こんにちは!ラクです。
「この仕事って… 意味あるんですか?」
…そんな風に部下や後輩に言われたこと、ありませんでしょうか…
部下にそんな風に言われたら、
カッチーン!
…と、来ますよねw
感情的になってしまいそうですが、上司にとっても部下にとっても、とても良い機会です。
そんな風に聞かれたら、何を考えて、どう答えたらいいのか…
今回はその辺りをお話しできればと思います!
ケーススタディ
今、上司のトクコさんと、部下のマナコさんが話をしています。
この例からもなんとなく分かるように…
「その仕事、意味あるんですか?」と言う気持ちの中には、
「そんな仕事、時間のムダでメンドウだから」という感情もありそうです。
ただ、そこで「この青二才が!」みたいな気持ちで、売り言葉に買い言葉になっても埒が明きませんよね。
むしろ、そういった疑問を持つことは至極自然と言えます。
もう少し掘り下げてみましょう。
そもそも「意味ある仕事」とは?
ちょっと逆を考えてみましょう。
つまり、「絶対意味ある!」って、自分で信じて何かを成し遂げた場合です。
例えばある業務プロセスについて、パワーポイントで「まとめ」を作ったとします。
「これだけ分かりやすい資料なんだから、きっとみんな喜んで見てくれるはず!
使ってくれるはず!だから、この仕事にはきっと意味がある!」
…と思うくらい、カンペキな資料を作ったとします。
しかし結果は…
誰も使ってくれない…
こういう悲しいケース、時々ありますよね。
ではこの仕事は、「意味のない仕事」なのでしょうか?
これとは逆に…
他の人にすごく喜んでもらえたり、役に立ったとしたらどうでしょうか?
それはそれだけで、なんとなく「意味があったなぁ」と思っちゃいそうですよね(笑)
でもそれって自己満足にはならないのでしょうか?
ここはちょっと大事なポイントで、この後の話に繋がってきます。
「利益」に繋がるかという考え
いわゆる「いっぱし」のサラリーマンであれば、「利益につながることこそ、仕事と言える」という考えもありそうです。
それは確かにその通りですが、そう単純なものでもありません。
「営業」がすべてか?
例えば営業が自社商品を顧客に売り、それが成功して収入につながったとします。
しかし、自社製品の開発をしたのは開発部です。
市場調査はマーケティング、アフターサービスはカスタマーセンターです。
そしてそれを支える総務や人事の存在もありますよね。
また、さらに視点を広げると、競合他社の状態、市場のトレンド、国の政策、技術開発の進展…
単純に「営業力」というものだけで商品が売れると断定をするのは難しいです。
営業は、あくまで結果に一番近いところにいるだけで、その結果をもたらした要因は複合的です。
「成功」がすべてか?
また、たとえば「成約に至った仕事」や、「コストカットに繋がった仕事」に意味があるとも言えそうです。
これもまた難しくて、一見「成功」に見える仕事も、実は同じように一人で成し遂げたわけではありません。
また、その成功に至るまで無数の失敗があったとしたら、どうでしょうか?
その失敗があったからこそ、成功に至ったという考え方もできそうです。
そうすると、単純に「失敗」を「意味のない仕事」と断定することもできませんよね。
「自分のやっている仕事」がすべてか?
会社としては、仕事を行うのに出来るだけ効率の良い方法を選ぼうとします。
そこそこ人数のいる会社では、分業になりがち…なんですよね。
分業だと、「最終的な成果物」のイメージが沸きにくくなります。
さらに「今までやったことのない仕事」に対する心理的障壁が高くなります。
よって、自分がこれまでやったことのない仕事を振られると…
「それって意味あるの?」と疑問に思ってしまいそうです。
考え方
上司として伝えるべきことは、以下です。
「この仕事、意味あるんですか?」
その質問について少し考えてみることは大切です。
なぜならそれは、以下を考えることに繋がるからです。
「自分の仕事が、他人にどのような価値を与えているのか」
そしてそれは、仕事のモチベーションの源泉にもなります。
その価値を自分と相手が分かちあうことが出来れば、それは十分「意味のある仕事」と言えるのではないでしょうか?
どうすればいい?
先ほどのトクコさんとマナコさんの会話の続きをやってみましょう!
再考することの価値
「意味があるのかどうか分からない」という気持ちを持つのは、悪いことではないです。
そこはまず一旦、部下の気持ちを受け入れてあげると良いと思います。
むしろ上司側にとっても、仕事の価値や意味を見直すチャンスです。
そうやって再考することも、きっと「意味のある仕事」でしょう。
「これまで何となくやってきた」ということも、きっとあるでしょうし、
ホントに無駄であれば、その質問を機会に止めてしまうのも手です。
ただ、その場合は単純にバッサリと止めてしまうのではなく…
部下や後輩に「どうして不要だと思う?」と言った具合に、
逆に質問して掘り下げ、話し合ってみましょう。
一緒に深く考える、良い機会になりますよ!