こんにちは!ラクです。
「外国人の上司って…大変だなぁ…
理解するのが難しい…
英語もそうだけど、文化の壁を感じるなぁ」
…という風に感じること、ありませんか?
今回は…
「外国人の上司って、日本人の上司と比べて、どうなの?」というところから、
グローバルな職場における上司について考えてみます!
はじめに
私自身も、これまでたくさんの外国人上司と仕事をしてきました。
スウェーデン、南アフリカ、インド、中国、パキスタン…
自分自身も、これまでに外国人の部下を持ったことがあります。
そこで思うのは、
でも…「日本人上司との比較」という点では、共通のことがありそう…
…ということです。
「価値観の基準」の違い
例えばイギリスの日系企業で勤めている日本人がいるとします。
イギリス人目線から見て、
…と思うかもしれません。
このコメントは日本人からしてみると…
…などと思う人もいるわけです。
この違いが起こるのは…以下のような当たり前の前提です。
当たり前なのですが、意外と忘れがちなところです。
価値観の違いの他の例
たとえば日本の憲法は戦後から70年以上変わっていません。
しかしドイツは第二次世界大戦後から2019年まで63回の憲法改正を行っています。
(連邦と州との権限配分を基本法で細かく規定しているため、
見直すたびに改憲が必要になるらしいです。)
要は「ルールを何より重んじる」わけですね。
しかし、別にドイツ人はドイツ人の中で、「我々はルールを重んじている」とは、普段思っていないはず。
でも、日本人から見ると「ルールを重んじているなぁ」と思うわけです。
つまり…
…ということが言えます。どこに基軸を置くかで、ものの見方は変わりますね。
そして今回の私のブログについても、当然「私の価値観の基準」に則った内容になるかと思います。
ここから先は、ぜひこのようなことを念頭に、気軽に楽しんでいただければ幸いです。
外国人の上司の例
ここからは、実際私の上司だった方の例を思い出しながらお話しします。
最初に言っておくと、皆さん大変マナーがあり、尊敬できる方々でした。
中国人の上司
上海などの湾岸部出身の人と、成都など内陸部出身の人とでは、どこか違うなーと思っています。
これは実際中国の方に、そのようにお伺いしたことでもあるのですが(笑)
私自身は上海出身の人が上司だったことがあります。
非常に優秀で、考え方もしっかりしていらっしゃいました。
逆にリスクを取るということはあまりせず、いかに「合理的で在るか」という点を重視していらっしゃった気がします。
「上海の人は、ゆったりとしている人が多いかも」と、
知り合いの中国人は言っていましたが、そこは人によるかも知れません。
シンガポール系の上司
私の上司だった方は、厳密には「シンガポール在住の台湾人」です。
(どうも「純粋なシンガポール人」とは気質が少し違うようです。)
私が知っている「シンガポール在住の外国人」の方々は、めちゃくちゃマジメです。
「仕事大好き」と言うのでしょうか。
これはシンガポール人に聞いても、そのように言います。
土日仕事なんて当たり前。「あなたいつ寝てるんですか」と思うことも。
本来の業務はマネジメントのはずなのに、エクセルのセル1個の内容にまで文句を言うレベル。
ただ、決して「怖い」とかいう感じでは無く、基本優しいです。
優しいんですが、仕事における「上下関係」がハッキリしているというのでしょうか。
ヘンな言い回しになりますが、「優しい軍団長さん」でした。
インド人の上司
インドもとても広いので、ここも一概には言えません。
私の上司は、とにかくまぁ頭の回転も速いし話すスピードも速い方でした。
こちらの言うことを聞いてくれる感じはあまりなく、「オレが話したいことは、全部話した。スッキリ!」みたいなw
ただ、「仕事の虫」と言う感じでは決してなく、もっと広い観点から「人生」というものを達観していらっしゃる感じでした。
「仕事も大事だが、それも人生の一部に過ぎない。おまえの人生はいったい何が価値観の軸になっているんだ?」ということを言われました。
あと、その方が他の好きだったものは、やはり(?)カレーでした(笑)
南アフリカ人(白人)の上司
別に人種差別的に「白人」と書いたわけではありません。
ただ、「富裕層」と「貧困層」の差はやはりあるのでしょう。
私の企業で勤めていらっしゃる南アフリカ人の方は白人がほとんどでした。
「もしかして、バカにしてる?」と思ったのは覚えています(笑)
実際、とても優秀な方でした。
私の上司になった方も実際かなり優秀な方で、30歳前後で会社を辞めニューヨークで起業しました。
