退職を申し出てきた優秀な部下。交渉に必要なポイントとは?
こんにちは!ラクです。
「突然で申し訳ありませんが、xx月で会社を退職させていただきたく…」
…と部下から話されたこと、ありませんか?




実際にあったケース
…と、まぁこのような具合でした。
優秀な方で、かつ今までそのような素振りは全く見せていなかったので…
突然の報告は残念だったというよりは単純にびっくりしました。
お互い在宅勤務ということもあり、メールで頂いたご連絡だったので、
まずはメールでお返事をすることにし、翌日改めて電話でお話しすることにしました。
注意点①辞める側の心情
まず…大前提として、
辞める・辞めないについてはご本人の自由
「…そりゃ辞めるよね…」といったような劣悪な労働環境であれば話は別ですが。




「何を以て優秀か」とする明確に数値化された基準がある営業職などであればともかく、
そうでない場合には「その会社で優秀とされている」という社内での「イメージ」です。
転職すると、その「イメージ」をゼロから構築しなくてはなりません。
本当に優秀な方であれば、その難しさと、必要な時間の長さを知っています。
それでも「辞めたい」と切り出しているのは、それ相応の覚悟や理由があるということです。
注意点②引き留め方
引き留める場合の注意点は、「会社として」の引き留め方であるべきという点です。
優秀な部下は何としても引き止めたくなるのは分かりますが…
度を超えた引き止め方はやはり避けるべきです。
以下のような引き止め方は…ハッキリ言って最悪です。
● そんなこと言わないで、この会社のために一緒に頑張ろう!
● 転職したとしても、本当にやりたいことができるの?
● 今の状況から、逃げてるだけなんじゃないの?
これらは主観なので…相手のことを何も考えていません。
「上司が面倒を避けたい」思っていることがバレバレです。




第一声は「びっくりした」で良い
部下に対しては、まずシンプルに自分の感情を伝えればいいんです。
むしろ、それが大切だと思います。
◆「突然でびっくりしましたよ!」
◆「お辞めになると聞いて、とても残念です…」
◆「いきなりのことで、ちょっと言葉が見つからないのですが…」
逆にすぐに淡々と事務的な話とか辞職理由を聞いてしまったりすると、
非常に冷たい印象を与えてしまうので…人間らしく接することが一番大事です。
そうすることで、相手もそれ以降の話がしやすくなります。
「会社として」引き留める方法
自分の気持ちを伝え、それに対して相手からのコメントがあった後は…
「差し支えなければ、お辞めになる理由をお聞かせいただけますか…」と話を進めてみましょう。
「お話ししたくなかったら大丈夫ですよ」程度にしておきましょう。
もし転職に踏み切った理由として、「今の仕事がイヤ」「今の労働環境が辛い」ということであれば、
やんわりと以下のような形で聞いてみましょう。
■ 例えばなのですが、異動が可能だとしたら…いかがでしょうか?
■ 例えばなのですが、労働時間を減らせるとしたら…いかがでしょうか?
「え、そんなことできるんですか?」と聞き返されるかも知れません。
もちろん、こういうことは人事などにも相談が必要な案件です。
しかし、「会社としてこれくらいはできるだろう」という感覚はありますよね?




その会話の後で、「ではちょっと人事に聞いてみますね」という会話で終われると良いです。
たとえ自分の部署から異動になっても、同じ会社に居てもらえる方が都合がいいです。
もう1つの交渉
なお、「辞める」という結論が変わらない場合でも、もう1つの交渉が必要です。
それは「転職先での開始時期を、何とか遅らせてもらうこと」
ケースバイケースですが、例えば「来月末でもう辞めます」みたいに言われると、
こちらとしては代わりを探す時間も少なく、かつ引継ぎ期間も十分ではありません。
なるべく会社に長く残ってもらう方が、少しでも余裕を以て後任を探すことが出来ます。
ここは何とかお願いして、可能な限り退職の時期を遅らせてもらいましょう。
補足:自分の決断に自身がない部下
時々…「退職しようと思う」という話をご自身から切り出したにも関わらず…
「自分の決断に自信を持てない」という人もいます。
その場合でも…ご自身で決断を出してもらうしかありません。
会社に残ることを強要してもいけないし、転職を勧めてもいけません。
本人の人生については、他人が責任を持てないんです。
また、少し角度を変えて考えると、たかだかこれらの質問を受けただけで、
「やっぱりまだ今の会社に居ようかな…」なんて思い直す部下がいたら…それはそれでどうでしょうか…?




まとめ
ここまでの話をまとめると、大事なポイントは以下3つです。
● 引き留める方法は、個人的にならず「会社として」の対応
● 本人の「人生の問題」には踏み込まない
● 辞める場合でも、極力遅らせてもらう。
辞められてしまうことは悲しいときもありますが…
どうしても本人が「辞める」と決めた際には、ご本人の決断を何よりも尊重し、
自分自身も「これも仕事」と頭を切り替えて、対応できるようにしましょうね。




今回はここまでです!
でも…実は会社はアナタにも私にも興味は無いんです。その事実を受け止め、人生の自由を犠牲にしてまで頑張り過ぎることを止めましょう。仕事をパターン化してストレスフリーを実現する「省エネサラリーマン」を目指しませんか?
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