成田悠輔さんの本で「21世紀サラリーマンの職場」をラクにする
こんにちは!ラクです。
今回は…成田悠輔さんが執筆された「22世紀の民主主義」…に記載されている内容を応用して…
「くだらない社内政治の是正あるいは根絶」に適用できないのか…
そこについて考えていきたいと思います!
(SB新書出版 / 2022年7月15日発行 / 発行者・小川淳)
もっとも、成田さんの本では国家レベルにおける話なので、
社内政治なんていう小さな共同体の「いざこざ」についての話ではありません。
しかし、「無駄な政治を排除する」という点では、「社内政治の無駄を排除する」という点でも応用できるのではと思います。
…とはいうものの、やはりこの本でカバーしている内容が広いので…
第4章「構想」(p158~)に以下のように書かれている点について、今回はフォーカスしていきます。
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「民主主義とはつまるところ、みんなの民意を表す何らかのデータを入力し、
何らかの社会的意思決定を出力する何らかのルール・装置である。」
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分かりやすい例として、選挙が出されていました。
「22世紀の民主主義」を読んで
この本に書かれてある大事なことのひとつは、以下の点です。
インターネットとSNSの普及により資本主義はより開放的で大局的になり、
インターネットとSNSの普及により民主主義はより閉鎖的で近視眼的になった。
資本主義と民主主義は、そもそもバランスを取ることがもともとすごく難しい2つでした。
それが今、思いっきり違う方向に向いてしまっている
それを最近の技術革新(センサー・膨大なデータ・人工知能など)で、
ちゃんとバランスを取れるようにできたらいいですね…ということです。
公共政治と社内政治の違い
分かりやすく考えていくため、
まず「国や地方自治体の政治(公共政治)」と「社内政治」の間で一致しているところを考えてみます。
ひとつ挙げると、「利害関係の調整」ですよね。
まさにそれこそが「政治」の醍醐味とも言えます。
一方で、異なる点は何か…
それは「信念や希望」といった、理想のために動くかどうかの違い。
政治家になりたい人は、その思いのたけを公衆の面前で話し、自分に票を入れてもらうよう努めます。
そして政治家になった後も、自分や自分の党派の方向性に協力してもらうよう周囲に働きかけることになります。
一方で…サラリーマンはそんなことしません。
「会社から求められていることをやる」だけ。
信念や希望というよりは… 多くの場合、給料がもらえるから働いているだけ。
(まぁ厳密には…公共政治に携わる人たちすべてが、必ずしも自分の信念や希望を持っているとは言えませんが…)
社内政治の矛盾
ここまでの話を強引にまとめると、
「社内政治とは、
会社から求められている仕事を行うため、
利害関係の調整を行うこと」
…ということも言えてしまう気がします。
でも、これって不思議じゃないですか?
公共政治においては、「この国(あるいは地方)を、このような形にしたい」
その信念や理念や方向性に違いがあるからこそ、利害関係の調整が必要なのはわかります。
(まぁ…成田さんの「構想」では、公共政治にすらそういった調整が不要になるとあるんですけどね)
一方、企業の場合、利害関係は社内では本来起こり得ません。
多くの場合「利潤極大化」がすべての部署の目的です。
そしてそのために、縦割りに組織が作られています。
そこに相反したり対立したりする要素自体、本来は無いなずなんです。
それにも関わらず、実際には例えば「売り上げを高める」部門があり、それに対して「コストを下げる」部門があり、
その2つの部門の間でせめぎ合いが起こる…
それを何とかするのが社会政治…そんなことが実際起きてますよね。
しかし、そもそもの話…
従業員の労働意欲にしても、信念や希望は関係ありません。
たいていの場合は給料です。
そう考えていくと… 社内政治なんてものは必要ないはずなんですよね。
ここまでのポイント
念のためここまでの話をまとめると…
各従業員に課されている仕事というのは、会社の目的の達成のため、ただシンプルに「会社から求められていることを行う」ことです。
よって、本来であれば利害が生まれようがない…ということでした。
先ほどの例のように、仮に「売り上げを高める」部門があり、それに対して「コストを下げる」部門があったとしても…
対立するべきものではなく、組織の上の方に行けば全部統一して管理している人がいます。
その人が、どちらを優先するかを決めることになります。
その人が決めれば、それ以上の「無駄なせめぎ合い」なんていうものは、本来発生しようがないんです。
それにも関わらず、実際には「社内政治」は絶えない…
ただ給料の為に働いているはずなだけの従業員間で、無駄な争いが行われている訳です。
この主な理由は…
主にプライドとか…
そういった「人間の感情」が原因と思われます。
「22世紀の社内政治」の「淡い構想」
では、ちょっと冒頭の以下の図に戻ります。
これはあくまで公共政治における「選挙」について図式化したものなので、
このまま社内政治の対策などに使えるわけではありません。
何より、別に従業員の意思が会社の意思決定には結びつかないので
「従業員の意思=必要な入力データ」には、なり得ないわけです。
では、乱暴にちょっと妄想した内容を描いてしまうと、以下のような形はどうでしょうか…
もちろんアルゴリズムのデザイン自体も理想としてはデータによって行われることですが…
「このモデルに近づこう」という意思がまずは全体で形成されれば、
少なくとも…不要な社内政治は大幅に削られるのではないでしょうか?
何よりもこのことは、意思決定を行わないといけない上層部の負担を軽減し、
決めないといけない多くのことをほぼ自動的に判断に結びつけることができるため、
社内政治の頻度を下げることにも繋がります。
社内政治などといった閉鎖的で近視眼的なものではなく…
人間動詞のつまらないプライドや不要な感情を取り除いた、開放的で大局的なものになる可能性もありそうです。
社内政治革命か、ラテか
ざっくりまとめると、以下のような流れになります。
必要な情報やデータは各所から上層部に提出する。
それを上層部の方で取りまとめ、決定はアルゴリズムによるルール適用にて行う。
その決定に基づいて、各部署は必要な行動を取る。
まぁ、淡い(甘い?)構成ですね…w
でも、この「意思決定までの構想」が社員のマインドセットとしてあれば、
くだらならい社内政治なんておいておいて、みんなで楽しくお茶でも楽しめるような未来も描けるんじゃないかなと…
成田さんの言葉をちょっと変えて、「社内政治革命で、ラテを」というところでしょうか(笑)
疑問点
「にわとりと卵」の話になってしまいますが…
そもそもこの形を会社の中で具現化する際に
既に社内政治が必要になってくるという…
さらに言えば、今おそらく社内の中で「データ化」されていない
知識・経験など膨大な情報がはびこっているはずで、
それらをデータ化しようとするだけで気が遠くなりますよね。
完全に自動化のようなものを目指すには、まだまだ時間がかかりそうです。
あるいは…私のようなド素人が分かり得ない技術革新が既に進んでいるのなら、話は別なのかもですが…
今回のまとめ
既にかなり長いブログになってしまったので、今回はこの辺で。
できれば次回は、もう少し「自動化」の点について、あれこれ妄想したことを綴っていきたいなぁと思います!
(SB新書出版 / 2022年7月15日発行 / 発行者・小川淳)
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自分が感情的になってしまうこと。
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