々教えてもらってください」
トクコ:「あ、は、はい、分かりました。
ユカさん、よろしくお願いします」
ユカ「いえいえ、こちらこそ。
よろしくお願いいたします。
ちなみにトクコさんは、何かご趣味は…?」
トクコ:「え?あ、私は…そうですね。
趣味というか…
動物や植物のことは好きですね。」
ラク:(好きっていうか…話せるしな…)
トクコ:「あと、スイーツも好きですね。」
マナミ:「あ、私もスイーツ好きです!」
ユカ:「私も。オフィス近くに美味しいケーキ屋さんがあるから、
ぜひ今度行きましょ!」
ラク・ツトム・ケンジ:
(…これ、
男性陣行っちゃダメなヤツだな…)
トクコ:「ラクさんは…
ご趣味とかは無いんですか?」
ラク:「え?趣味ですか?」
ツトム:「そういえばラクさんの趣味って
…聞いたことないですね」
ケンジ:「確かに…」
ラク:「趣味というほどのものではないですが…
絵日記とかですかね…」
全員:(………絵日記………
この人、ホントに何歳…?)
ラク:「まぁ、私のことは別にいいです。
では、肝心のお話しに移りますが…
ご存じの通り、私の職域が少し広がりまして。
そこで、今後のこのチームのリーダーについて、お話ししたいと思います」