こんにちは!ラクです。
「時々、上司に反抗するような意見を言う人がいるけど…
どうやったら、あんな風になれるんだろう…」
そんな風に思ったこと、ありませんか?


結論から言うと、上司に反抗することは高いリスクを伴います。
よって、「反抗すること」を推奨するわけではありません。
しかし、「反抗できる」チカラを自らに備えておくことは必要です。
それはいざというときに、自分を守ってくれるからです。
実際にあったケース
私が自分で対処したケースのひとつには、以下のようなものがあります。


そういったときに直ちに真っ向から反抗し、「もっとちゃんとしてくださいよ!」とは言えないですよね(笑)
しかし、例えばこの状況を放置し、自分の人事考課だけ悪い点数をつけられたりすると、フェアではありません。
また、長い時間を会社で過ごしているわけですから、自分のキャリアプランなどについても、放置することはできません。
何かしら自分でアクションを取らない限り、状況が好転しないんですよね。
賢い反抗を可能にする5条件
では、どのような境遇が上司に「反抗できる」のでしょうか?
今回は、「実践版 孫氏の兵法(鈴木博穀著・プレジデント社出版)」p49-53の内容を少し本ブログ用にアレンジして考えていきます。
そもそも戦いとは「勝つ」ことのために行います。
よって、挑むのであれば、勝つ条件を整えることが必須です。
逆に条件を整えないまま挑むと、敗北は必至です。
大体はここで「面倒くさいなぁ」と思い、戦うことも避けるのではないでしょうか?(笑)
ただ、その「避ける」ということも立派な判断なのではと思います。
戦うことは、避けるに越したことは無いからです。
それでも自分が守らなくてはいけない「何か」のため、戦うことを逃れられないことはありますよね。
その場合は、まず冷静になって、以下5つについて少し時間をかけて考えていきましょう。
1. そもそも戦うべきか
ここが最も大切なポイントで、「そもそも、今自分が始めるべきか」を考えてみましょう。
ここで考えるのは「自分」や「相手」ではなく、「戦い」そのものについてです。
すべてにおいて完璧な状態を作っておくことは無理です。
しかし、たとえば以下のような質問を自分に問いかけてみることにより、
自分の中での状況が整理しやすくなります。
- 上司側の情報を十分に持っているか?
- 戦って状況は変わるか?
- 戦うことで狙うだけの利益とは?
- 自分がやって成功するのか?
- 逆に戦わず放っておくとどうなるか?
2. 自分の強みを理解しているか?
強さというのは相対的なものです。
できれば自分と相手の力量を推し量ってみましょう。
すべてにおいて相手に勝っている状況というのは、あり得ません。
相対的に見て、自分の方が相手よりも優っているところはあるはずです。
別にそれは「能力」に限った話ではありません。
経験や知識、人望なども相手と比較できるところでしょう。
- 自分はそもそも上司の信頼を得ているか?
- 上司以上の能力はあるか?
- 上司以上の代案を持っているか?
- 上司の弱みを知っているか?
- 上司以上の影響力はあるか?
特に、信頼をそもそも得ているかというのは、大事なポイントです。
ここが全くない状態だと、何を言っても嫌われてオワリみたいなことになりかねません。
3. 周囲の空気はどうか?
これは要は「自分の周囲の人は、今の状況をどう感じているか」です。
自分のフォロワーとまでは言いませんが、周りの人たちは自分と同じような感情を抱いているのか…
あるいは、どちらかというと上司側の考えに近いのか…
自分と上司の間だけではなく、その戦いを左右しそうな周囲の人たちがどう捉えそうか…
そこも予め押さえておきたいポイントです。
特に会社での意見対立では、拮抗状態に陥ったときには、「第三者の意見」が重要視されることもあります。
そのときに自分の方に多く賛同が集まるかどうかは、そもそも戦いを始める前の段階で雰囲気で分かるはずです。
もしその辺りについて、雰囲気が分からないということであれば、信頼できる周囲の人にやんわりと聞いてみるのが良いでしょう。
(あまり直接的に聞くのは、たとえ信頼できる人であっても、オススメしません!)
4. 相手の不備を突けるか?
これは「敵を知り、己も知る」ということですね。
たとえば、自分の意図を相手に読まれている場合は、相手も当然身構えます。
相手が身構え、十分備えているところに攻め込んでも、論理的にも心理的にも優位性を失います。
つまり、いかに相手が準備していないところを突いていくか…
あるいは、相手の意図を読んだうえで事前に封じるか…
そういった「タイミング」的なものも考慮に入れる必要があります。
これは、「相手の隙」だけではなく、「自分の方の準備が整っているか」という点も同じくらい大切です。
5. 仲間はいるか?
ここでは「仲間」と表現していますが、「信頼できる誰か」と置き換えても良いです。
それが社内にいる人でも、社外にいる人でも良いです。
戦いに挑む際、何よりも怖いのは、自分だけではやはり「見えていないもの」があるからです
賢い人ほど偏見は少ないものと思いがちですが、実はそうではありません。
学歴が高く博識な人ほど、自分と違う意見や見方を遮断し、自分たちが正義で権利があると思い、不寛容に至る危険性がある。(「問題解決のための名画読解」エイミー・E・ハーマン著 早川書房出版 p32より
また、同著では「どんな問題でも、解決への第一歩は事実を認めること」とあります。
特に最近のインターネットの検索エンジンでは、自分が補強する情報ばかりを出す傾向があります。
(そういうアルゴリズムが組まれてしまっているからですが…)
自分と意見が同じ人ばかりに頼るのではなく、できれば逆の観点からも考えてくれる仲間がいれば心強いところです。
ケーススタディを振り返る
では再度ケーススタディに戻って、考えてみましょう。
この状況において、以下5つについて考えるとどうなるでしょうか?
私の場合はこの5条件に基づいて、以下のような手段を取りました。
「1.そもそも戦うべきか」については、本ケースでは自分が動く必要があり、自分の利益のために大切です。
「2.自分の強み」については、私は「≫ある転職サイトの無料自己診断」の結果で、良く理解しています。
「3.周囲の空気」については、事前に関係者に話を聞きました。皆さん不満タラタラです(笑)
「4.不備をつけるか」は、私の場合はまず反抗とはいかず、何度かマネージャーと1 on 1を持つことにしました。これは、相手への理解が不足していると考えたからです。
「5.仲間はいるか」については、「上司の上司」との1 on 1も持つことにして、その方を味方につけることにしました。また、「≫ひとりカウンセリング」を行える体制もできています。
私の場合、ただちに「反抗」ということはせず、その一歩手前で止めています。
むしろ戦いは避けるに越したことは無いので、できるだけその方向性で進めています。
しかし、そうは言うものの、状況が悪化したときのために「上司の上司」を味方にしておこうと決めました。
(もちろん、その方と話すときには「上司の悪口」を言わないよう気を付けています)
まとめ
この5点について知ることで、「賢い反抗」ができるようになるはずです。
しかし実際に上司と対談するとき、すべてがうまくいくとは限りません。
むしろ、うまくいかないと思っておく方が無難でしょう。
そうなったとき、結局頼れるのは自分だけです。
(ラクとトクコのいる職場~ストーリー編より)
それには、まず自分のことを深く知る必要があります。
私はある転職サイトを利用して、まず無料の「コンピテンシー診断」を受けました。
大体10分程度で終わります。以下のように、1枚のPDF形式で結果を出してくれます。
自分のマネジメント資質
「管理職向きかそうでないか」は、良し悪しの話ではないと思います。
しかし、「自分に合った仕事」を探すうえでは大事な項目ですね。
どうも、標準は5.5のようです。私の場合は、8でした。
自分のパーソナリティの特徴
スマホでご覧になる方も多いと思うので、表の切り抜きだけにしますね。
こういうときに大切なのは、「濃淡を見ること」です。
たくさん情報があると分かりにくくなることがありますが、要は「最も飛び出たもの」を注視すると良いでしょう。
私の場合は、「人あたり」「チームワーク」が極端に低く、
「問題解決力」「オーガナイズ能力」がとても高いことが分かります。