「自分に出来ないことは無い!」「自分が世界を変えてやる!」的なイケイケドンドンタイプでした。
ただ、実は今の上司も南アフリカ出身の人ですが、優秀なのは一緒ですが、もっと穏やかですね。
北欧系
具体的には、スウェーデンやデンマークなどですね。
まぁ例えばこの2国なんかは橋を挟んですぐお隣です。
寒い地域出身の人は…特に北欧の場合はなのかもですが、「皮肉好き」なところがある気がします。
私自身も「皮肉を込めたジョーク」は結構好きなんですよね(笑)
北欧系の上司に関しては、
仕事で評価されるより、笑ってもらえると「よっしゃ!」と
モチベーションが上がった気がします。
仕事よりも「次はどうやって笑わせようか」が、私の課題でした。
あと、自分のスタイルを貫くことにはこだわります。
デンマーク人の上司の方は、自分で「デンマーク人は、人から何か指図を受けて動くのは好きじゃない」と言ってました。
私自身も好きじゃないので、気が合いました(笑)
日本人上司との違い
ではここからは、こういった外国人上司の方々と比較したときに、どういった「日本人上司」の特徴が考えらえるかを見ていきたいと思います。
コミュニケーションスタイル
例えば、アメリカやヨーロッパ出身の上司は、はっきりとした意見表明やフィードバックを好むことがあります。
一方、日本では間接的なコミュニケーションが好まれ、遠回しに意見を伝えることが多いです。
ただ、誤解しがちなのですが…
「ハッキリ言うこと ≠ 失礼であること」
…です。
相手への敬意は、ちゃんと払います。
頭ごなしに否定したり批判したりせず、まず受け止めること。
ちゃんとしたマネージャーであれば、この価値観は大切にしています。
日本人でも、しっかりと相手の気持ちを考えられるマネージャーはいらっしゃいますね。
ただ、大きな違いは、受け止めた後で「それでも自分は、こう思う」と議論が進み、
最終的には決定し、アクションプランにまで持っていくことです。
ここが、外国人上司と日本人上司の、大きな違いかもしれません。
リスクとイノベーションへの対応
日本ではリスク回避的な傾向があり、変化を好まない場合が多いです。
これは本当に強く感じます。
外資系では、リスクを恐れず、革新的なアイデアを積極的に試みることが奨励されるのではないでしょうか。
「失敗しても、それも勉強だ」と、ある意味割り切ってどんどん前に進みたがる傾向がある気がします。
同様に、外国人上司はしばしば創造性を重視し、従来の方法にとらわれない新しいアプローチを試みることがあります。
これに対して、日本では「慣習を守る」ことが重要視されることが多く、変化には慎重であると感じます。
仕事とプライベートのバランス
多くの外資系では、仕事とプライベートのバランスを重要視しているのではないでしょうか。
(外国人の上司だと、夏休みで2週間くらいいなくなるとか、ザラかも…)
これは、労働時間を厳守し、休暇を積極的に取得する文化に反映されているように思います。
一方で、日本では長時間労働が一般的であり、仕事が生活の大部分を占めることがあります。
ただ、ここはケースバイケースで、土日に働いている外国人上司も多かったです。
しかし、いったん「休む!」と決めた以上、なるべく仕事をしないようにしていたと思います。
オンとオフが、ハッキリしているのでしょうね。
マネジメントスタイル
外国人上司の中には、フラットな組織構造を好み、部下の意見を尊重する民主的なマネジメントスタイルを採用する人もいます。
日本も同じように「チーム全体の調和と成果が重視される」こともあるのですが、決定的な違いは「決断力」と、「決断のスピード」です。
自分のことを振り返っても、そうだったのかもと思ってしまいます。
日本の場合は、「石橋をたたいて、渡らない」
逆に外国人上司の場合、「石橋を叩かずに、渡る」
…というくらいなのかもしれません(笑)
ただ、どちらが良いか悪いかは、ケースバイケースです。
まとめ
最初の方で少しお話ししましたが…
これは当たり前のことで、今回の私のブログもきっとそうなってしまっているでしょう。
突き詰めて言えば、私自身の価値観で測ってしまっているとも思います。
ただ、そういった価値観で物事を見ることも、人生の彩りになって、楽しい。
そして、私たちは自分の価値観を基準に物事を考えがちですが、
外国人上司との関わりの中で、相対的な基準の存在を実感します。
理想の上司なんて、追い求めるのも、追い求められるのも辛い…
不毛なだけ。
そのうちネタにしてお互いに笑ったり、他人と晩酌するときのネタになれば。
それはそれで素敵なことかなと思ってます。