「入社前」の期待と「入社後」の現実で落ち込むのは、ナゼ?

こんにちは!ラクです。

「あれ…なんか思ってたのと、違う…」

「え…別に服装とか髪の色とか、何でもいいって入社前言ってなかったっけ…」

「…SNSで今の会社のこと話したら、ネガティブなコメントばっかり…」

そんな風に思うこと、ありませんか…?

Tokuko (why)
Tokuko (why)
入社前と後で、ギャップを感じることはやっぱりあるよなぁ…
これは別にいつの時代でもあるんじゃないかなぁと思います…
Raku
Raku

就職活動を経て内定を勝ち取った…!

そして社会人生活への期待に胸を膨らませていたのに…

入社してみると事前の説明と実態が異なり、環境に違和感を覚えることは珍しくないですよね。

結果、入社半月で既に退職を希望する新入社員からの相談も過去に比べて多くなっているようです。

嘘つかれたんじゃないの?」なんて思ったりもしますよね。

例えば以下のような傾向が見られます。

    • 会社の説明と実際の仕事が、全然違って戸惑ってしまう。
    • SNSなどで「会社辞めた方がいい」とか「それは職場きついよ」という情報があふれてる。
    • 「服装は自由」って聞かされていたのに、実際は髪の毛の色で文句を言われたりする。
    • 仕事が大変すぎて、そんな過酷な環境から逃げ出したくなる。

人間には「期待と現実のギャップ」から生じる不快感を解消したいという欲求があります。

つまり、認知的不協和が生じてしまいます。

認知的不協和とは?
自分の考えや期待と、現実がうまく合わない状態のこと。例えば、入社前に「プライベートは自由」だと言われていたのに、実際は細かいルールがあって自由がない。こうした”期待と現実のギャップ”があると、心理的な不協和を感じてストレスになるんですね。

人間には「自分の行動と価値観は一貫性があるはず」という前提があります。

だから期待と違う現実に出くわすと、その一貫性が崩れてしまい、心理的揺らぎが生じるわけです。

この揺らぎが不協和につながり、

「期待とは全然違う!嘘をつかれた?」 「私が間違えていた?」

などのイライラや後悔の念を呼び起こします。

この不協和な状態が続くと嫌ですよね。

そのため無意識に、「状況を受け入れる」か「退職する」かで、不協和状態を解消しようとします。

そして退職が一つの解消方法になり得るというわけです。

知覚の技法の観点からの解析

このような問題を解決するために、「知覚の技法」を活用することをオススメします。

以下は「観察力を磨く・名画読解(エイミーEハーマン/早川書房)」からの抜粋です。

同著からの抜粋

  • 通信機器(SNSなど)に気を取られていると周囲に対する注意がおろそかになり、最終的にそのツケを払わされることになる。
  • 社会で活躍するためには、モノの見方を知っていれば良い。大事なのは、周人と違うところに目を付け、また本来あるべきものが欠けていることに気づくこと
  • 人間は自分がフィルターをかけてモノを見ていることに気づかない。そのフィルターの存在に気づき、うまく利用すれば、より多くの事実を捉えられるようになる。

同著では「通信機器(携帯など)を見過ぎて」、周囲の環境が見えなくなることについて触れています。

しかし、これは今回の問題に通じることがあります。

つまり、SNSなどに限りある時間と注意力がSNSのリソースに取られてしまうことですね。

また、周りの同期から「辞めた方がいい」といった過激な意見が飛び交うこともありますよね。

焦りと苛立ちで冷静な判断ができなくなり、逃げ出したくなるのが人の心理ですから…

どうすればいい?

以下は私の経験と、「知覚の技法」を踏まえての提案ですが、ご参考まで…!

取るべき手順1. 冷静に現状を把握し、SNSなどの情報に流されない
2. 説明と現実のギャップに捉われず、合理的に分析する
3. 期待とのずれに一喜一憂せず、受け入れる心構えを持つ

1. 冷静に現状を把握する

まずは落ち着いて、自分の目と耳(および、すべての五感!)を、よーーーーく、使ってみましょう。

入社時の説明と実際の職場環境に違いを感じたとしても、SNSの誘導に惑わされてはいけません。

同僚の愚痴や上司の一言に振り回されるのでもいけません。

みんな、それぞれ勝手なこと言ってるだけです(笑)

自分の感覚を大切にし、できるだけ客観的に現状を捉えなおしましょう。

2. 説明と現実のギャップを分析する

期待と現実にギャップがあることは確かですが…それを過度に恐れる必要はありません。

説明と実態の違いは、会社の体質や業務の性質によっては避けられないこともあります。

また、その会社の捉え方も、そもそも「人それぞれ」ですよね。

冷静に分析し、ギャップが大きすぎる場合のみ、別の対処法を検討しましょう。

ただし、ギャップがあるからといって安易に退職を選択するのはNGです。

3. 期待のズレを受け入れる

新入社員の多くは、入社前の理想像とのギャップに戸惑うかもしれません。

しかし、現実は必ずしもきれいなものではありません。

理想と現実のギャップに一喜一憂するのではなく、できる限り受け入れる心構えが大切です。

期待とのずれを柔軟に受け止め、「ちょっと学んでみるか」と、ゆったり構えるのもいいと思います。

まとめ

入社したばかりの状況で…

「えぇ…そんな風に考えるのも、ストレス…」

…と、思うかもしれません(笑)

期待とのギャップを冷静に受け入れるのも、なかなか難しいことでしょう。

気持ちが揺れ動き、いらいらと不安に駆られてしまうかもしれません。

でも、そのままネガティブな気分に流されてしまっては前に進めません。

焦らず、落ち着いて、自分自身と向き合いながら、一歩ずつ踏み出していってみてはいかがでしょうか?

また、これまでの人生で培ってきた価値観は、必ずしも新しい環境に適しているわけではありません。

常に新鮮な視点を持ち続け、自身の知覚フィルターを更新し続けることが大切なのかなと思います。

そうすれば、きっと状況が違って見えきます!


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