部長と課長の違いは「負ける仕事にどう挑むか」
こんにちは!ラクです!
「部長…って、そもそも数少ないよね。何してるの?」
…と思ったこと、ありませんか?w
もちろん会社にも寄りますが、いわゆる「部長」クラスになると
求められることが大きく変わります。
結論から言うと、大抵の場合は成功しないことに関わります。
そんな中でも、キチンと役割を果たしていることを見せることが大事です。
今回お話しするのは…成功しないのが分かっている場合の仕事の仕方…についてです!
今、管理職ではない方も、きっと参考になるはずです!




ライター紹介

- 業界最大手の欧州企業(従業員10万人以上)に18年勤務し、12年管理職(年収1500万)
- アメリカ・ヨーロッパ・アジアで計100人以上の組織を動かすが、数回カウンセリングも受け、ストレスで休んだことも
- ビジネス実務法務2級・英検1級・TOEIC940点・通関士合格など
そもそも、管理職って…
平社員として働いていると、上司に対してこんな風に思ったことありませんか?
「早く帰らせてくれよ…」
「仕事の配分、不公平なんだよね…」
「なんで上司なのに、こんなことも分からないんだよ…」
これはある意味仕方なくて、そもそも役割が全然違うんです。
従業員は営業能力であれ、会計能力であれ、処理能力であれ、「個々の業務能力」が求められます。
一方で、これが管理職になると「組織を使って成果を出す」ことが大事になってきます。
実はこれは本当に大きな違いで、かつ難しいことです。
いくら上司自身が優秀で個人的な能力が高くても、ほぼ意味がありません。
監督のプレイがうまくても、選手がヘタだったら意味ないですよねw
部長クラスになると…
特に部長クラスになってくると、「組織を使って成果を出す」だけではなく、
「他部署や外部の協力も得て、成功すること」まで求められます。
スケールが非常に大きくなり、関係者も多くなります。
そうすると、組織を使って成功するかどうかなんて…実は分からないんです。




かの孫子も以下のように説いています。
「大きな勝利の9割は、あなた以外の要素で決まる」
がむしゃらに頑張るのではなく、適切な機会を見定め、成果を最大化することが大事になってきます。
「戦いを選ぶ」こと
「大きな勝利の9割は、あなた以外の要素で決まる」なんて言われると、
「じゃあ何をしたって、ムダじゃん」って思いますよね。
でも、これは半分正解で、半分間違っています。
冷静に考えると、「何をしたってムダ」な状況は確かに存在します。
例えば勝てもしない競合他社に対し、自社リソースも無いまま勝負を挑む…そんなことは無駄ですよね。
これを逆説的に考えることが実は大事です。
つまり、「どの戦いに、いつ、どのように挑むべきなのか」






不思議なことに会社というものは…
何もしていない状況を良しとしてくれることは、ほとんどありません。
「何もしないこと」が正解の状況だったとしても…
会社として「挑んでる」という姿勢を見せることが大切と言う場合がほとんどです。
管理職に必要なこと
ここまでの話を、少しまとめてみましょう。
まとめ
組織を使って成功するかなんて、分からない
大きな勝利の9割は、あなた以外の要素で決まる
挑戦して負ける状況でも、「会社」として挑まざるを得ない
では結局「部長は、何をどうしたらいいの?」と思いますよね。
結論から言うと、以下を会社に対して伝え、かつ実践する人です。
例えば以下のような具合です:
「現状は■■で、その対策は●●です。xx日までに終わる予定です」
「中長期的に見て、次は▲▲を試みます」
求められているのは、
誰もどうしたらいいかなんて分からないようなことを、
「現在の絵」と「未来の絵」を描いて、会社の人間を動かしていくこと
そうすることで、会社としてあるいはチームとしての方向性を揃えるんです。
今と未来の描き方
オススメは、ロードマップについて学ぶことです。
日本人はとにかく何でも完璧にやろうとしてしまいがちですが…
まずはざっくりと何でもいいので作ってみることが大切です。
作っていると、何が足りなくて、何が非現実的なのかが見えてきます。
以下の本などは、ロードマップについてまとめてあるのでオススメです。
現状のポジショニングからビジョン、そしてその差を埋めるためのKPI (マイルストン)の制定などを
どのようにしてロードマップという形で描くかについて触れています。
また、具体的な策定にあたっては、トップのコミットメントが得られる領域で、
かつ経営上の重要な事業領域に絞り込むことがオススメなど、かなり具体的なアドバイスもあります。
まとめ
部長クラスになると「成功するかどうか」全然分かりません。
成功すること自体よりも、以下を的確に「描いて」、会社に「見せる」ことが大切です。
これは言い換えると、「負ける仕事にどう挑むか」という力とも言えます。
いかに絵に描いて会社に見せ、組織を動かし…
ある意味「仕事してますよ」をアピールするかということですね(笑)



