優秀な部下が急に辞職意思を示したときの具体的な引き留め方
こんにちは!ラクです。
「突然で申し訳ありませんが、xx月で会社を退職させていただきたく…」
…と部下から当然話されたこと、ありませんか?




辞めたいと言ってきた部下を引き留めることは、至難の業です。
会社に辞める意思を固めてきたからこそ、申し出をしてきています。
個人的な経験からは…
「この部下、辞めそう」なんて傾向が見えたケースなんて、ほとんどありません。
態度がネガティブでも、残る社員は残ります。
そして逆に態度がポジティブでも、去る社員は去ります。
ただ、急に辞められると困りますよね。
そこで、1%かも知れない成功率に懸けた引き留め方と、
少しでも長く在籍してもらう方法についてお話しします!
実際にあったケース
私が経験したのは、このような具合でした。
突然の報告は残念だったというよりは、単純にびっくりしました。
お互い在宅勤務ということもあり、メールで頂いたご連絡だったので、
まずはメールでお返事をすることにし、翌日改めて電話でお話しすることにしました。
引き留め方
引き留める場合の注意点は、「会社として」の引き留め方であるべきという点です。
個人的な価値観や感情的になった引き止め方は避けるべきです。
以下のような引き止め方は避けましょう。
- そんなこと言わないで、この会社のために一緒に頑張ろう!
- 転職したとしても、本当にやりたいことができるの?
- 今の状況から、逃げてるだけなんじゃないの?
これらは主観なので…結局押しつけにしかならず、部下としても逆に辞める気持ちが強くなりかねません。




第一声は「びっくりした」で良い
部下に対しては、まずシンプルに自分の感情を伝えればいいんです。
むしろ、それが大切だと思います。
「突然でびっくりしましたよ!」
「お辞めになると聞いて、とても残念です…」
「いきなりのことで、ちょっと言葉が見つからないのですが…」
逆にすぐに淡々と事務的な話とか辞職理由を聞いてしまったりすると、
非常に冷たい印象を与えてしまうので…人間らしく接することが一番大事です。
そうすることで、相手もそれ以降の話がしやすくなります。
「会社として」引き留める方法
自分の価値観や感情を辞める相手に押し付けるのではなく、まず聞いてみましょう。
この理由を聞きだす点が大きなポイントです。
転職に踏み切った理由が、「今の仕事がイヤ」「今の労働環境が辛い」という場合もあります。
もし引き留めたい優秀な部下の場合、以下のように切り出すことをオススメします。
- 例えばなのですが、異動が可能だとしたら…いかがでしょうか?
- 例えばなのですが、労働時間を減らせるとしたら…いかがでしょうか?
「え、そんなことできるんですか?」と聞き返されるかも知れません。
もし聞き返されても、確証が持てないなら「出来ます」と伝えてはいけません。
しかし、「もしxxxさんさえ宜しければ、私の上司と人事と相談してみます」と、その場は終えることにしましょう。




たとえ自分の部署から異動になっても、同じ会社に居てもらえる方が都合がいいです。
もう1つの交渉
もし「辞める」という結論が変わらない場合、無理に引き留めても逆効果です。
その場合、「転職先での開始時期を、何とか遅らせてもらうこと」に頭を切り替えましょう。
ケースバイケースですが、例えば「来月末でもう辞めます」みたいに言われると、
こちらとしては代わりを探す時間も少なく、かつ引継ぎ期間も十分ではありません。
なるべく会社に長く残ってもらう方が、少しでも余裕を持って後任を探すことが出来ます。
ここはもう素直にお願いするしかありません。
先ほどは「感情を押し付けるな」でしたが、ここはもう同情を誘うしかありません(笑)
可能な限り退職の時期を遅らせてもらいましょう。
ただし、ここも強引に行き過ぎるのはNGです。
就業規則をよく確認しておきましょう。
1か月あるいはそれ以内に辞めること認めているものもあります。
補足:自分の決断に自身がない部下
時々、「退職しようと思う」という話をご自身から切り出したにも関わらず…
「自分の決断に自信を持てない」という人もいます。
その場合でも…ご自身で決断を出してもらうしかありません。




まとめ
ここまでの話をまとめると、大事なポイントは以下3つです。
- 引き留める方法は、個人的ではなく「会社として」。
- 辞める理由をできるだけ聞き出す。
- 辞める場合でも、極力遅らせてもらう。
お願いがあります
さて、ここまで「具体的な対応方法」についてお話させていただきました。
しかし私も当時、即座にこのような行動を取ることはできませんでした。
それは「相手のこと」と「自分のこと」が見極められず、不安が拭えなかったからです。
きっとあなたも、部下と話す前には不安があるかと思います。
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「何をすれば関係が良くなるのか」ということの問いかけから始まります。
そしてそれには「部下が今どの成長段階にあるのか」を知ることが、大きく影響することが分かります。
GROWモデル実践前に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
発達段階を知ると世界観が変わる
以下は2023年9月時点での評価です。