こんにちは!ラクです。
「葬送のフリーレンって、面白い!
…でも、なぜ面白いって感じるんだろう。
毎日働いてばかりいて辛い人生に、
フリーレンから学べることってあるんじゃないかなぁ…」
そんな風に思ったので、アニメ「葬送のフリーレン」から「働くこと」や「職場での活かし方」について考えてみました!
今回のブログで使用した画像は、以下からお借りしました!
『葬送のフリーレン』公式(@FRIEREN_PR)さん / X (twitter.com)
①他人は、結局分からない
エルフである彼女は、1000年以上生きることができます。
しかし逆に長く生きられるからこそ…
100年も生きられない人間に「何か」を感じています。
それが何なのかは、彼女自身もまだ分かっていません。
むしろ、「知ろうとしなかったこと」を後悔しています。
以下は、あまりにも有名なシーンですよね。
この言葉は、ずっしり重く響きますね。
フリーレンの言葉は秀逸で…
亡くなったヒンメルとは10年冒険を共にし、会話もしていたわけです。
それでも「私はこの人のこと、何も知らない」と、そう彼女は感じているわけですね。
社会人をやっていて思うこと
私はもう20年近く社会人をやっています。
少なくとも何百人の人と関わってきたはずです。
そんな経験を経て思うのは、
…ということ。
だって、家族ですら、何十年一緒にいたって結局分からないんですよね。
それでもやっぱり、フリーレンのようにきっと後悔するわけです。
つまり、このフレーズです。
なんでもっと、知ろうと思わなかったんだろう
でも…
そう思った時は、時すでに遅しですよね。
普段「働く」という中で、誰かの死に直面することは滅多に無いと思います。
しかし…
「なんでもっと、知ろうと思わなかったんだろう」と思うことは、十分あり得ますよね。
職場において後悔するシーン
例えば、部下を頭ごなしに怒ってしまったようなとき…
部下のことをちゃんと理解していなかったことを後悔するかもしれません。
逆に上司に怒られた時、上司のことを「理解しようとすらしない」…
でもまぁ、これは気持ちは分かりますよね(笑)
しかし、もしかしたら上司自身も「言い過ぎた」と思っているかもしれません。
子供がいる方であれば、この気持ちはより理解できますよね。
結局、「他人のことは分からない」です。
しかし、「知ろうとしなかったことを、後悔する」ということは、十分あり得るわけです。
よって、「話してみる」「聞いてみる」「伝えてみる」…
そんな当たり前のコミュニケーションを取り続けることは、やはり大切なのでしょう。
それこそフリーレンと10年の冒険を共にした仲間からは…
「フリーレンとはずっと一緒にいたが、なお理解できなかった」という言葉もあります。
やはり、相手のことを知ることが大切なのではなく、「知ろうとすること」が大切…なのかも知れません。
ただ、そこで面白いのは、理解していないままでも結局「魔王討伐」という目的は果たします。
確かに共通の目的に向かって協力することで、何とか前に進み、タスクは達成できるんですよね。
(でもこれは、フリーレン以外の3人が「お互いに知ろうとした」結果なのかもしれませんが…)
②「成功の方程式」を無視する
「葬送のフリーレン」で描かれているひとつの点は、「過去の重み」です。
それはフリーレンが、かつて勇者ヒンメルと魔王を討伐した際の経験です。
それはある意味、「魔王討伐を成しえた成功談」とも捉えられるでしょう。
以下のフリーレンの言葉は、本当はキチンと文脈を考えるべきものですが、
ここだけ切り抜いて考えれば、「ヒンメルがしてきたことは、正しい」ようにも聞こえます。
ただ…
面白いのは、勇者ヒンメル自身は「過去の重み」…言うなれば「歴史」や「伝承」を意図的に否定したことです。
当初、彼は「本物の勇者」になるために、「勇者の剣」を手に入れることを決意します。
しかし…
結局、ヒンメルは「勇者の剣」を見つけても、抜くことができませんでした。
それでも、勇者ヒンメルは魔王討伐を諦めることはしませんでした。
そのときの彼の言葉が以下です。
いいじゃないか、偽物の勇者で。
僕は魔王を倒して、世界の平和を取り戻す。
そうすれば、偽物だろうが本物だろうが関係ない。
社会人に「ありがち」なこと
世の中に出てみると…
「これはやらないと成功できない」「こうしないと失敗する」…
そんな根拠もない話が浸透しています。
そういった話を、知らず知らずのうちに信じてしまっていますよね。
(例えば…「このしんどい部署を経験しないと、出世できない!」など)
ただ…
ちょっと…
ちょっとだけ、待ってみましょう。
ここで「そんな考え方は間違いだ!」と捉えると、安直です。
もう一度ヒンメルの行動を思い返したいのですが、
彼もまずは勇者の剣を手に入れることを考えていました。
彼がどう考えていたかは正確には分かりません。
しかし、まずは「勇者の剣を手に入れて、本物の勇者になる」ことを考えていました。
つまり、「周りにあるそれっぽい話」を、彼もきっとある程度は信じていたのでしょう。
私も、最初はこれでいいんじゃないかなぁと思います。
「これが無いと失敗する!」「これをやらないと成功できない!」…
そういう話が周りにあるのであれば、「まずはそれをクリアする努力をする」のが、いい気がします。
結局、何が正解か分からないことが多いです。
周りにある「それっぽい話」を疑いもなく信じることも、
逆に「それっぽい話」を疑って他のことをやってみることも、
実は同じなんじゃないかなと思います。
だって、正解は分からないのだから(笑)
職場において後悔するシーン
よくあるのが、「あーでもない」「こーでもない」と議論だけウダウダする場面です。
データや過去の事実に基づいて検証できる場合はともかく、
そうでなければ、議論自体は無駄なことも多いです。
そんなときは、もうこんな風に考えるのがベストなのでは無いでしょうか?
