ラク:「おはようございます」
マナミ:「おはようございます」
ツトム:「先ほどはどうもありがとうございました。
…そちらの女性は?」
ラク:「え?…あぁ。昨日から入社した…」
トクコ:「あ、トクコといいます。どうぞ宜しくお願いします」
ツトム:「そうなんですね!
こちらこそ、宜しくお願いします。ツトムと言います。」
マナミ:「私はマナミと言います。
どうぞよろしくお願いします。」
トクコ:「…………」
(トクコ: …こうやって挨拶すると、
ちょっと我に返るなぁ…
ホントに何をやってるんや、私は。
観察をしたところで、
前の職場ではうまく行かへんかった…
周りのみんなのことを考えて、
どう接すればいいか悩んで…
でも…人の気持ちや考えは、
ある程度分かっても、
そのうち、ただただ鬱陶しくなった。
観察をして分かることは、
ネガティブなことばかりやったから。
結局他人のことなんて、
気づいても無視する方が、
自分にとってはラクなんやろなって…
そう思い始めてたのに…)
???:「おやぁ!皆さん、おそろいで!
…なんかあったんスか?
ボクも混ぜてくださいよ!」
マナミ:「ケンジさん…
ちょっと遅刻じゃないですか?」
ケンジ:「ハハハ!
ま…まぁまぁ、マナミさん。」
ツトム:「まぁ、次から気を付けてってことで」
マナミ:「…それはラクさんが決めることです」
ラク:「明日からは…期待してますからね」
ケンジ:「了解です!」
マナミ:「……ヤレヤレ…」
ケンジ:「…って、あれ?
そちらの女性は…?」
ラク:「また後でご紹介しましょう。
まずは皆さん、会議室に行きましょうか。
…トクコさん、すみませんが隣の部屋で、
少し待機していただけますか?
すぐに行きますので」
トクコ:「あ、分かりました。
…
(なんかもう、
ぐったり疲れたぁ…
転職もラクやないなぁ…
はーちゃん、ヘルプ…)
ラク:「あ、トクコさん」
トクコ:「はい?」
ラク:「大丈夫。
一緒に考えましょう。」
トクコ:「え…?」