こんにちは!ラクです。
「あー…これ、どうしよう…何を考えて決めればいいのか、分からない…」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
仕事でもプライベートでも、判断を迫られる場面は多いですよね。
特にあなたが管理職なら、きっとこういう悩みは多いでしょう。
でも実は、「完璧な答えを出さないといけない」と思ってしまっていること自体が、決断を難しくしている原因かもしれません。
完璧な答えなんて存在しない!
だからこそ、まずは「大きな方向性を決めること」が大事です。
方向性さえ間違わなければ、大きな失敗をすることはありません。
今回も、いつも通りラク・トクコ・バウの3人も一緒にお話ししていきます!
▶~当ブログのご紹介~はじめて「ラクとトクコのいる職場」をご覧いただく方へ – ラクとトクコのいる職場
ケーススタディ:こんな時、どうする?

例:顧客対応のケース
例えば、以下のようなケースを想定してみましょう。
顧客に届けた商品に欠陥があり、顧客に数百万の損害が生じてしまった。契約上、全額を補償する義務はないけれど、今後の関係を考えるとどうすればいいんだろう…

悶々と悩んでしまいそうだな



そうね…



まぁ頭の中には以下のようなことが浮かんできますよね
- 全額補償すべきか?
- でも、会社としてのリスクも考えないといけない…
- そもそも、顧客との信頼関係をどう維持するか?
このような状況で、何をどう考えたらよいのでしょうか…?
実は、決断にストレスを感じる最大の原因は…
「これもできるかも」「あれも考えなきゃ」と思い始めると、思考が複雑になってしまいます。
その結果、決断に時間も労力もかかり、さらにストレスが増える…
できることであれば、それは避けたいですよね。
オススメのフレームワーク


ここで役立つのが「決断の型(カタ)」です!
これは「4T」などと言われるものですが、主に「リスクに対してどのように対処するか」について、4通りの手段を問うものです。
結構便利ですよ。
- Transfer (転任する)
- Tolerate(耐える)
- Terminate (絶つ)
- Treat(対処する)
英語にすると、4つの「T」にまとめられます。
(それに倣って、多少強引ですが、和訳の方も「た行」で始まるものを選んでみました!)
以下は、自分なりに図解にしてみたものです。


この図は、縦軸と横軸の2つの要素で構成されています。
- 縦軸:リスクの高さ
→ 上に行くほどリスクが高く、下に行くほどリスクが低い - 横軸:対処可能度
→ 右に行くほど自分で対応可能で、左に行くほど対応が難しい



この2つの軸を組み合わせることで、最適な「決断のカタ」を判断できます。



決断が難しい中で、敢えて軸を作るわけね!
① Transfer(転任する)


- リスクは低いが、自分で対応するのが難しい
- 権限やスキルが不足している
例:
✅ 上司や専門家に相談する
✅ 他部署に引き継ぐ
✅ 専門家(弁護士や会計士など)に任せる
② Tolerate(耐える)


- 影響が大きくない
- 時間の経過で解決する可能性がある
例:
✅ 取引先の支払いが一時的に遅れているが、他の支払いは正常
✅ 問題が自然に解決する可能性がある
③ Terminate(絶つ)


- リスクが高く、即座に排除する必要がある
- 長期的に続けると、さらなる悪影響が予測される
例:
✅ 支払いが滞っている取引先との契約を終了
✅ 問題のあるクライアントとの関係を断つ
④ Treat(対処する)


- 重大な問題が発生している
- 自力で解決可能な場合
例:
✅ 支払い遅延がある場合、法的措置を取る
✅ 問題の原因を分析し、具体的な対策を実行
今回のケースへの対処
では再度、今回の事例を見てみましょう。
顧客に届けた商品に欠陥があり、顧客に数百万の損害が生じてしまった。契約上、全額を補償する義務はないけれど、今後の関係を考えるとどうすればいいんだろう…
実際にこのようなことが発生した場合、「対処可能度」と「リスクの高さ」を、考えてみることになります。


そのうえで「どこに当てはまるのか」を考えることになりますが、それぞれ以下のような対応になることが想像できます。
型 | 説明 | 例 |
Transfer (転任) | 他人に任せる | 弁護士に相談、他部署に対応を依頼 |
Tolerate (耐える) | 様子を見る | 支払い遅延があっても一時的に耐える |
Terminate (絶つ) | リスクを排除する | 取引停止や契約解除 |
Treat (対処する) | 直接対処する | 支払い遅延に対して法的措置を取る |
このように、「4つのT」に当てはめることで、次のような効果があります。
- 選択肢が整理される
- 思考がクリアになる
- 決断の方向性が見える



ホントに何か「取っ掛かりが欲しい」ときには有効そうだな



そうですね。急いで重要な決断を下さないといけないときなどは、大まかな方向性を出すきっかけにはなるのでは無いでしょうか?
まとめ:迷った時は「4つのT」!
「完璧な答えを出さなきゃ」と思う必要はありません。
大事なのは「大きな方向性」を決めること。
迷った時には、次の手順を試してみてください!
- 状況を整理する
- 「4つのT」に当てはめる
- 方向性を決める
方向性が見えれば、余計なストレスが減り、スムーズに行動できるようになりますよ~!




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