テンプレートだけのGROWモデルは今すぐ止めるべき!本当の目的と事例
こんにちは!ラクです。
「GROWモデルっていうコーチングの手法があるけど…上手く使えるのかな…」
…と思うこと、ありませんか…?




結論から言うと、大切なのはテンプレートやフレームワークではありません。
コーチングの目的を間違えないことです。
そこを理解しないままGROWモデルのようなスキームだけ使ってみてもうまく行きません。
私がこれまで14年間マネージャーとして部下と接してきた経験を基に…
より現場に即したGROWモデルの活用法をお伝えしていきます!
準備はOK?
今回のブログの内容は、こちら!
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あいて:せいちょうさせたいぶか
【ゲットできるもの】
スキル:スーパーグローモデル
まほう:ブカコントロール
アイテム:けんじゃのかがみ
大切なこと
部下との話し合いで大切なことがあります。
それは、「会社に与えられている役割をこなす能力が身についているか」という点を確認していくこと。
人生観やら自分の価値観を以て部下を成長させるのはNG!
コーチングとは、会社から与えられている役割に対し、必要な能力を備えてもらうための試みです。
GROWモデルとは、それを達成するための手段であって、目的ではありません。




マネージャーが誤解しがちなのが、「自分が部下を成長させないといけない」と思い込みすぎてしまっていることです。
そこをキチンと認識しておく必要があります。
目的を踏まえたGROWモデル
目的がしっかりしてこそ、はじめてGROWモデルといったテクニックが活きてきます!
GROWモデルはコーチングを円滑に行う方法として、多くのグローバル企業にも取り入れられています。
今回は、この手法を「実務レベルで使うにはどうしたらいいか」について考えていきます。
なお、GROWとは…Goal、Reality、Option、Will…の頭文字を取ったものです。
これを念頭に置いて部下と会話するだけで、話の筋がクリアになります。
Realityで、現実の状態を確認する
Optionで、選択肢を考える
Willで、これからの予定を立てる
目指すべきこと
GROWモデルは…目的・現実・選択肢・意欲…
それらを部下自身が決めて、部下自身が現状を変えることを目指します。
つまり…
- 「目的は何だろう」
- 「現実はどうだろう」
- 「選択肢は何だろう」
- 「まず何から取り掛かろう」
これらに関して部下のコトバを引き出す方法です。
この手法は巧妙です!(笑)
結局人間自分が言ったことに一番従うから…
質問をすることで相手に話をさせ、部下自身が考え出した答えのようにします。




GROWモデルでは「質問」がカギになってきます。
しかし…質問というのは諸刃の剣です。
たくさんの質問というのは…ちょっと尋問のような雰囲気が出てしまいます。
これを解消するためにはどうすればいいか…
それを考えていくため、ここからはロールプレイを見てみましょう!
以下では上司のトクコさんが部下のマナコさんと「残業を減らすこと」について話をします。
Goal(目的)
まず「Goal」の段階では…目的を明らかにすることです。
(A) 何を達成したいですか?
(B) どういう変化があればいいですか?
(C) 最終的なゴールを目指すために、中間目標はどこでしょう?






Reality(現実)
そして次に「Reality」の段階です。
(A) 現在既に何か行っていることはありますか?
(B)目的を達成するため、何があればいいでしょう?
(C)目的の達成には、どういった障害がありそうでしょうか?




Option(選択肢)
次に「Option」(選択肢)の段階です。
(A)他に何か選択肢がありそうですか?
(B)どうすれば今の状況を変えられそうですか?
(C)あなたはどの選択肢が好みですか?




Will (意欲)
最後に「Will」の段階です。(アクションのための一押しをしてあげられると良いです)
(A)では、まず何から取り掛かりますか?
(B)次のステップは何でしょう?
(C)私の方でサポートできることはありますか?




今回のトクコさんとマナコさんの話をまとめると、以下のとおりです。
自然な会話の流れの中で、ゴールに沿ったアクションを促すことができましたね。
Reality = 今は定型文のリストアップをして作業効率を図っていて
Option = さらに効率化を進めるために隣の部署の人に聞いてみて
Will = マネできることがあればマネする
尋問にならないためには?
さて、「警察の尋問」にならないコツ、お分かりになりましたでしょうか?
トクコさんが行っているのは
「何がありそうですかねぇ」や、
「何か他の方法は考えられそうですかね」や、
「例えば他の部署では…」など…
「私も考えているんですけど…」というような話の展開の仕方です。
「あなたと一緒に考えている」という雰囲気を出すことで、質問を繰り返してしまうことを避けられます。
また、今回トクコさんが行っているのは、簡単な相槌です。
- 「なるほど」
- 「それはいいですね」
- 「確かにそうですよね」
- 「あ、それは面白いですね」
部下も人間なので、相槌があれば今の自分が認められていることを感じられます。
その状態で、「今後やるべきこと」について上司と合意できれば、気持ちいいですよね。
GROWを意識しすぎない
また、GROWモデルだけに頼らず、会話の方向を修正するような質問をすることも大切です。
- 「それだとお客様に迷惑になりませんか?」
- 「そうすると、xxxさんは困りませんか?」
- 「それは現実的に可能そうでしょうか?」
- 「その方法だとどれくらい時間はかかりそうですか?」
GROWモデルの流れだけに固執しようとすると、コーチングの目的から逸れてしまいます。
繰り返しになりますが…
確認すべきなのは、「会社に与えられている役割をこなす能力が身についているか」という点です。
誤った方向性に話が行ってしまった場合、キチンと修正する必要があります。
テンプレートに頼りすぎるのではなく、応用もアリだという気持ちでいきましょう!
まず備えるべきは、「心」
こういった部下との対話において、
「あなたのマネジメントのやり方が悪いんじゃないですか」みたいに言われることもあります。
そんなときは、確かにイラっとしますよね…
しかし、そこで冷静でいられる方が結果的に自分にもラクです。
よって、大切なのは「とっさの反抗」ではなく「事前の準備」…!
特に大事なのは、心の準備です。
怒鳴られてビクビクしてしまう心も…
自分を守るために反抗したくなる気持ちも…
どうすればいいか分からないという不安も…
すべて心の準備にかかってきます。
しかし、心の準備を自分だけで行うのは、難しいですよね…
そんなときにはUnlaceという精神科医監修のオンラインカウンセリングのサイトが結構使えます。
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また、これらの無料診断以外にも、カウンセラーとの相談がオンラインでできます。
従来の形とは違いかなり融通の利く形式で、しかも安価で受けることができます。
あなたには、あなたの強さがある。
まずはそれをちゃんと認識すること。
意外と自分では自分の強みについて理解していないものです。
自分の中に眠る本当の強さを、まずは理解して、それを引き出すことをしましょう。
決して自分だけで無理をしないようにしましょうね。



