こんにちは!ラクです。
せっかく仕事の改善案を提案したにも関わらず、上司から感情的に反抗され、
「えぇ…せっかく提案したのに…
みんなの前でそんな感情的に否定することなくない?」
…そんな風に感じたこと、ありませんか?
なぜこういったことが起きるのか。
また、どういった考え方と対応をしていくことが望ましいか。
今回も、「知覚の技法」の観点を交えて、主に「観察・分析・伝達」の3つの視点から考えていきます。
そうすることで、あなたの上司との会話がきっとラクになります!
私の実例もご参考になれば嬉しいです!
私が体験したケース
私が実際に職場で体験したのは、以下のようなシチュエーションです。
こういったケース、私は実は1度や2度ではありません(笑)
私の説明がヘタなのかなと思っていたのですが、周りに話を聞いても、やはり経験はあるようです。
つまり、このようなケースは多くの職場で避けがたいことなのかなーと思います。
上司に提案をしたりすると、防衛的な態度で受け入れられなかったり…
感情的な態度で説明を求められたり、あるいは反論されたりすること…
ありませんでしょうか??(笑)
なぜこの状況が起きるか
私自身も、「上司」という立場を10年以上経験しています。
そこで、やはり部下から何か提案されたときに「モヤっと」来ることがありました。
その気持ちを冷静に見つめなおし、上司側の原因は以下3つにあると考えました。
- 自分に自信が無い
- 変化への抵抗を示している
- 感情のコントロールが苦手
まず、上司が否定的になりがちなのは、自信が無いことの裏返しです。
自分の考えが最も有効であると信じており、他人を受け入れることの余裕が無いとも言えます。
提案された変更が自分の能力を疑問視しているかのように感じることがあります。
また、多くの上司は既存のプロセスや手順に慣れ親しんでいるので、新しいアイデアや変更に対して抵抗感を持つことがあります。
変化を受け入れることで、自分たちの存在意義を失うと、過敏になっていることもあります。
そして、そこで湧いてくる感情を制御できる技術が上司側に不足していると、不要な対立を生んでしまいます。
心理的な観点から考える
人間は本能的に自分の地位やアイデンティティを守ろうとします。
上司という立場から、妙なプライドを持っている人も多いです。
そうすると、部下の意見が自己の地位を脅かすものと(勝手に)捉えることがあります。
上司側は過剰に「防御的」にしてしまい、感情的になることがあります。
部下としては…
そんな風に思うのですが、それが態度に出ると、上司との間に不和を生じさせることがあります。
また、逆に上司側としても以下のように思うかもしれません。
観察・分析・伝達
ではここからは、具体的に思考法を考えていきましょう!
「観察」しよう!
これは、私の結構好きなフレーズです(笑)
逆に言うと、出来ていないことが多いかも知れません。
つまり、時間をかけて相手の行動パターンや言動の背後にある感情を理解することです。
意外と、相手が感情的になることで、自分も感情的になってしまいます。
そうすると、「ちょっと時間をかけて考えてみる」ことを、こちらも端折りがちなんですよね。
しかし後先考えずに発言すると、逆にこちらが不利になることがあります。
「分析」しよう!
この「分析」は、まずしっかり「観察」をしてから行います。
そうしないと、「分析」ではなく、「憶測」になってしまうからです。
ただ、こういうときによく「相手の立場に立って、考えよう」と言われるのですが…
それは正論ですが、腹立っている相手の立場になって考えるとか、無理じゃないですか?(笑)
そして、「仮に自分が相手の立場だったら」と考えても、分からないことも多いです。
よって、それが無理な場合は「仮に自分が相手の上司だったら」と考えてみることもオススメですw
「伝達」しよう!
正直、私はこの「伝達」の部分がニガテです(笑)
苦手というよりも、これまであまり深く考えてこなかったと言った方が正しいです。
しかし、この伝達の技法はとても大事です。
特に「主観的表現を慎む」という点は重要です。
職場においてはこれを避けることで、多くの問題を回避できます。
逆に言えば、「主観的表現」によって、職場のトラブルを誘発するケースが多いということです。
例えば数値や事実関係を示すことで、提案の内容を明確に伝えられます。
そうすることで、上司が防衛的にならずに提案の本質を理解してくれる可能性が高まります。
具体的な手順と例
- 「どのようなタイミングだったら、提案を受け入れやすいか」
- 「どんな態度や言動で、反応しやすいか」
- 「どんなことで、気分を良くするか」
- 「会話や語彙の使い方に、特徴はあるか」
- 「上司の上司の立場になってみる」
- 「昔から知ってる同僚になってみる」
- 「人事の立場になってみる」
- 「自分が尊敬している誰かになりきってみる」
(もちろん、これまで観察してきた「上司」の要素も踏まえて考えてみます。)
- 「数字を使ってみる」
- 「事実関係を述べる」
- 「落胆、嫌悪、不信など、ネガティブは避ける」
- 「誰が、何を、どこで、いつに集中する」
私の解決方法
私の以下シチュエーションで、どうしたかについてお話ししますね。
結論から言うと…
私は「観察」のために、敢えて上司としばらく個人面談をすることにしました。
「観察」の結果分かったことがあります。
それは、当時の上司はかなり口下手だったんです。
全然「上司が考えていること」が、ちゃんと「言葉にされていない」ことに気づきました。
周りへのヒアリングもサラっと行ったところ、その理解も一致しました。
よって、「伝達」においては、私は上司と話すとき「あまり会話の上手くない人と、話すモード」にしていました(笑)
そうすることで、「こんな人なんだな」と諦めたうえで、話せるようになりラクになりました。
まとめ
すぐ感情的になる上司とうまくコミュニケーションを取るのは、至難の業に感じられるかもしれません(笑)
しかし、キチンと「観察」「分析」「伝達」のステップを踏めば、必ず状況は改善します。
(もちろん「解決」はしないかもしれません。それはやっぱり世の中「ヘンな人」がいるからです…)
まずは焦らずに、コツコツ一つずつ乗り越えていくイメージでいましょう!
このブログで取り上げている「知覚の技法」は、こちらの本で勉強できます!