こんにちは!ラクです。
「あれ…なんか避けられてるような…もしかして仲間外れにされてる…?」
…そんな風に感じたこと、ありませんか?

うーん…なんか「自分以外の人たちが仲間意識が妙に強い」みたいな状況は、あるな…



自分が不当な扱いを受けていても、その「疎外感」について、証明するのが難しかったりしますよね…
露骨な「いじめ」「嫌がらせ」についてはともかく、陰で画策されて不当な扱いを受けるようなケースも少なくはないかと思います。
今回はそういった「証拠が挙げづらい」「周りから見えづらい」ような他人の振る舞いについて、できるだけ具体的にお話ししていきます。
データが示すこと
「講談社BOOK倶楽部」のサイト上掲載されている厚労省データでは、2011年までは「解雇」に関する労働相談が多かったそうです。
しかし、ここ10年は「いじめ・嫌がらせ」の方が圧倒的に相談件数が増えています。


不当な扱いを受けているとき
不当な扱いや不公平な処遇を受けた時、つい「自分で何とかしよう」と思ってしまうかもしれません。
ただ、可能であれば少し冷静になって、以下についてぜひ考えてみてください。
- 1対1で戦わず、「会社の問題」に持っていくことは出来ないか?
- 「証拠がない」なら、「証拠を作る」ことは出来ないか?
ここからのブログ内容では、特にこの2点についてお話ししていきます。
相手の方が力関係が上と思われ、かつそれなりに他の人を巻き込む影響力もある場合は、それなりに準備が必要になってきます。
逆に言えば、そういった準備の無いまま動いてしまうと、こちらの方が「感情的に捉えてしまっている」「被害者意識が強すぎる」などと、周囲に解釈されてしまいかねないからです。
まずは「準備が必要」と割り切って、行動を取るのは少し待ってください。


ケーススタディ
では、もう少し具体的に考えていくため、以下のような状況を想定してみましょう。
新規プロジェクトの件について会議が何度か行われたが、自分だけ上司に全く招待されなかった。上司から理由の説明もない。



うーむ…なんか陰湿なものを感じる💦



そうですね。ただ、少し冷静に落ち着いて考えてみましょう
まず、物事を正確に理解するには、できるだけ多くの情報を集めることが大切です。
特に以下の4点について正確に把握しておき、ハッキリと説明できるようにしておくことです。
●誰が関係しているのか?
●何が起きているのか?
●いつ発生したのか?
●どこで起きたのか?
不安や恐れから、ついつい主観的になってしまいがちですが…
このようなシンプルな事実をキチンと伝えられることが重要になってきます。
たとえば後日、人事や会社の上層部などに相談を持ち掛ける際、主観的な表現を使用してしまうと、相手に正確に伝わりません。
さらに、「この人は感情的になっていて、事実をちゃんと捉えられていない可能性がある」と捉えられる可能性もあり、相談したことが逆効果になるかもしれません。
そういったことを避けるため、まずはこの4点について、紙にメモでもしておくことをオススメします。


たとえば、以下のようにまとめておくのも良いのでは無いでしょうか?
〇月△日:チーム総出のプロジェクトについての会議が行われ、私だけ招待なし。
〇月〇日:xxx会議室で第2回目の会議が行われたが、私だけ招待なし
〇月□日:上司に「なぜ招待が無いか」をメールで確認するが、返事なし
〇月×日:同じ会議室で第3回目の会議が行われたが、私だけ招待なし
録音と言う手段(証拠づくり①)
証拠をキチンと押さえておくため、「秘密録音」という手があります。
端末自体は、たとえば実際に以下のような用途で使用されています。


日本で秘密録音を行う場合の主な注意点をまとめると、以下のとおりです。
1.プライバシーの権利と録音の合法性
- 秘密録音は、録音される人のプライバシーの権利や肖像権を侵害する可能性がある。
- しかしパワハラの証拠を収集する目的であれば、特に公共の場所や職場内での録音は、一定の条件下では許容される場合がある。
- 録音が正当な利益を保護するために必要かつ相当な範囲内で行われていることが重要。
2.会話の当事者としての参加
- 日本の法律では、通信の秘密を保護する観点から、会話の当事者の一方が録音に同意していれば、その会話の録音は原則として合法とされている。(つまり自分が参加している会話であれば、他の参加者に知らせずに録音することが可能。)
3. 使用目的の明確化
- 録音した内容を使用する際には、その目的を明確にし、証拠として使用する場合には特に慎重に扱う必要がある。
- 不当に第三者に公開したり、録音内容を悪用することは法的な問題を引き起こす可能性がある。
4. 証拠としての価値
- パワハラの状況を証明するために録音を使用する場合、その録音が法的な証拠として認められるかどうかは、裁判所が判断する
- 録音がパワハラの明確な証拠となるよう、客観性と関連性を保つことが重要
録音機について
最近は恐ろしいくらい小型で、性能の良い商品が出ています。
だからこそ悪用しないよう・されないような慎重さが必要ですが、自分の身を守るためには備えておいて損はないでしょう。