仕事のうえでの特徴
若干文が長いので、まとめますね。
ここが性格のまとめの部分となり、ある意味一番大切なところだと思います。
仕事をしていくうえでの特徴
- 筋の通ったものの見方をし、解決に向けて合理的な推論を行う。
- 問題を解くこと、難しい問題に立ち向かうことが好き。
- 自己主張し、相手を自分の思う方向に引っ張っていきたい。
- 他人との関わり合いというよりも、自分について意識している。
自分が説教臭いというか、理屈っぽいことは知っていましたが、
この内容ではまるで「相手のことを軽視している」ようにしか思えません(笑)
でも、これは本当にその通りで、これは「自分が見えていない自分」だったと思います。
自分の職務適正
この項目は、これまでの性格判断のようなものに基づいていると思います。
これまでの結果を見ると、私の場合、「人あたり」「チームワーク」が弱く、
「問題解決」「オーガナイズ能力」が強いと出ています。
それを踏まえての結果ですね。
「事務職」「管理部門職」などが上位にあり、
反対に「公共サービス」「営業」「販売」などが下位にあります。
自分の「部下として」のタイプ
今回の「仕事を振られない状況」においては、この項目もとても大事です。
高得点ほど、そのタイプの可能性が高いことを示します。
10が最高で、1が最低です。
私の場合は…ほとんど中間間ですが、
「率直に意見を言うタイプで、他の人にあまり興味がない」…ようです…
上司によっては、私のこういう傾向を嫌うというようなことも、あるかもしれません。
自分のストレス要因
項目としては「職場環境要因」「仕事要因」「人間関係要因」の3つがあります。
しかし、ここもスマホ表示のことを考えて「人間関係要因」に絞ります。
ここでは、高得点ほどストレス要因が高いことを示します。
ここも先ほどと同じように、まずは「濃淡を見ること」にしましょう。
「営業・交渉行為」「意見交換・調整」「チームワーク」の3つがストレス要因が高いと出ています。
一方、「あたたかさの欠如」「矢面に立つ」「孤独な業務」は、ストレスを感じにくいそうです。
…結構ハッキリ分かれましたね…
まとめ
私が上司との関係でうまくいかない原因は、どう考えても「人当たりが冷たい」とか、「無神経」とか、その辺りでしょう。
一方、冷静に知識や論理的思考力を使って問題を解決することを目指し、自己顕示欲を押さえ、
相手の気持ちももっと考えることを意識すれば良いとも言えます。
もし今10分程度お時間があるようでしたら、≫ミイダスで無料で受けられる「コンピテンシー診断」です。ぜひ試してみてくださいね。
転職者用サイトかと思われるかもしれませんが、診断だけ利用することが可能です。
(ホントに興味があればその際には転職情報も集め始めればいいだけなので。)