勇者ヒンメルは、「お前は偽物だ」と言われ、実際に勇者の剣も抜けませんでした。
しかし、「偽物の勇者だろうが何だろうが、魔王を倒せば本物の勇者」…という、
自らのロジックを立て、それを信じて突き進んだからこそ、偉業を成し遂げました。
意外と周りを見渡すと、「周りよりもモテたい」「周りよりお金持ちになりたい」という気持ちがあっても、
なぜか周りと同じようなことをしている人が多いです。
でもそれだと、実は差別化が非常に難しいです。
いや…
もうちょっと正確に言うと…
「周りと同じようなこと」をして、「競争に勝てる」ならいいんです。
しかし、「競争に挑んだ結果、勝てないことが分かった」という状況は、
まさにヒンメルが勇者の剣を抜けなかった状態と同じですよね。
そこで、その瞬間に、どう自分の中でロジックを立てて前に進もうとするか?
これがもしかしたら本当の「成功の方程式」なのかも知れませんね。
③視点を変化させるコツ
作中では、フリーレン自身の人生に大きな影響を与える場面が出てきます。
その中で印象的なのは、仲間の言動や願いがフリーレンに与える影響です。
以下の場面もまさにそれを象徴するものですよね。
僧侶ハイターによる働きかけが無ければ、フェルンと行動を共にすることは無かったでしょう。
しかし、そのハイターによる作戦(?)のおかげで、フリーレンの人生は大きく変わります。
ここで大切なのは、「視点が変わる」という点かなと思います。
フェルンが仲間になったことは、決してフリーレンが当初望んだものではありません。
しかし、彼女が仲間になり、フリーレンにこれまで思いがけなかった視点を与えていきます。
以下もそうですよね。
自らのことを重ねて…過去に経験のない「モノの見方」をしています。
これは「現代のフリーレンを、現代の人たちはどう見るか」という視点を、彼女自身が構築したわけです。
この考え方は、フェルンが側にいたからこそ出てきたものでしょう。
つまり「私はこの時代では、フェルンほど有名な魔法使いにはならない」という意味合いが込められていると思います。
社会人に「ありがち」なこと
よくやってしまうのは、「自分の観点に固執しがち」ということです。
しかし…(これが特に難しいのですが)…
やはりふと立ち止まって、客観的に自分を見てみることです。
ここで少し考えたいのが…
…ということ。
先ほどのフェルンのケースで言えば、フリーレンは半ば偶然彼女と行動することにより、
自らの視点が変わっていくことになります。
しかし、当然ですが「誰か」がいないと「自らの視点」への働きかけすら出来ないんですよね。
以下のシーンでは、ヒンメルの持つ視点にフリーレンが共感を示しています。
これは、彼女自身の視点も昔と比べて変わったことを暗示しています。
職場において後悔するシーン
例えばプロジェクトの方向性について意見が分かれている場面で、
何とか他の人の言うことを理解してみようと努力することがあるかと思います。
ただ…
キライな相手の視点を持つ努力は、苦痛!
大体、そういう職場の会議において意見が分かれているとき、反対意見を持つ人をつい嫌ってしまいます。
そうすると、キライな人の視点でモノを見ようなんて、まず考えないんですよね。
フェルンもヒンメルも…その他の仲間たちも…
フリーレンが好意を寄せていたことは、間違いないでしょう。
(…ていうか、あまり根っからの悪人がこのマンガ出てこないんですよね…)
だからこそ、フリーレンは彼らの「視点」を持つことが出来ている気がします。
以下の言葉も、まさにその象徴ですよね。
よって、もしどうしても職場で苦手な人や、意見を違える人がいたら…
まずは1ミリでもいいので、その人の良い所を強引に探してみましょう。
大人ぶって、「価値観が違うから、仕方ないよねー」とか思いながら、
その人の意見「だけ」を理解しようとして、視点を変えようとしてもまず無理です。
今回はこんなところです!
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「葬送のフリーレン」のアニメの基になった、コミックもあります!