「なぜ」は必要か?
このように「いつ」「どこで」「誰が」「何を」を考えていくと、「なぜ」という「理由」を考えたくなります。
しかし、人間の感情や心理は複雑で、「なぜ相手がこのような嫌がらせをしてくるのか?」「なぜもっと他人の気持ちを考慮できないのか」などと相手の意図は、「分からない」ことが多いです。
もっとシンプルに言えば、以下のような結論になりがちなんです。



うーん…そうやね…じゃあもう、考えるのは無駄かな



えぇ、そう割り切った方が良いでしょう
相手の感情や意図を悶々と考えることは、時間も労力も無駄に使ってしまう可能性があります。
それよりは、同じ時間と労力を使って、「まず、自分の状況を改善する」という考えにシフトすることがオススメです。
このケーススタディの場合で言うと、上司だけではなく同僚の行動についても観察することにエネルギーを使ってみてください。
あなたを排除しようとする明確なパターンがあるのかどうか、あるいは「あなただけではないのか」?
他の同僚も同様の扱いを受けているのか観察し、確認してみるといいでしょう。
「分析」してみる
繰り返しになりますが、観察を通じて出来る限り客観的な情報を集めることが大切です。
そのうえで、集めた情報から「違った角度から、この問題を見ることはできないか?」という点について考えてみてください。
たとえば、以下のような要因が関係している可能性があります。
- 会社の業績評価
- 職場内の人間関係
- 最近の業務の変更など
- 当人の家族関係の変化
- 当人の健康・精神状態
当初、「自分がなぜか不当な扱いを受けているように感じる」という風に感じていました。
もちろんそれはきっと間違っていないでしょうし、自分にとっての職場環境を改善する必要があります。
しかし、情報を集めるにつれて、意外と「モノの見方」が変わることがあります。
ただし、あまりに時間と労力を費やすと、先ほどの「なぜ」という点と同じく、徒労に終わることもあるので、そうなることは避けてくださいね。


上司に「伝達」する(証拠づくり②)
では、ここまでの観察と分析を踏まえて、実際の「行動」を取ってみましょう。
この「行動」も証拠づくりになります。
たとえば以下のようなメールを上司に送ります。
例:「ここしばらく、例のプロジェクトの件について会議が何度か行われたようですが、ご招待いただけていなかったようです。もし宜しければ背景についてお聞かせいただくことはできますでしょうか?」
メールで送ることが大切です。
自分だけで悶々と考えているのではなく、「ちゃんと自分から上司に確認を取った」という行為が有力な証拠として残ります。
もし上司から「なんで直接言いに来ないんだ?」と凄まれたりしたら、「お忙しそうでしたので…」と濁しておけば良いのではと思います。


人事などへ「伝達」する
もし上司への連絡を行っても状況が変わらない場合…
信頼できるマネジメントや人事に話してみましょう。
ここで以下の4点が重要になってきます。
●誰が関係しているのか?
●何が起きているのか?
●いつ発生したのか?
●どこで起きたのか?
これを踏まえて、以下のようなメールを人事などに打ってみるのも手です。
お忙しいところすみません。xx部の●●です。
現在上司の△△から不当な扱いを受けているように感じておりますので、一度ご相談させていただければと思います。
[事実]
●〇月△日:チーム総出のプロジェクトについての会議が行われ、私だけ招待なし。
●〇月〇日:第二回目の会議が行われたが、さらに私だけ招待なし
●〇月□日:上司に「なぜ招待が無いか」を確認するが、返事なし(添付参照)
●〇月×日:第三回目の会議が行われたが、さらに私だけ招待なし
[お願いしたいこと]
まずはこの件について今週30分ほどお話をさせていただければと思います。ご都合の良い時間を教えていただけますでしょうか?
まずはメールを送り、後に「会って話す」ことが大事です。
人事もメールだけで全容を把握することは難しいですし、聞きたいこともあるでしょう。
しかし、あまりにこちらからのメールが長いと、人事側も読むのが大変です。
まずはシンプルにメールを送った後で、詳しいことは会って話すようにしてください。


4つの身を守る対策について
ここからは、上司や人事などと話すときに使える、より具体的な身を守る手段についてお伝えします。
① さらに上の人のコメントを得る
ひろゆきさんの著書「≫論破力」p206~の内容を引用します。
もし「上司のさらに上の人」に話ができるのであれば、自分が招待されなかった新規プロジェクトの会議について、「その上役の人がどう思うか?」という意見をゲットしておくのも手です。



え?どういうこと??



つまり、「xx部長はあのプロジェクト、どう思いますか?」という意見を入手しておき、それを自分の上司(課長など)に伝えるという手法ですね
「●●さんに聞いたところ、こんなコメントをいただいたのですが、どうなんでしょう?」という具合に、再度上司に掛け合うようなこともできるかもしれません。
その場で躍起になって自分だけで対抗しないことが大切ですね。
② 機会を待つ
ここでは鈴木博毅さんの「≫実践版 孫子の兵法」(p124)を参考にします。
著書には、イギリスの軍事思想家「リデル・ハート」のことについても書かれていて、以下のように記されていました。
「相手が油断しておらず、かつ、相手がこちらの攻撃を撃退あるいは回避できるときは、戦いを仕掛けるな」
さらにP128では孫武のことにも触れています。
「相手が万全の状態で攻めてきたら、敵のもっとも重視しているところを機先を制して奪取すること」ということです。
やはり、だからこそまず最初は「観察すること」「事実を集めること」は特に大切ですね。


③ 不幸を避ける
著書「≫Think Smart ロルフ・ドベリー(安原美津-訳)」の内容を参考にします。
そこでは、伝説の投資家ウォーレン・バフェットのコメントを引用しています。
「私たちはビジネスにおける難問の解決法を学んだわけではなく、難問は避けた方がいいということを学んだ」
たとえば、異動の申請をしたり、一時休養などの形で「避ける」ということを考えてみることも手です。
同業種の他社も似たような状況であれば、他の業界への転職を考えるキッカケにもなるでしょう。
④ 対処法を本人に聞く
こちらはかなり高等なテクニックです。
「≫頭に来てもアホとは戦うな!」(田村耕太郎・著)の内容を参考にしています。
「もし自分のことを仲間外れにしたりする人がいれば、その当人に相談しにいくこと」(≫マンガ版はこちら)



えーと…これは、どういうこと??



「自分のことを仲間外れにして嫌がらせしてくる人がいて…困ってるんです」と、あたかも「他の人から受けている嫌がらせ」として、当人に相談しにいくんです



チャレンジャーやなぁ!
でもまぁ、これはかなり効くようです(笑)
ドキっとしながら相談に乗ってくれて、対策を教えくれて、当人もそのとおりに行動する可能性があります。
この手法の要点は「険悪になりそうなときほど、何らかの形でコミュニケーションを取り続けるべき」ということです。
会話が不足することで過度な深読みが始まると、負のループが始まって余計に危険です。


退職代行を検討する
もしどうしても辛いなら…
退職代行に任せ、その職場から即座に去るのも手段のひとつです。
「退職代行ガーディアン」は退職代行サイトのひとつですが、他の類似サービスと違うところは東京都労働委員会に認証されている「労働組合法人」が行っているところです。
違法性なく、しかも料金一律で、即日行ってくれます。


また、これまで多数のメディア掲載もあります。


- 向いている人:今、働いている職場を合法的にすぐ辞めたい
- デメリット:弁護士よりは安価だが、3万円はやや負担になる
- メリット:会社でのいざこざや証拠づくりなど含め、煩わしさからすぐ解放される
ご興味があれば、ぜひ以下サイトからチェックしてみてください。



今回はここまでになりますが…ぜひ冷静になって、できれば時間を取って、ゆっくり考えてみてくださいね



もし誰かに相談することに気が引けるなら、認知行動療法を取り入れたAIチャットもオススメ。良かったら以下リンクから見てみてね。
補足:参考文献について
このブログの冒頭で紹介していた「観察・分析・伝達」に関して…
これはFBI、CIA、スコットランドヤード、アメリカ陸海軍、ナショナルガード、シークレットサービスなど、名だたる機関に対して行われた「エイミー・E・ハーマン」さんの「知覚の技法」を基にしています。
本書では、アートを教材として情報収集能力、思考力、判断力、伝達力、質問力などを鍛えるコツが記載されています。



